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平成25年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2013年12月6日


 石川、富山、福井の北陸3県でボランティア活動を長年続けている個人、団体をたたえる平成25年度中日ボランティア賞(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団、日刊県民福井主催)の表彰式が12月7日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開かれる。北陸3県の受賞者(9人と22団体)の活動と喜びの声を紹介する。

石川県の8団体

医王病院被服ボランティア「医王のひだまり」 =金沢市

縫い物引き受け「恩返し」

 入院患者の衣服の繕いから介護用品の補正など、病院で必要とされる縫い仕事は多い。二〇〇三年から医王病院に月に一度集い、病院から依頼された縫い物を引き受けている。

 金沢市内を中心にメンバーは五十〜七十代の十一人。「家族が病院でお世話になったから」と恩返しの気持ちで参加する女性も少なくない。ただ、長く活動を続けられているのは「楽しいから」。作業中も朗らかな笑いが絶えない。

 代表の上田陽子さん(72)は「とても喜んでもらえるので『私たちも間に合うね』とうれしくなる。私たちにも励み」と話した。

金沢大学ボランティアさぽーとステーション =金沢市

陸前高田に学生を派遣

 二〇一一年三月の東日本大震災から二カ月後に発足。これまで二十三回にわたり五百人を超える学生を岩手県陸前高田市に派遣してきた。仮設住宅で足湯を提供したり、入居者の話に耳を傾けたり。がれきの撤去や掃除に汗を流し、夏祭りや豚汁づくりなどのイベントも企画してきた。

 顔なじみになった人たちに笑顔で迎えられることが、学生たちの一番の喜びに。金沢市内の公民館や小中学校で活動について語り、防災や絆の大切さを伝える。代表の熊谷麻未さんは「人と人のつながりの大切さを学んだ。私たちの方が励まされている」と語る。

県日本調理技能士会 =金沢市

敬老の日料理振る舞い

 一九九九年結成。「先人のおかげで石川がある。料理で恩返しを」。榎本桂次会長(62)=料亭「兼見御亭(けんけんおちん)」=のモットーをメンバー約百三十人が共有する。感謝を忘れないため、二〇〇五年から毎年敬老の日に高齢者施設を訪れ、丹精込めた料理を振る舞う。

 いしかわ子育て支援財団に年二回寄付。金沢市浅野川水害、東日本大震災後は義援金寄付を重ねた。

 メンバー平均年齢は四十五歳。礼儀を重んじる榎本会長は若手に厳しいが、一流料理人に育てるため。「奉仕活動で心を育てる。料理は後からついてくる」と話す。

県立門前高校 =輪島市

独居の高齢者に年賀状

 高齢化率が53%に上る輪島市の旧門前町。生徒が手分けして一九八九年から独り暮らしのお年寄りに年賀状を出し始め、今年で四半世紀を迎えた。

 町の独り暮らし高齢者は約六百人。「寒い日が続きますが、体に気をつけて」。心温まるメッセージのほか、イラストを添えた年賀状もある。受け取ったお年寄りは大喜び。毎年、百通前後のお礼状が届く。

 生徒会長の坂本陸哉君(17)=二年=は「メールを使う機会が増える中で、受け取る人を思い浮かべて手紙を書くのも楽しい」。生徒にとっても貴重な機会になっている。

すずらん会 =羽咋市

特養で歌やフラダンス

 二十年以上前から羽咋市内外の特養ホームなどに出かけ、得意の歌や踊りを披露し、高齢者を喜ばせている。現在は代表の西屋文子さん(84)、折本貞子さん(81)、村利子さん(79)、山下美代子さん(77)、東正子さん(72)、西屋勢津子さん(54)の六人で活動。衣装を手作りしたフラダンスは、場を華やかに盛り上げる。

 毎月一回、打ち合わせを兼ね集まり、手芸やカラオケを楽しむ。東日本大震災の折には避難所で暮らす被災者の姿に胸を痛め、手作りの枕を送った。「みんなが笑顔になってくれれば」と西屋さんは話している。

小松・能美メンタルヘルスボランティア友の会 =小松市

精神障害者と触れ合い

 絵手紙や歌、お茶会などを通して、精神障害のある人たちと約二十年間にわたって交流を続けてきた。精神科のある病院や自立支援を目指す福祉施設が活動場所となっている。

 小松市内を中心に九十三人が活動。「設立当初は、イベントをやっても参加者なしということもあった」と浅井俊子会長(71)は振り返る。会員同士で勉強を続けてきた。「相手に寄り添うことで、通じ合えることが多くなった」と話す。

 まだまだ障害への理解が不十分であることから「一人でも多くの人に活動を理解してもらえるようにしたい」と意気込む。

金沢工業大学学友会学生健康委員会 =野々市市

学内で献血活動を40年

 学内で学生や教職員を対象に献血活動を始めて四十年が過ぎた。新入生への啓発、待ち時間の寒さ対策など知恵を出し合った結果、年間献血者は二〇〇三年度から十年連続で千人を超えている。

