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平成29年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2017年12月7日


 石川、富山、福井の北陸3県で、長年にわたり、ボランティア活動に尽力している個人、団体を顕彰する平成29年度中日ボランティア賞(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団など主催)の表彰式が12月9日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開かれる。北陸3県の受賞者(15個人、20団体)の活動と喜びの声を紹介する。

富山県の4個人

岡日出夫さん =南砺市

季節の花々美しく

 南砺市井波社会福祉センターの玄関やロビーに色とりどりの花を飾り、環境美化に努めている。十五年以上にわたって毎日センターを訪れ、水やりを欠かしたことはほとんどない。「趣味で続けていることが喜んでもらえてうれしい」

 定年退職後、自宅で草花の栽培を始めた。その後、センターに非常勤職員として勤めるようになり、同僚らの提案で自宅で育てたアジサイやフジなどを持ち込むように。季節に合わせた花々は好評で、施設職員は「来館者の楽しみの一つになっている」と話す。

 また、冬は水やりのついでにセンター周辺の雪かきも行い、利用者の便宜を図っている。「八十歳まであと三年間は続けたい」と意気込む。

上野武志さん =富山市

登校を毎朝見送り

 富山市針原小学校の児童の登校を毎朝見送り続けて八年。きっかけは近所の小学校にクマが出た際、子どもの登下校を見守るボランティアをしたことだった。

 「子どもを守るには誰かがやらないと」。妻の久代さん(74)が「まじめで責任感が強い人」と話すように、率先して街頭に立った。

 いつしか近所の子どもからは「会長」と呼ばれるなじみ深い存在に。県外の大学に進んだ子どもが帰省した際に「会長おはよう」と朝、後ろから言われた時はつながりの深さを感じ「とてもうれしかった」。近所付き合いも広めたいと納涼祭や運動会など、住民が交流できる場も開いた。「地域のつながりが安全につながる。これからも子どもとの懸け橋になりたい」

糸氏洋子さん =高岡市

施設のお花の先生

 「花を生けることで、利用者のみなさんに心穏やかになってほしい」。いけばな草月流師範。社会福祉法人早川福祉会の認知症対応型共同生活介護施設「藤園苑グループホームひびき」の入居者十八人に毎月一回、生け花を教えている。

 同法人職員のころから生け花を施設利用者に指導。“お花の先生”と呼ばれて親しまれている。

 生花店から取り寄せた花や自宅の庭に咲く草花を十八人分、同じ分量に準備し、仲良く生けてもらえるように気を使っている。文化祭の前に教室を開き、入居者の作品を家族にも見てもらう。「予備の花を一本挿して、手直ししてあげるとすごく喜んでもらえる。私も楽しんでいる」とにこやかに語る。

福山裕海さん =富山市

車いす利用者支え

 障害者の交流イベントや被災地支援などを行う「ボランティアグループ ヤングネットワークとやま」の活動を始めて約三年。イベント時に車いす利用者の誘導や介助を果たすなど積極的に取り組んできた。

 会のイベントに参加するうちに福祉に関心を持ち、中学一年生の時に参加。中学生メンバーのリーダーとして、後輩に車いすの操作方法を指導する。

 「寒くないですか」「進みますよ」などと頻繁に声を掛けて相手を思いやる。「『今日はすごく楽しかった』と言われると、やってよかったと思う」と笑顔を見せる。

 「遠い存在だった福祉を身近に感じられるようになった。今後はイベントの企画もしたい」と意気込む。

富山県の7団体

万葉っ子ふるさとジュニアボランティア隊 =高岡市

福祉や防災に貢献

 高岡市万葉小学校では一九七九年の創校以来、一人暮らしの高齢者宅への訪問や敬老会への参加、特別支援学校との交流などを継続的に実施。催しに合わせて有志の児童が「隊員」となり、福祉活動に取り組む。

 昨年から熊本地震をきっかけに学校隣にある保育園と合同で避難訓練をし、児童が園児らに地震の怖さや避難の仕方を伝えた。年末は一人暮らしの高齢者にお弁当を届けて「火に気を付けてください」と呼び掛けるなど、地域の防災意識向上に貢献している。

 六年の青木美夕さん(12)と大菅華星さん(12)は来春に卒業を控え「これからもたくさんの人に喜んでもらえるよう積極的に活動を続けてほしい」と、後輩たちに思いを託している。

吟正会 =入善町

障害者に詩吟指導

 李白や藤原定家らの漢詩や和歌を朗々と吟じることを楽しむ詩吟愛好会。毎月二回、平崎信子さんらメンバーの二、三人が地域の障害者施設に通い、約一時間、詩吟の指導を行っている。年に一回の発表会も支援している。

