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平成27年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2015年12月17日


 石川、富山、福井県の北陸三県で長年にわたりボランティア活動に活躍している個人、団体をたたえる平成27年度中日ボランティア賞(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団など主催)の表彰式が12月19日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開かれる。北陸3県の受賞者(11人と21団体)の活動と喜びの声を紹介する。

富山県の4個人

富山大付属中3年・五十嵐龍翔さん =富山市

車いす利用者支援

 富山大の学生を中心に障害者の支援をする「ウィニングパスとやま」で小学校五年生から活動している。

 障害者の外出に付き添ったり、高岡市の車いす利用者が集まる部会のボウリング大会をはじめ、スポーツ大会の運営を補助したりしている。

 「障害のある方の手助けをして、役に立っていると思えることはすごくやりがいがある」と話す。特技の工作技術を生かして、車いすの整備や清掃も。「喜んでもらえるとこちらもうれしい」とやりがいを語る。活動で心掛けているのは、車いす利用者と同じ目線で話すこと。団体に所属する中学生六人の中で唯一の三年生。後輩にも「車いすの扱いを教えていきたい」と話している。

高岡龍谷高ボランティア部長・米田弥依さん =富山市

障害者競技を普及

 学校内でペットボトル回収やごみ拾い活動を展開。個人でも、これまでの運動経験を生かし、障害者スポーツに補助ボランティアとして積極的に参加する。

 バレー部の特待生として入学したが、方向性の違いや家庭の事情などから退部。「人のために何かしたい」との思いから、ボランティア部に入り、新たなやりがいを見いだした。

 特に、円盤を投げて距離や正確さを競う「障害者フライングディスク」では、大会運営を手伝ったり、競技を知ってもらうための研修会を開いたりと普及に力を注ぐ。スポーツの勝敗とは違う新たな感動に出合い、指導者資格も取得。「知名度はまだ低いが、どんな人でも楽しめる。就職後も広めたい」と意気込む。

坂下智宣さん =高岡市

児童に茶道伝える

 砺波市福山の知的障害児施設「砺波学園」で二〇〇四年から月に一回、子どもたちにお茶教室を開いてきた。「『また来てね』の声に支えられて、気が付いたら十年になっていた」と、これまでを振り返る。

 教室では、四季に合わせたお茶菓子を用意。普段の教室とは違った和の雰囲気を全身で感じてもらう。児童ら一人一人と向き合い、一緒にお茶をたてる。

 子どもたちは「お先に」「頂戴します」と、作法を身に付けようと真剣なまなざしで取り組む。そんな姿を見ると、「少しでも役に立てれば」と思いがこもる。

 二十五歳から続けてきた茶道。「これからも心和らぐ時間を贈りたい」と、優しくほほ笑んだ。

大江幸代さん =南砺市

心を癒やす演奏家

 子どもたちを指導するピアノ教室の先生は、患者や高齢者の心を癒やす演奏家でもある。自宅近くのふくの若葉病院(南砺市)で毎月二回、音楽療法のためのコンサートを始めて九年。百八十回延べ九千人に滑らかな音色を届けてきた。

 母を通わせるため訪れた病院でピアノを目にし協力を申し出た。誰もが口ずさめるよう、音程を下げたりテンポを緩めたり。懐メロや童謡、民謡と何でも弾き、「ふるさと」で締めくくる。

 「待っとったよ」と喜んでもらえるのが何よりの励み。顔なじみになった患者の訃報に接する分、元気な姿を見ると安堵(あんど)感も大きい。「音楽に触れると笑顔が増える。私も元気な限り、力になり続けたい」

富山県の6団体

NPO法人きんたろう倶楽部 =富山市

明るい里山を再生

 富山県の中央部に位置する呉羽丘陵の里山。十年ほど前まではクマが出没し、荒れ放題の竹林だった。「明るい森」を取り戻そうと地元有志らが二〇〇六年、整備に立ち上がった。

 毎月二回、竹林の伐採や、雑木材の間伐、草むしりなどを地道に続けてきた。今では、スミレやササユリが咲く里山によみがえり、散策する人たちの姿もみられるようになった。

 鏡森定信理事長(72)は、里山から立山連峰が望めるようになった二年前、「会員たちと万歳をしたのが印象に残っている」と振り返る。今後は、丘陵にある富山市ファミリーパークと共同で、「乗馬が楽しめるように、里山を利活用していきたい」と話している。

