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平成26年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2014年12月4日


 石川、富山、福井の北陸三県でボランティア活動を長年続けている個人、団体をたたえる平成26年度中日ボランティア賞(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団など主催)の表彰式が12月6日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開かれる。北陸3県の受賞者(9人と22団体)の活動と喜びの声を紹介する。

石川県の5個人

竹澤平和吉さん =珠洲市

児童見守り続ける

 二〇〇五年七月に発足した珠洲市三崎町の三崎地区安全ボランティア隊の初代隊長に就任。一四年一月に組織再編により三崎町防犯パトロール隊に名称変更してからも、引き続き隊長を務める。

 児童の見守りを中心に、交通安全や防犯など活動は多岐にわたる。「幸い、大きな事故や事件もなく来ることができました」とほっとした表情。子どもの見守りのため四季を通じて街頭に立ち「子どもの元気なあいさつに苦労も吹き飛びます。ボランティアは使命だと思っています」と笑顔をみせる。

永村幸治さん =金沢市

三味線で復興支援

 自らの人生を変えてくれた津軽三味線が生まれた東北の地を二〇一一年三月に大震災が襲った。力になりたいと一カ月後に金沢市でチャリティーライブを仲間と開き、募金を呼び掛けた。

 一二年秋には宮城県南三陸町の仮設住宅を訪問。交流した被災者は明るかったが、不安やストレスを抱えていることは感じた。音楽で少しでも励ませたらと演奏。復興の支援を細く長く続けようと決意を新たにした。六回を数えたチャリティーライブは来春も開催予定。「震災を風化させてはいけない」。その思いを音で伝えていく。

二木平八郎さん =小松市

舞踊で人々に元気

 二〇〇八年にボランティア団体「ミッキーの会」(小松市)に入り、翌年から代表として金沢、能美、小松、加賀各市のデイサービスセンターなどでショーを披露し利用者を楽しませている。

 三度笠(がさ)を身にまとい、歌や舞踊で人々を元気づける。当初は人前で踊ることにためらいがあったが、一度やるとやみつきになった。今は自宅で小中学生に囲碁や将棋の教室も開き、新たな道を開拓している。「これのおかげで若返りにもなってます」と話す目は、八十八歳という年齢を感じさせない。まだまだ体をなまらせるつもりはない。

中條俊夫さん =羽咋市

演奏ほほ笑み生む

 アコーディオンで童謡や演歌を弾くと、参加者の歌声が広がる。高齢者サロンのひとこま。懐かしい音色を響かせて、同じ時代を生きた人たちと時間を分かち合う。笑いが絶えない。

 教員時代の四十歳をすぎて習い始めた。羽咋市社会福祉協議会の「町の趣味人」に登録し活動。評判が評判を呼び、声がかかる。年間で二十回ほど。小学生に教えるコンニャクイモ作り体験も二十年を数えた。

 「楽しく歌って、笑って、声を出して帰ってもらいたい」と願う。高齢者を笑顔にする日々はまだまだ続きそうだ。

桜谷朱美さん =内灘町

病院内で付き添い

 六年前から、地元・内灘町の金沢医科大病院に通院している体の不自由な人に院内で付き添い、受診を支える。診療科までの案内のほか、受け付けや精算も代行する。

 目の不自由な人には腕を貸して一緒に歩き、「三十センチ先にいすがあります」「狭いところに入ります」などと小まめに声を掛ける。順番を待っている間に話し込むこともしばしば。心掛けは「聞き手になること。あとは自然体で」という。

 町内で障害者が参加するイベントの開催も手伝うなど、活動は多岐にわたる。「喜ばれることが生きがいです」と話す。

石川県の8団体

よりそいの花プロジェクト =金沢市

被災地で花壇作り

 二〇一二年六月に発足。東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の森の前地区で、住民がまちの再生にと始めた花壇づくりを支援してきた。

 福島県から山形県に避難した子どもたちが通う保育園とも交流を深め、学生らで育てた野菜や米を届けた。被災地での活動は今年十一月末までに十九回あり、延べ四百人弱の学生が参加している。代表の本間麗華さん(20)らは「住民の皆さんと一緒に活動すること、また活動を継続する大切さを学んだ」と実感。今後も被災地の復興にそっと寄り添っていく。

ボランティアかないわ輝 =金沢市

登下校時 安全守る

 二〇〇四年、金石町小学校下で不審者が児童に声を掛ける事案が発生。児童の登下校時の安全を守るため、見守り活動を始めた。雨の日も雪の日も、児童が登校する日は欠かさず続ける見守りは十年を超えた。