 「内容は難しくて分からないかもしれない。だけど、それでもいい」と平崎さん。「大きな声で発声することを楽しんでくれるだけでもいい。私たちが行くのを楽しみにしてくれる利用者もいて、私たちの方が元気をもらうことも多い」

 室(むろ)明会長も「大きな声を出すことが詩吟の一番良いところ」と話す。「おなかの底から声を出すから、ストレスがたまらない。鬱憤(うっぷん)が晴らせてすっきりする」と豪快に笑った。

おはなしたんぽぽ =黒部市

読み聞かせ楽しく

 地元黒部市宇奈月の図書館や小学校、保育所などでゼロ〜十歳児らを対象に絵本の読み聞かせや朗読による地域の民話・昔話の紹介を行っている。

 二〇〇三年春に朗読愛好者らで結成。現在のメンバーは八人。最近では子育て支援センターや美術館、公民館にも出向くなど活動の場を広げている。

 「本選びが難しい」と上坂次子代表。「子どもたちがワクワクするようなものを探している。季節感を感じられたり、絵が見飽きないものであることも大事」と話す。月に二回は元アナウンサーから発声を学ぶなど、基本も大切にしている。

 「本に親しむ子どもが増えてくれている。それが何よりうれしい」

ぷれジョブたかおか =高岡市

職場体験の子支援

 知的障害や発達障害のある児童や生徒の職場体験を支えて八年目。サポーター(ボランティア)の支援を受けながら延べ十二人の子どもたちが地域の企業で仕事を体験してきた。週に一回一時間、子どもたちは従業員やサポーターと半年間にわたって交流しながら社会性を身に付け、自己安定感を強めていく。毎月一回の定例会では、企業の担当者や保護者の感想も盛り込み、本人が活動報告をする。当初は会話も難しかった子どもが会の進行係を務めるようになった。

 代表の竹川慎吾さん(77)は「地域の中で将来生きていくために、ぷれジョブを通じて少しでも社会と接点を持ってもらう。その鎖の一つをわれわれはつないでいる」と話す。

氷見市更生保護女性会 =氷見市

まつり協力し寄付

 四十〜九十代の女性約百五十人で活動している。知的障害者支援施設「こもれびの里」では、一九九八年の施設開所以来、秋の施設まつり「こもれび祭」に協力。会員からの寄付による物品や野菜を売るバザーを開き、売上金を全額施設に寄付している。イベントの食堂では、前日から食材の下ごしらえをして料理を提供する。

 富山市の更生保護施設では、年に三回程度、家庭料理を作っている。代表の谷内和子さん(69)は「罪を犯した人にぬくもりのある食事を提供し、気に掛けている人がいることを伝えたい」と思いを込める。

 氷見市内の保育所などでの子育て支援や、小学校での薬物乱用防止の講習もしている。

いのちを考える“とんぼの会” =高岡市

特養と地域橋渡し

 「心の通じ合う仲間と出会えたから続けられた」。一九八九年から社会福祉法人福鳳会の特別養護老人ホーム「鳳鳴苑(ほうめいえん)」で、福田地区の婦人会長だった豊原則子代表と婦人学級長の高野芳子さんの二人で活動開始。約三十年間、施設と地域の橋渡し役を担っている。

 会員が着物やタオルで縫っているベッド柵保護カバーや車いす用の防水カバーが利用者や職員に喜ばれている。会員は裁縫をしながら、高齢者に話し掛け、心を通い合わせる。

 施設の催しの準備や一人暮らしの高齢者宅の訪問や付き添いもしている。会員は五十〜八十代の十八人。会員同士が常に助け合う。豊原さんは「人のつながりが大事。求められる限り続けたい」と話す。

氷見高校JRC部・生徒会 =氷見市

駅に温かい座布団

 JRC部は二〇一二年から、防災ずきんとして使える座布団を氷見駅に寄贈する。氷見をPRしようと特産物のブリやリンゴをアップリケで付けている。部長を務めた生活福祉科の南ひなのさん(18)は「観光客やお年寄りが少しでも温かく過ごせるように心を込めて作った」と話す。

 週に一回、老人福祉施設を訪問している。「利用者が笑顔になれるように一緒にレクリエーションをした。将来は介護士になりたい」と南さん。

 ペットボトルのキャップ回収では生徒会も協力。ポスターなどで呼び掛け、約四万個が集まった。

 顧問の本間恭子教諭は、「生徒はボランティアでお礼を言われることで、自己肯定感を持ってほしい」と願っている。

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