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平成29年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2017年12月7日


 石川、富山、福井の北陸3県で、長年にわたり、ボランティア活動に尽力している個人、団体を顕彰する平成29年度中日ボランティア賞(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団など主催)の表彰式が12月9日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開かれる。北陸3県の受賞者(15個人、20団体)の活動と喜びの声を紹介する。

石川県の6個人

池端誠弥さん =白山市

子ども目線で支え

 「新神田校下少年連盟」に昨年四月から加わり、イベントに参加する金沢市新神田小学校の児童たちをサポートする。子どもたちと同じ目線で接することを心がけ、優しく声をかける。

 一泊二日のカヌー体験で、アレルギーのある男の子が、周りと違う献立の食事を出されて少し落ちこんでいた。それを見て、「カヌー楽しかったね」などと、声を掛け続けたという。

 「誠弥さんみたいになりたい」と話す児童もいる。今では、「憧れのお兄さん」になっている。

大野紀美子さん =津幡町

施設で毎月の茶会

 十五年間、毎月、金沢病院付属介護老人保健施設で茶会を催してきた。車に乗って三十分かけて三十人分の茶わんや茶道の道具を運び、茶道講師として利用者をもてなす。もともとは知人の紹介で始めた。毎月、花を用意してくれる九十歳を超える元植木職人、「お茶をいただくとホッとするね」という利用者の声に励まされてきた。

 八月に腰を手術したが、九月の茶会に間に合わせるなど、茶会を第一に体調を整えている。七十七歳。「後継ぎを探しながら八十歳までは続けたい」

西田章三さん =加賀市

手品で魅了し40年

 加賀市を中心に障害者や高齢者の福祉施設、保育所などを訪れ、手品ショーを四十年近く披露し続けてきた。四十二歳の時から独学で練習を重ね、六十〜七十種を習得。道具の一部も自身で作る。六年前からは高齢者施設で、歴代首相や有名人の声帯模写や漫談も披露する。

 八十一歳の現在も市内で年に二十〜三十回の訪問活動をする。「雪の日などに見送られて、『また来てね』と言われると本当にうれしい。元気なうちは続ける。九十歳まではやりたい」

新田哲夫さん =かほく市

宇野気駅前美しく

 かほく市のJR七尾線宇野気駅前で吸い殻やごみを拾い集めて、十五年になる。

 「家におる時は毎日。正月も雨の日も。たいてい午前中が多いかね。外が荒れている日の方がやる気になる」と事もなげに言う。

 かつて駅前でギフトの店舗を構えており、奉仕活動を勧めるセミナーに参加したことをきっかけに始めた。「車の窓を開けて『ごくろうさん』って言ってくれる人もおる。吸い殻は確実に減っとる。運動にもなるし、長いこと病院にも行っとらん」と笑う。

原篠義治さん =金沢市

高齢者に俳句教室

 金沢市の特別養護老人ホーム「中央金沢朱鷺(とき)の苑」で、俳句教室を十年以上続ける。俳句誌に投稿を続けるなど、句歴は五十年以上。単調な生活になりがちな高齢者に季節感のある句を詠む楽しさを伝える。

 「教えるというよりも一緒に作る。皆、熱心に取り組んでいます」。高砂大学校同窓会の高砂ボランティア会に所属する。「ボランティアは『させていただく』という気持ちが大切」と話し、一句したためる。「つつがなく 感謝で生かさる 冬日和」

松本全代さん =金沢市

登下校毎日見守り

 雨風の日も、日差しが強い日も、十四年間、金沢市金石町小学校の通学路で児童の登下校を見守ってきた。

 平均年齢七十四歳の「子ども見守りボランティア輝(かがやき)」の創設メンバー。通学路を児童と一緒に歩き、交通ルールも教える。話しながら「今日は元気がないな」と児童の変化にも気を配る。

 最近は腰と膝の痛みに悩まされ、つえをついて街頭に立つ。「せめて声だけでも掛けてあげたい。元気に『おはよう』と返ってくると、一日うれしい」。児童の笑顔が活動の励みだ。

石川県の9団体

梯川協議会 =小松市

護岸沿い美化活動

 二〇〇四年から年二回、小松市を流れる梯川のごみ拾いに取り組んでいる。「地元の川を地元の人がきれいに」という思いから周辺住民が会を立ち上げた。老人会や公民館、中学校などに協力を呼びかけ、近年は約千人の市民が参加する活動として定着した。

 約十一キロに及ぶ川の護岸沿いを手分けしてきれいにする。菜の花の種を植えて育てる活動も行い、市民から愛される川になることを目指す。松島英治会長(75)は「メンバーを若返らせて活動が続くように頑張りたい」と話す。

小立野小学校図書ボランティア おひさまの会 =金沢市 

読み聞かせや修復

 金沢市小立野小学校で二〇〇一年から月に一〜四回、始業前の十分間、児童に絵本の読み聞かせをするほか、学校図書館所蔵の破損した書籍の修復などに取り組んできた。県立盲学校や幼稚園などに出向くこともある。

