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平成28年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2016年12月14日


 石川、富山、福井の北陸3県で、長年にわたりボランティア活動に尽力している個人、団体を顕彰する平成28年度中日ボランティア賞(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団など主催)の表彰式が12月17日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開かれる。北陸3県の受賞者(10個人、24団体)の活動と喜びの声を紹介する。

福井県の3個人

尾崎 専一さん(82)=福井市

受験生に合格箸贈る

 元大工の技と経験を生かし、竹の断面を五角形に削った「合格箸」を作り、十二、三年前から県内の受験生らに贈っている。

 材料は、成長の速いモウソウチク。「竹の生命力を取り込み、自信を持って試験に臨んでくれれば」と願う。昨冬は受験生や祖父母ら八十人にプレゼントした。

 「口に入るものだから」と、四種類のかんなややすりで滑らかに削り上げる。全て手作業のため一膳作るのに四十分以上かかる。「大工時代、地域に育ててもらった恩返しのために始めた活動。体力のある限り続けたい」と言う。 (片岡典子)

長田 三代松さん(82)=勝山市

小学校に生け花飾る

 勝山市村岡小学校で十年以上、昇降口や職員玄関に美しい花を生け続け、喜ばれている。

 華道文房流師範で、この道五十年以上のベテラン。二〇〇六年に地元の村岡町の文化祭で学校に展示した生け花をそのまま残した。これが、子どもたちや教職員に好評だったことから生け花のボランティアを始めた。月二、三回、稽古で生けた花や花器を持って学校を訪問。野山で採取した花も使い、季節に合わせた作品を心掛ける。「子どもたちが喜んでくれるのが何よりもうれしい」。子どもたちとの交流も楽しみの一つだ。 (藤井雄次)

土肥 純すみ子こさん(92)=大野市

歌で高齢者を元気に

 大野市の高齢者福祉施設「大野和光園」で二〇〇四年から月一度、利用者百人ほどを対象に音楽教室を開いている。ピアノ伴奏をし、昭和の歌謡曲や季節の童謡を皆で楽しく歌っている。

 小学校の元音楽教師。教室に備え、図書館で昭和初期の音楽の教科書などを読み、勉強を欠かさない。教室参加者は「自分より年上の土肥さんの元気な姿に勇気づけられる」と次回をいつも心待ちにしているという。

 「教室は年齢が近い人とのコミュニケーションの場であり、私も元気をもらっている。百歳まで続けたい」と意気盛んだ。 (小川祥)

福井県の7団体

北中山小学校読み語りサークル =鯖江市

朗読に合わせて演奏

 鯖江市北中山小学校と併設する幼稚園で二〇〇五年四月から、本や紙芝居の読み聞かせをしている。地区の主婦ら十五人が活動している。

 卒業までの六年間で子どもたちに読む本は二百八十五冊に上る。メンバー自ら「読んであげたい」という本を選んでいる。通常は一クラスを一人か二人で担当するが、卒業前は全員で朗読。朗読に合わせてキーボードを演奏する。

 代表の水野豊美子さん(69)は「地道に続けてきた活動が、受賞するとは思っていなかった。子どもたちや学校に感謝」と笑顔を見せる。 (山口育江)

朝めし前の会 =勝山市

遺志継ぎ公園を清掃

 勝山市郡町の住民らで二十年ほど前から、町内の公園の清掃奉仕を続けている。冬場と雨の日を除く毎週日曜早朝、草刈りや枝切り、ごみ拾いと落ち葉集め、花壇の手入れ、トイレ掃除をしている。

 一九六五(昭和四十)年ごろに地元の男性が一人で公園の清掃を始めた。その姿に心動かされた人たちが男性を手伝うように。男性亡き後、皆が遺志を継ぎ、九六年に活動を始めた。

 現在、会員は年配の男女十人ほど。多田治周(じしゅう)代表(79)は「地域づくりに少しでも役立ちたい。受賞が初心を思い出させてくれるかも」と話す。 (上原梨花)

元町2丁目左義長実行委員会 =勝山市

施設でおはやし披露

 勝山市の伝統行事「勝山左義長まつり」の左義長ばやしを稽古し、その成果を市内の高齢者福祉施設で披露している。

 会員は二十〜六十代の約四十人。二月下旬のまつりに合わせて年末からおはやしを練習する。まつりに足を運べないお年寄りに、その雰囲気だけでも楽しんでもらおうと、二十年ほど前から施設を訪問。滑稽な姿での「浮き太鼓」をはじめ三味線や笛の軽快なおはやしを皆が心待ちにしている。代表の酒井雄二さん(66)は「住民の結束力は固く、奉仕の精神も旺盛。まつり同様に続けていきたい」と話す。 (藤井雄次)

精神保健福祉ボランティア はづき会 =大野市

施設利用者らと交流

 大野市社会福祉協議会の精神保健ボランティア講座受講者らで一九九八年八月に発足。奥越地域の精神障害者が、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう支援している。

 障害者や家族会と一緒に調理やおしゃべりを楽しみ、募金活動なども手掛ける。大野市中野に二〇〇二年、社会福祉法人紫水の郷ができてからは、山品弘子相談役(72)を中心に、施設利用者らと公式ワナゲやレクリエーションで交流している。横山照代会長(68)は「いろんな人と関わることで自分自身が楽しくなり、相手も喜んでくれることがうれしい」と話す。 (正津聡)

音訳の会 柿の実 =あわら市

まちの情報 声で送る

 一九九二年八月に発足。九三年一月以降、あわら市の広報紙や議会だよりを音訳してテープに吹き込み、視覚障害者へ届けてきた。編集やダビングの機械が老朽化し、パソコン作業への移行を目指す。

 会員は研修中の新人三人を含め、市内の女性九人。担当部分をそれぞれが持ち帰り、家族が寝静まった後などに録音する。月一回の研修会や打ち合わせ以外は孤独な作業だ。締め切りは紙媒体の発行から一週間以内。林美穂子代表(67)は「自分のまちを知るのは生きていく上での基本。きちっと届けないとね」と原動力を語る。 (北原愛)

おばま児童文学会 風ふう夢む =小浜市

子どもに読み聞かせ

 本に親しんでもらおうと、小浜市内の小学校や図書館を中心に絵本の読み聞かせを続ける。近年は幼児や乳児を対象にした「おはなし会」を企画。子育て支援に目を向ける。

 二〇〇〇年に発足。年間の活動日数は六十日程度。メンバーは主婦や会社員など九人の女性たちだ。一二年十二月には市民の提供で集めた本四百冊と古本市の収益金で購入した五万円分の図書カードを東日本大震災の被災地、福島県の小学校に贈った。

 代表の津田さとみさん(58)は「会員みんなの励みになる」と受賞を喜んでいる。 (池上浩幸)

もこもこ ふわふわ =おおい町

図書館を交流拠点に

 本を読まない人にも来てほしいと、おおい町の大飯図書館で読み聞かせやミニコンサートを企画している。

 二〇〇九年に発足。図書館を地域の交流拠点にと、町内を中心に男女二十五人が手をつないだ。保育士、ピアノ講師、デザイナーなど多彩な顔ぶれ。活動にそれぞれの技と人脈を生かす。館内に乳児用ブースを設け、パッチワーク講師らで布絵本を作ったのもその一つ。泣き声を案じ来館をためらっていた親子連れに好評だ。副代表の木下文江さん(61)は「地域の交流を育む図書館を目指してきた。活動が評価された」と喜ぶ。 (山谷柾裕)

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