 「自分たちが生まれる前から、いろんな人が関わって、積み重ねられてきた」。委員長の早川光祐さん(三年)、副委員長の二木三香子さん(三年)らメンバーは、歴史の重みをかみしめる。

 患者に喜んでもらうのが何よりうれしい。「仲間を増やし一人でも多くの人の役に立ちたい」。後輩たちにも、命を救うたすきをつないでいくつもりだ。

人形劇サークルらくだ =内灘町

童話題材に各地で上演

 童話を題材にした人形劇や影絵を、県内の保育園や公共施設などで上演。演目の間をつなぐ手品ショーも人気で、幅広い世代を喜ばせているエンターテイナー集団だ。

 メンバーは内灘町周辺の四十〜七十代の男女十八人。モットーは「仲良く、無理せず、楽しむ」。内灘町での週一回の練習を基本に、毎年十数回、上演会を開く。終演後に子どもたちが見せる笑顔が活動の原動力だ。

 今、メンバーが描く夢は海外での上演。代表の柳瀬悦子さん(53)は「四年後の発足三十周年を機に、実現へ向けて挑戦したい」と胸を膨らませる。

石川県の5個人

音仁美さん =金沢市

小学校で本読み聞かせ

 国語科研究校の金沢市木曳野小学校(寺中町)で、図書ボランティア「ブックスマイル」のメンバーとして九年間、本の読み聞かせ活動をしている。同校PTA役員も六年間務めている。

 月に二回、メンバー十六人が順番に、午前八時十五〜三十分の“さわやかタイム”で活動。「一冊でも気に入った本に出合い、図書館に行ってもらえれば」と願っている。

 「声をかけてくれた方や、今一緒に活動している仲間あってのことで、個人で賞をもらうのは心苦しい。今後は“一緒にやろう”という輪を広げていきたい」と意気込んでいる。

加藤将一さん =金沢市

子ども会で活躍続ける

 金沢市の三馬校区子ども会連合会で、小学五年から現在まで活躍。「子どもたちが喜んでくれるのがうれしい」とほほ笑む。

 小四のときに東京から引っ越して来た。子ども会の行事に参加するうち、「楽しそうで、自分もやってみたくなった」と翌年から運営側に。

 就職してからも、仕事後に車で能登でのキャンプに駆け付けるなど、できる限り足を運ぶ。

 心掛けているのは、子どもと同じ目線で遊ぶこと。「おにいちゃん、楽しかったよ」「また来年も来るね」の声を励みに、さらに魅力ある活動を考えていくつもりだ。

土坂成晴さん =小松市

重度身体障害者を支援

 一九九八年に重度の身体障害者を支援する小松市のボランティア団体「かげぼうし2の会」に入り、障害者の買い物やコンサートといった外出支援、入浴や食事の手伝いなど介助に努めてきた。

 「抱っこしたり、お風呂に入れたり、肌と肌で触れ合うことを大切にしています」。毎年、自身で企画して、障害者と各地を旅している。旅行後に外出する意識が芽生える人が多いという。

 「障害者の方は、自分のできることを一生懸命やろうとするんです。皆さん、明るくて元気で、逆にパワーをもらえるくらいですよ」と笑う。

田平外茂さん =加賀市

道路脇のごみ拾い16年

 一九九七年からほぼ毎日、火ばさみとポリ袋を手に国道8号など道路脇のごみを拾い続ける。主に加賀市のJR加賀温泉駅から小松市の道の駅こまつ木場潟までの広範囲で活動。訪れた先々でごみを拾っている。

 警備会社を定年退職後の翌日、健康のために始めたウオーキング中、近所の土手に捨てられたごみの山を見て衝撃を受けたのがきっかけ。脇見運転の車にはねられ足を骨折し、半年入院したこともあるが、回復後はすぐ再開した。

 「以前よりずっときれいになった。きれいな場所にごみを捨てようと思わんからね」と笑顔を見せる。

村元優文さん =珠洲市

少年に柔道指導半世紀

 一九六三年の珠洲市青少年柔道教室の設立時から「勇気があり、優しい人間に育ってほしい」と柔道少年を指導してきた。現在も毎週二回、柔道着で指導を続けている。

 これまでに、千人を超える子どもたちを指導。後輩からの依頼を受け、奥能登の高校で指導したこともある。

 「精神面を大切にしている。痛みを知ることで気持ちが強くなり優しくなっていく」と力を込める。少子化で柔道を習う子どもが減少しているが「教室をなくすわけにはいかない。学校を回って柔道の魅力を伝えることも考えています」と情熱は衰えない。

平成24年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

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