氷見寿司組合 =氷見市

施設で自慢のすし

 三十五年間で握ったすしは二万八千貫。氷見寿司組合は一九八一年から、氷見市の障害者支援施設「こもれびの里」の利用者にすしを振る舞い、笑顔を届けてきた。

 店に出向く機会が少ない利用者に、地元の新鮮なネタを食べてもらいたいとの思いから始まった活動。メンバー十人が利用者の目の前で握る。活動を始めた時、四十人ほどだった利用者も百六十人になった。

 一方で当時二十代だったメンバーが今では六十代になっている。それでも大野照雄代表(68)は活動の原動力を「毎年みんなに会えるのがうれしいから」。子どもの成長を見るのが楽しみの一つ。自慢のすしで、障害のある人たちを支え続ける。

たべんまいけ =舟橋村

高齢者に愛情弁当

 周囲とのつながりが薄い高齢者と食事を通じて交流しようと、舟橋村の主婦や農家の女性らが二〇〇二年に設立。村内の一人暮らしのお年寄りや高齢者世帯に月一回、栄養たっぷりな手作り弁当を届けている。

 季節の食材を使ったり、ご飯をやわらかく炊いたりして、高齢者でも楽しく食べられるよう工夫する。配達の際には「元気け?」と必ず声をかけ、体調や日ごろの生活習慣をチェック。異変があれば保健師に連絡するなど、地域の見守り役も果たしている。

 高齢者が自宅で作れる献立の紹介にも力を入れる。森田和子代表(70)は「『おいしかったよ』の言葉が一番の励み。おいしさと栄養を両立できるよう、これからも勉強したい」と話す。

いきいき脳トレクラブ =高岡市

笑顔で認知症予防

 高齢者の老化防止や認知症予防で、笑い声があふれる脳トレーニングを各地域で開き、高齢者のいきがいづくりに貢献している。

 問題集もグループ代表の荒木弘美さん(77)ら会員が手づくり。会員が楽しい雰囲気にすることで、参加者は和気あいあいと三文字しりとりや二字熟語に挑戦する。

 県社会福祉協議会いきいき長寿センターが二〇〇九年度に企画したリーダー養成講座の受講生有志が集い、県内で最初に発足した。会員数は十二人。平均年齢は七十四歳だが元気はつらつ。荒木さんは「認知症予防は本人や家族のためになる。男性にもぜひ参加してほしい」と呼びかける。

おはなしポケット =砺波市

子どもを本好きに

 砺波市の庄川図書館を拠点に、小学生や幼児たちへの読み聞かせなど、読書支援に取り組んでいる。二〇〇三年に結成され、メンバーは五十〜八十代の女性十六人。

 活動の原点は、庄川地域に伝わる民話をまとめた自作紙芝居の上演だ。二十四編に及ぶ紙芝居は、前身の「いろりべの会」から引き継ぎ、現在も年六回、庄川小学校を訪れ、各学年の児童たちに楽しんでもらう機会を設けている。

 全メンバー参加の研修会を毎月開くなど、自分たちの学習にも前向き。代表の沖田麗子さん(73)は「子どもたちが本好きになってほしい。読み聞かせの本を選ぶときは『喜んで聞いてくれるかな』を一番に考えます」。

りんりんの会 =魚津市

配食で世代間交流

 魚津市上中島地区で、一九九五年から高齢者への配食ボランティアを続ける。

 高齢者にバランスの良い食事を食べてもらおうと、会員十九人が交代で四人ずつ上中島公民館に集まり、月二回、手作りの弁当を調理。民生児童委員を通じて、地区内の一人暮らしや夫婦二人暮らしの高齢者約二十人に届けている。

 調理には毎回、上中島小学校の三年生以上の児童が二人ずつ参加。会員に教えてもらいながら調理をしたり、弁当に添えるメッセージを書いたりしている。民生児童委員が弁当を届ける際も同行している。

 代表の椎名邦子さんは「弁当を渡す際、会話が生まれるなど、高齢者と児童のコミュニケーションの機会にもなっている」と話す。

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