 メンバーは三十代から九十代まで十九人。四つの登下校ルートごとに担当を決め、朝夕の登下校時、必ず一人は見守る体制を取る。児童とはすっかり顔なじみで、成長する姿も見守っている。

 代表の米出三一郎さんは「受賞は励みになる。体力の続く限り、一生懸命子どもたちを守っていきたい」と決意を語る。

野田中学校 =金沢市

お年寄り宅雪かき

 生徒有志が一月以降、大雪が降った三日以内に地域の高齢者宅前で雪かきを続けている。六年前、生徒会が「雪道でお年寄りが転んでけがをしないように」と発案した。

 昨年は全校生徒の三割近い約二百人が登録。高齢者の感謝の言葉や手紙が励みとなり、ボランティアに繰り返し手を挙げる生徒も多い。

 二年の西田帆乃可さん(13)は一年前、踏み固められた雪を撤去。「滑りやすくて危険だ」とスコップを持つ手に力を込めた。三年の野上和真君(14)は「伝統となりつつある雪かきを引き継ぐ一人になりたい」と語った。

勅使・東谷口乗合タクシー運行協 =加賀市

地域の「足」 根づく

 加賀市勅使、東谷口、若葉台の各地区で乗り合いタクシーを運行。路線バスの廃止を受け、当時の区長ら五人が中心となり二〇〇八年六月に始めた。区長の一人だった広田久之事務局長(73)は「当初は市の補助も期待できず、住民を乗せるため必死だった」と話す。

 乗客が予約した行き先でルートを組む。病院の玄関先で乗降する使い勝手の良さで、バス利用客十人を上回る六十人が利用。足が悪い高齢者には乗車券を届けるなど細やかな気配りで事業を発展させた。「これがあるから生きていける」との利用者の声が支えだ。

天理教加賀支部江能班 =加賀市

医療施設 清掃に力

 加賀市の山中温泉医療センターで四十五年間、月に一度、草刈りや落ち葉拾いをしている。前身の旧国立山中病院から清掃を頼まれたのを機に、毎回二十人ほどが集う。

 「昔は院内も清掃しており一日仕事。春には昼に弁当を広げて花見をするなど、楽しみつつやってきた」と、メンバーらは振り返る。

 手足にけがをしたり、夏場に熱中症にかかりそうになったりと苦労も絶えないが、活動を取りまとめてきた山本弘さん(77)は「センターが私たちを気持ちよく受け入れてくれたからこそ、長く続けられた」と感謝する。

ふるさとの駅を守る会 =七尾市

駅を楽しめる場に

 のと鉄道田鶴浜駅(七尾市)を整備し、地域の拠点にしようと住民有志が集い活動。年三回の草刈りには五十人以上が参加し、力を合わせて駅をきれいにしている。

 ホームや駅舎前に花壇を作り、季節を感じる花で乗客を迎える。

 待合室では子どもたちの作品を展示したり、クリスマスや七夕などの飾り付けをしたりして、利用者を楽しませるための工夫を凝らしている。

 仙石輝雄代表(78)は「新幹線開業で来客も増える。駅に関心を持ってもらえるよう、年間を通じて何か変わったことをし続けたい」と語った。

翠松会 =羽咋市

舞台から喜び届け

 代表の松本満喜子さんと次女の享子さんはいつも、舞台から見える顔を思い浮かべる。「喜んでほしい」と。だんらんの時も眠る前にも語り合う。満喜子さんの踊り、享子さんのオカリナと大正琴。仲間が四十人。互いがもり立て合う。

 保育園や高齢者施設へ。一人の場所へも喜んで。手書きのプログラムを用意し、最後は、見てもらった人と一緒に踊る。「来年も来てね」と声がかかり、玄関まで涙で見送りを受けることも。

 毎年、年賀状に活動の写真を添える。今年はボランティア賞受賞の喜びを届けることに決めた。

穴水高ボランティア部 =穴水町

地元行事 盛り上げ

 一九八九年に同好会として設立後、町内の福祉施設や病院のイベントを手助けする「運営サポーター」として活躍。運動会や納涼祭の参加は恒例行事となり、主催者側からの期待も大きい。

 放課後に通学路でごみを拾う活動も〇八年度から毎月のように実施。クリスマスの時期には、学校周辺に生い茂る藤つるでリースを作り、のと鉄道穴水駅に飾ってきた。

 これらの活動は毎月初めに開く企画会議で計画を立てる。現在の部員は一〜三年生の十三人。二年の橋本和也部長は「地域の役に立てる存在に」とさらに意欲をみせる。

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