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平成27年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2015年12月17日


 石川、富山、福井県の北陸三県で長年にわたりボランティア活動に活躍している個人、団体をたたえる平成27年度中日ボランティア賞(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団など主催)の表彰式が12月19日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開かれる。北陸3県の受賞者(11人と21団体)の活動と喜びの声を紹介する。

福井県の2個人

本禄宏行さん(53) =福井市

障害区別ない催し

 十九歳の時に福祉施設でのバンド演奏を始め、二〇一二年から福井市ボランティア連絡協議会長。障害の有無で区別されない社会を目指し、三十年以上活動している。

 一八年の福井国体を見据えた宿泊施設などのバリアフリー調査では、本業の建築士の知識を生かして資料を作った。障害がある人もない人も出演する「ユニークダンスパーティー」の運営は、参加者からの「楽しかった」との言葉が励みだ。活動中は冗談を多く交え、周りの笑いを誘う。「楽しみがないと続かない」。遊び心も忘れずに取り組み続ける。 (鈴木あや)

定政則子さん(67) =越前市

障害ある人外出へ

 精神保健ボランティア講座を受講した一九九三年、訪問した越前市内の施設で利用者らとの交流を機に精神障害者の支援を続ける。

 代表的な活動は、会長を務める「ほのぼの会」で企画する旅行や作品展、クリスマス会など。「家で閉じこもりがちな障害者が外出するきっかけになる」と意義を語る。

 精神保健福祉ボランティアの先駆者として活躍し受賞は大きな励みになった。一方でほのぼの会の高齢化を心配する。六十七歳はメンバーの中で二番目に若く「継続に向け、次世代の参加を呼び掛けたい」と話している。 (山内道朗)

福井県の5団体

さばcans =鯖江市

福島の子招き交流

 二〇一一年から年一回、東日本大震災で被災した福島の子どもたちを受け入れるサマーキャンプを県内で開いている。

 発起人は代表の笠原徹さん(32)=鯖江市住吉町三丁目。震災直後、被災地へボランティアに行った。「微力でも応援したい」と、前身の団体を発足させた。メンバーは現在三十人。

 福島では放射能の影響で、子どもたちが自然の中で自由に遊ぶのが難しいという。サマーキャンプでは、皆が海水浴やザリガニ釣りなどを楽しむ。笠原さんは「子どもたちの笑顔に元気をもらえる。支援の輪が広がれば」と話す。 (松原育江)

SIU =永平寺町

被災地支援で活躍

 「(S)災害に(I)急いで(U)動く」を目指した災害ボランティアサークルとして2012年に県立大で発足。避難先の安全確保や被災地支援などのほか、救急救命法の資格取得、ロータリークラブが福島県の少年サッカーチームを招待した活動に協力するなど活躍の幅を広げ、11月、部に昇格した。

 福井大や福井工大も含め部員は43人。11月30日深夜には坂井市から勝山市まで32キロを歩く帰宅避難体験もした。代表の永井拓人さん(20)は「問題意識だけでなく、いろんな理由で気軽に人が集まる組織にしたい」と語る。 (中田誠司)

福井窯業 =福井市

高齢者の屋根修繕

 創業八十年の屋根瓦工事会社。二十年前から毎年八月二十八日、高齢者方の屋根を無償で修繕する活動を続け、ひとり暮らしや寝たきりのお年寄りに喜ばれている。

 近藤登幹夫(ときお)社長が、先代の父登代次さんの命日を「ボランティアの日」に定め、亡くなった翌年に活動を始めた。雨漏りで困っている家などを対象に、これまでに二百十軒以上を手掛けた。

 泣いて喜んでくれるお年寄りたちの姿に社員も感銘を受けているといい、近藤社長は「地域に恩返しがしたくて始めた。私が社長でいるうちは続けたい」と喜びを語る。 (上原梨花)

火火(ひび)の会 =敦賀市

陶芸のお手伝いに

 敦賀市内で、毎月一週間ほど高齢者や障害者向けに陶芸教室を開いている。代表の杉下昌平さん(84)は「大切なのは作品のいい悪いでなく、利用者に意欲を持ってもらうこと」と強調する。

 二〇〇四年に、別のボランティア活動をしている市民らで結成した。陶芸は全員が初心者。「指導でなくお手伝いを」と寄り添う姿勢で活動を続けてきた。

 会員は現在、男女合わせて九人。平均年齢七十歳と高齢化が進んでいる。それでも杉下さんは「利用者の笑顔のために、続けないといけませんね」と決意している。 (米田怜央)

音訳ボランティアグループ麻那の会 =大野市

録音で情報届ける

 1990年に発足。現在、女性13人が大野市の市政広報や市社会福祉協議会の社協だよりなどを読み、カセットテープに録音、視覚障害者に届けている。

 「音訳は朗読と違い、感情を入れずに読む。アナウンサーと同じ」と代表の鳥山陽子さん(78)。難読地名や人名の読み方は録音前に集まって確認し、メンバーが数ページずつ自宅に持ち帰って音声を吹き込む。周囲が寝静まる深夜に録音することが多い。

 「苦労も多いが、私たちの声を待っている人がいると思うとうれしい」と笑顔の女性たち。若いメンバーの参加も期待している。 (藤井雄次)

サンサンフラワーズ =小浜市

花飾って駅に彩り

 小浜市のJR東小浜駅を中心に色とりどりの花を飾り、環境美化に努めている。

 二〇一〇年に発足。駅を利用する若狭東高校生たちの「花を飾りたい」との声に応える形で有志が集まった。メンバーは周辺の十九人の女性たちだ。

 活動は主に春から秋にかけて。同校で作ったビオラやサルビアなどの苗をプランターに移し、当番を決めて手入れを続けている。市制六十年の記念式典では花のモニュメントを作って歓迎した。代表の岡本美代子さん(72)は「夏の水やりは大変だが、会員みんなの頑張りで受賞できた」と喜ぶ。 (池上浩幸)

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