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平成26年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2014年12月4日


 石川、富山、福井の北陸三県でボランティア活動を長年続けている個人、団体をたたえる平成26年度中日ボランティア賞(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団など主催)の表彰式が12月6日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開かれる。北陸3県の受賞者(9人と22団体)の活動と喜びの声を紹介する。

富山県の個人

世良奈美枝さん =氷見市

施設で茶道と華道

 氷見市鞍川の知的障害者施設「こもれびの里」で、開所以来十六年にわたり利用者に茶道と華道を教える。「自由に楽しくやることを大切にしています」と世良さんは優しくほほ笑む。

 生けるのに難しそうなお花には「一緒に考えようね」と声をかけ、利用者が生けたお花には「短く切ったね」とさりげなく整える。利用者はけいこに打ち込み、十六年間習い続けている人もいるほどだ。

 利用者がけいこの成果を披露する茶会も開き、地域との交流も育んでいる。十六年を振り返り「自分が面白いと思えば相手に伝わる。楽しんでもらえれば、自然と続く」と笑った。

富山県の8団体

みんなの会 =高岡市

リズム体操楽しく

 高岡市主催のボランティア講座の受講生有志たちで十三年前に設立した。会員は現在、五十〜八十代の男女九人。

 同市蔵野町の特別養護老人ホーム「鳳鳴苑(ほうめいえん)」に月一回ほど訪れ、入所者やショートステイの利用者四十〜五十人に、リズム体操や歌を教え楽しませている。代表の加藤昌造さん(80)は「利用者に『ありがとう』と言われ握手を求められるとやりがいを感じる」。

 心と体の健康維持が目的。体操や歌に飽きがこないように常に改善を加えている。利用者から「また来てほしい」との声が出るほど活動への期待は高い。

髪究舗グループ =高岡市

シラミ撲滅に尽力

 園児や児童のアタマジラミ撲滅のため、1998年から理容業に携わる会員12人で学校などを巡回訪問している。

 アタマジラミの成虫は、2ミリ程度の大きさ。頭皮で吸血し、かゆみを起こす原因になる。子ども同士の接触でアタマジラミの感染が広がるという。

 活動では、マイクロスコープで感染を確認したら、薬用シャンプーで40〜50分間かけ駆除する。

 育毛の勉強の延長で活動を思い付いた。今では口コミで、広く知られる存在に。代表の山本健一郎さん(72)は「かゆみがなくなり、子どもたちに笑顔が戻ると安心」と話す。

福岡高吹奏楽部・生徒会・ボランティア委 =高岡市

手話で音楽届ける 

 高岡聴覚総合支援学校で毎年三月、定期演奏会を開き、交流を続けている。当初は、演奏だけだったが、現在は歌詞を手話で伝えたり、曲に合わせて一緒に踊ったりしている。

 演奏会が始まったのは二〇〇一年三月。吹奏楽部の顧問に就任した若林久雄教諭が、演奏の機会を増やすために企画した。その後、生徒会とボランティア委員会も加わり、現在は約五十人が参加する。

 吹奏楽部の穴田祐介部長(二年)は「音は耳だけでなく、体全体で感じているんだとこっちが逆に教えてもらった」と話す。この活動をきっかけに障害児教育の道に進んだ生徒もいる。

成美小「高岡の夢・未来築き隊」 =高岡市

お年寄りに声掛け

 独り暮らしのお年寄り宅への訪問や敬老会への参加などを一九九六年度から続けている。最近は、小さい子どもがいる母親のサポートや障害者施設の訪問など活動の幅が広がっている。

 まとめ役の宮崎巧郎君(六年)は「お年寄りたちが笑顔になってくれるのがうれしい」と話す。

 このほか、高岡駅や瑞龍寺でのあいさつ運動、通学路などの美化活動にも取り組み、大人たちも積極的に協力している。

 中西由香理さん(同)は「公園に美化ポスターを掲示した時、近所の人に『ごみ箱を用意しようか』と言われてうれしかった。地域を明るくしたい」と話す。

ね!うたおう会 =氷見市

特養施設 歌声響く

 氷見市の特別養護老人ホーム「すわ苑」で、月に一度利用者と季節の唱歌を歌う。会員九人の平均年齢は七十三歳。代表の大引巻代さん(66)は「ちょっとだけ役に立つ」を心掛けて、活動は二十七年目を迎えた。

 歌に欠かせないのはマイク。「控えめに歌っている人でも、マイクを口元に添えれば声がみるみる大きくなる」と大引さん。たとえ病気を患い声が出せない人でもマイクを当て続ける。「嫌がらなければ、きっと心で歌っているから」

 大引さんは「利用者と歌い、私たちも元気になる。だから活動が続くんです」と力を込めた。

婦中図書館おはなし ボランティア トマトの会

絵本読み 感動伝え

 婦中図書館(富山市)を中心に県内の図書館や小学校などで、子どもに絵本の読み聞かせや折り紙や手遊びの指導をしている。

 幼い時から本に親しんでもらおうと、2000年に発足。現在は元保育士や主婦など、市内の15人で活動する。

 「感動は読み手でなく、聞き手のもの」と過度な感情移入をせず、子どもの自由な感性を伸ばすよう心掛ける。島林美智子代表(70)は「子どもの豊かな表情を見るのがやりがい。絵本の選択や読み方を日々勉強し、より楽しくしたい」と話す。

たんぼにおえかき実行委 =砺波市

田に絵や文字描く

 色の異なる品種の稲を植え、水田に文字や絵を浮かび上がらせる「たんぼにおえかき」を、砺波市五郎丸の五鹿屋幼稚園の園児や保護者らと二〇〇四年から進めている。会員二十五人の平均年齢は六十歳余り。

 キャンバスは園に隣接する田んぼ。描く題材は年によって変わり、ことしは同幼稚園が創立六十周年の「60」、旧砺波市と旧庄川町の合併十周年のロゴマークを完成させた。

 活動目的は、農業や農村の生活習慣を、若い世代に楽しんで体験させること。収穫祭やみこしかつぎなどの行事も企画し、折々で子どもたちが見せる笑顔が、会員の活力源になっている。

「大空へ飛べ」 =小矢部市

ダンスで元気発信

 歌や踊り、劇を通じて福祉施設などに元気を届けるコーラスグループ。メンバーは二〜七十八歳の百五十人。活動は二十八年目を迎え、メンバーの中には三世代で参加する親子も。二〇〇二年からは高岡市の朝市でも盲導犬や東日本大震災支援のための募金を歌とダンスで呼び掛ける。

 仲間に障害の有無は関係ない。ハンディのある人もステージの真ん中でダンスを決める。

 実行委員長の谷口徹さん(57)は「誰もが活躍できる場所」と胸を張る。いま力を入れるのは東北の被災地での活動。谷口さんは「現地に足を運び、子どもたちが何か学びとってくれたら」と願っている。

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