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平成26年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2014年12月4日


 石川、富山、福井の北陸三県でボランティア活動を長年続けている個人、団体をたたえる平成26年度中日ボランティア賞(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団など主催)の表彰式が12月6日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開かれる。北陸3県の受賞者(9人と22団体)の活動と喜びの声を紹介する。

福井県の3個人

野村昭一さん(72) =福井市

児童の環境教育に力

 福井市豊(みのり)小学校の放課後クラブで、講師として環境教育に力を注いでいる。中庭の田んぼでの稲作、野菜栽培、風車での発電体験…。農業の傍ら、毎週のように母校に足を運ぶ。

 郵便局を退職後に訪れたドイツで環境教育に刺激を受けた。二〇〇五年、校区内を流れる川の現状を知ってもらおうと学校に働き掛けたのをきっかけに通うようになった。

 耳を傾けてもらうために話し方を工夫したり、教材を準備したり。「夢中になってくれている姿を見るのがうれしい。元気ももらえる」。子どもたちへの愛情が原動力だ。 (高橋雅人)

里裕一さん(36) =福井市

認知症への理解啓発

 看護師の傍ら、認知症の知識を普及するNPO法人「福井キャラバンメイト」代表として、2012年から講演や認知症カフェなどの活動をしている。

 認知症を取り上げたドラマといった映像を活用しながら「認知症患者の人格を尊重し、愛を持って接してほしい」と訴える。

 活動のきっかけは、看護師の仕事を通じて多くの高齢の患者や家族と話したこと。これまでに40回以上の講演会を開き、1200人以上の認知症サポーターを育ててきた。今後は「孤独死など、さまざまな高齢化の問題に取り組んでいきたい」と意気込む。 (大山弘)

中野光さん(18) =小浜水産高3年

ダイビング通し交流

 統廃合による小浜市の小浜水産高ダイビングクラブの最後の部長と統合先の若狭高ダイビング同好会部長を務める。体の不自由な児童や生徒と海に潜り、海水を浄化する海草アマモの定植にも励み、交流を深めてきた。

 手をつないで海に導くと、緊張のあまり手を強く握り返してきた感触が今も残る。「怖かったんでしょうね。でも、水中眼鏡で生き物を見ると、表情が変わった」と振り返る。兵庫県の水族館でウミガメやイルカとも触れ合った。「(障害者と)一緒に楽しんだだけ。おかげで海の生き物が一層好きになりました」と感謝する。 (池上浩幸)

福井県の6団体

優和会 =福井市

歌や踊り 元気届ける

 平均年齢七十歳の男女六人が福井、坂井の両市を中心に歌や踊り、寸劇などを披露。観客のお年寄りらを笑顔にしている。

 代表の岩城友枝さん(66)が仲間に呼び掛け、二〇〇九年に発足した。月に三回ほど、お年寄りを公民館などに招く。童謡や吟舞など、四季に合わせて多彩な演目を発表。最後に県の民謡「イッチョライ節」を踊ると、会場は一体感に包まれる。

 衣装や小道具は全て手作り。公演は百五十回を超える。「観客の笑顔に力をもらい、『また来て』の言葉が励み」と岩城さん。元気を届ける活動は続く。 (山本洋児)

敦賀おはなしの会 =敦賀市

読み聞かせを「出前」

 二〇〇〇年四月の設立以来、敦賀市内の小学校を中心に「おはなしの出前」を続けている。グリム童話や「かちかち山」など世界の民話を情景が浮かぶまで覚え、児童らに語り聞かせる。手遊びを教え、絵本の読み聞かせもする。

 会員は敦賀市と美浜町の三十〜七十代の女性十二人で、「本と子どもが好き」が共通点。「子どもたちが想像力を働かせられるようになり、読書へのいざないになれば」と期待する。

 代表の寺井三枝子さん(76)は「受賞は励みになる。これからも続け、若い会員を増やしたい」と願う。 (増井のぞみ)

三国南小学校 =坂井市

三国祭のごみ箱作り

 坂井市三国町の三國神社で五月に開かれる三国祭のにぎわいを支えようと、児童会が主体となり一九八九年ごろから毎年、段ボールのごみ箱作りと境内周辺への設置、回収に取り組んでいる。

 今年は五、六年生七十三人で十八個を作り、ごみを入れやすいようにキャラクターを描いたり投入口を大きく開けたりと工夫。祭り期間中の環境美化に大きく貢献していると地域からも感謝されている。前期児童会役員の六年西駿太君(12)は「自分たちが頑張ったことがボランティアとして認めてもらえたことはとてもうれしい」と笑顔で話していた。 (本田優子)

K&ピエロ =勝山市

子ども喜ぶマジック

 伊藤誠一さん(62)と恵子さん(60)夫妻によるユニット。勝山市立図書館で月一回、それぞれマジック、読み聞かせを十二年間続け、子どもたちに喜ばれている。

 ピエロ姿の誠一さんは華麗な手さばきで会場を沸かせ、恵子さんは巧みな話術で場を和ませる。誠一さんは元校長で、恵子さんは現役の小学校長。「普段の壇上のお話」とは違う軽妙なトークが受けて、ともに教え子からの人気は抜群だ。「趣味で始めたマジック。子どもたちの笑顔が一番」と話す誠一さん。これからも二人三脚でステージを繰り広げる。 (藤井雄次)

下庄をよくする会 =大野市

お年寄りにそば宅配

 大野市下庄地区のまちづくり団体で、地域に暮らす七十歳以上の一人暮らしや夫婦だけの世帯に毎年二月、手打ちそばを届けている。「まごころそばサービス」は二十一年前から続け、お年寄りの心を温めている。

 地区の社会福祉協議会と連携して、当日は約六十人が早朝から公民館に集まり、そばを打つ。だし、大根おろし、刻みネギ、かつお節を添え、お昼前に宅配する。今年は約四百人に二食ずつ届けた。

 地域内のつながり維持にも貢献しており、梅崎弥四郎会長(67)は「『おいしい』との言葉が励みになります」と話す。(尾嶋隆宏)

ひまわりグループ =永平寺町

施設入所者の繕い物

 永平寺町の介護老人福祉施設「永平寺ハウス」から入所者の衣類の傷みに困っている話を聞き、一九九七年に志比地区の女性五人で発足。現在は六人が月一回、午前中の三時間ほど、繕い物や小物、雑巾づくりに励む。

 活動十年で町社会福祉協議会から表彰された際は、ミシンを購入して同ハウスに寄贈。使う糸や針、ボタンなどは自前で用意する。

 メンバーの平均年齢は当初の六十代から八十代に。山口キミヲ代表(93)らは、長続きの秘訣(ひけつ)は別にないとしつつ「繕い物をしながら昔話など井戸端会議ができるのが楽しい」と気負いはない。 (中田誠司)

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