 会員は四十一人。保護者だけでなく、約十六年間、活動を続けるベテランもいる。どうやって、児童の興味をひくか、勉強会を欠かさない。代表の高多(たかた)陽子さん(36)は「これからも子どもたちが本に親しむ場を守っていきたい」と話す。

Think about yourself =金沢市

高校生に性の知識

 思春期で、大人と性の話をしづらい高校生に、年齢の近い「お兄さん・お姉さん」として性の知識を伝える。「正しい知識を持つ生徒は想像以上に少ない」と代表の森田一矢さん(20)。

 メンバーは金沢大医学類と保健学類の十二人。金沢市を中心に、年間三、四校に出向く。講義に寸劇やゲームを交え、避妊具の使い方などを教える。森田さんは「望まぬ妊娠や性感染症を身近な問題として考えてもらいたい。その手助けになれば」と話す。

新竪町校下少年連盟 =金沢市

朝に犀川ごみ拾い

 金沢市中心部に位置する新竪町小学校区内の犀川河川敷で年に七回、小中学生や地域の人たちで、朝にごみ拾いをしている。一九七四(昭和四十九)年から続く息の長い活動だ。

 河川敷に捨てられたたばこの吸い殻や菓子袋、ペットボトルなどを拾うと、三十分ほどで四十五リットルのごみ袋三袋が満杯になる。夏休みには、保護者も加わり、約百二十人で清掃をする。

 能和(のわ)功連盟長(49)は「ドーナツ化現象で子どもが減りつつあるが、地域や学校と協力して続けたい」と話す。

寿々吉会 =金沢市

各地訪ね踊り披露

 年に十回以上、県内の福祉施設や病院などを訪問し、踊りで楽しませる。代表の寺本英子さん(78)が約二十年前、知り合いの加賀温泉の旅館から踊りを頼まれたことがきっかけで、ボランティアを始めた。メンバーは増減し、今は六十〜七十代の女性五人。

 「恋の大和路」などの歌謡舞踊を披露し、最後に皆と一緒に盆踊りをすると喜ばれる。寺本さんは「依頼のお電話があれば感謝して受け取る。人前で踊るのが好きで、健康のためにも続いているんやね」とほほ笑んだ。

総合支援ボランティア団体GRANDE =金沢市

内灘海岸きれいに

 二〇〇七年の能登半島地震の被災地で、がれきの片付けなどを手伝ったことをきっかけに、代表の鈴木成昌さん(31)と代表代行の高木雅博さん(31)が一〇年に団体を創設した。

 毎夏、内灘町の海岸の清掃をしている。参加を呼び掛けても数人がやっとだったボランティアは、年を重ねるうちに百人以上が集まるようになった。老人ホームなど社会福祉施設の清掃や、マラソン大会で給水ボランティアもする。二人は「これからも継続して続けていきたい」と話す。

北陸銀行山中支店 =加賀市

総湯周辺ぴかぴか

 加賀市山中温泉の総湯「菊の湯」周辺の清掃を、二〇〇六年から六人の男性行員が平日の開店前に毎朝行っている。

 転勤が多く、地域住民とのコミュニケーションが不足しがちな行員たちが、住民との距離を縮めるため、自主的に活動を始めた。

 一〇年からは景勝地「鶴仙渓」の清掃や地元イベントのボランティアにも参加し、活動を広げている。五年前から清掃を続ける北泰充さん(56)は「地元の方の『いつもありがとう』の声が非常にうれしい」とやりがいを話す。

山代中学校生徒会 =加賀市

菖蒲湯まつり清掃

 加賀市山代温泉で毎年六月四、五日に開かれる「菖蒲湯(しょうぶゆ)まつり」の際、生徒の有志が、二〇〇九年からまつり会場と周辺の清掃活動を続けている。

 生徒会ボランティア委員会などが呼び掛け、五日の始業前にごみ拾いや掃き掃除をする。最初は五十人ほどだった参加者は毎年増え、今年は生徒の七割に当たる約三百人に。前期生徒会長の下口翔さん(15)は「少しでも地域の力になれれば」と話し、同委員会委員長の小中奨真さん(15)は「後輩に参加者を増やしてほしい」と願う。

横田法男さん ふみ子さん =内灘町 

特養で生け花指導

 二〇〇〇年から、特別養護老人ホーム「夕陽ケ丘苑」(内灘町)で毎月一回、デイサービスで訪れる七十代から百歳の人に、ふみ子さんが無料で生け花を教えている。俳句を教えていた時期もある。夫の法男さんは、その活動を車で送迎して支える。

 「この花の名前は?」というふみ子さんの問いかけに、「目が悪くて見えません」とジョークの返答があるなど教室は笑顔であふれる。

 「喜んでもらうと、逆に自分が元気をもらえる。体が動く限り続けたい」

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