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平成23年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2011年11月18日


 石川、富山、福井県で長年、ボランティア活動を続けている個人と団体を顕彰する平成23年度「中日ボランティア賞」(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団主催)の表彰式が11月19日、金沢市の金沢都ホテルで開かれる。北陸3県の受賞者(11人と21団体)の活動を紹介する。

福井県の7団体

越廼中学校生徒会 (福井市)

高齢者訪問や清掃奉仕

 二〇〇六年から毎年、近くの特別養護老人ホーム「こしの渚苑(なぎさえん)」を訪問している。居室や窓ガラスの掃除に汗を流し、お年寄りの肩をもんだり、歌を披露したりするなどの触れ合いを続けている。

 一九九八年からは海水浴シーズン前、学校が「クリーンデー」と定めた日に、越廼地区の海岸などで清掃奉仕を継続。漂着物やポイ捨てのごみを拾い集めている。

 全校生徒二十八人を代表し、三年生の水口諒君(15)は「表彰はうれしい。後輩たちも、地域の人に喜んでもらえる活動を続けてほしい」と話している。 (山内道朗)

名作童話を読む母の会 (あわら市)

物語との出合いを提供

 「子どもたちが良質な物語に触れるきっかけをつくり、心豊かに育つお手伝いをしたい」−。一九九〇年、あわら市金津地区の母親の読書会「名作童話を読む母の会」を母体に活動を開始。以来、毎週土曜日の午後、同市金津図書館で絵本の読み聞かせ「おはなしホイホイ」を続け、上演回数は千回を超えた。

 徐々に活動の幅が広がり、保育所や高校での出前講座も実施。会長の大下たみ子さん(64)は「読み聞かせをきっかけに、子どもたちが将来、文学に興味を持ってくれれば。会員のスキルアップも心掛けていきたい」。 (本田優子)

平泉寺小学校 (勝山市)

被災地に応援の花贈る

 東日本大震災の被災地に向けて「自分たちにできることをしたい」と、学校の花壇で育てた花に応援メッセージを添えて、岩手県陸前高田市の小学校に贈るなど、各種の支援活動をしている。

 花のプレゼントは、全校児童二十八人と保護者で取り組んだ。夏休みには、陸前高田市から勝山市を訪れた児童六人と交流を深め、学校の畑で栽培したサツマイモも贈った。

 六年生の村上智彦君(12)は「勝山に来た友達は元気そうだったけど、心の中は傷ついていた。それを癒やしてあげたい」と話し、継続した支援活動を誓っている。 (正津聡)

手話サークル一歩 (越前町)

聴覚障害者加わり親睦

 手話技術の向上を目指し、一九九九年に越前町社会福祉協議会の手話教室修了者で設立。聴覚障害者との交流に積極的に取り組む。

 毎月二回、主に同町宮崎地区のメンバー八人が集まり手話の学習に励む。地元の聴覚障害者も加わり、情報交換や親睦を深める場にもなっている。これまで町内の福祉大会などで手話劇を発表し住民への啓発活動にも努めてきた。

 河合敏子代表(63)は「活動は地道だが、地区内には聴覚障害者の方が多く、活動を通じてみんなが気軽に集まり、おしゃべりできる場所をつくりたい」と語った。 (古谷祥子)

鯖江市壮年グループ連絡協議会

粗大ごみ回収奉仕に汗

 鯖江市内の一人暮らしの高齢者、障害者宅を回り、粗大ごみを回収するボランティアを続ける。年三〜四回の統一回収日に依頼者宅を訪問。「オヤジ世代が地域で汗を流す姿を次世代に見せたい」との思いで、二〇〇六年度から取り組む。粗大ごみは大型冷凍庫、テレビなど多岐にわたり、百年以上前の和だんすも。手作業で一つ一つ運び出しながら、身の上話にものるうちに複雑な家族関係など、現代の“ひずみ”も透けて見える。

 山本恵司代表(53)は「生活弱者のためにも、地域のきずなを取り戻したい」と語る。 (田中宏幸)

病院ボランティア「そよ風」 (敦賀市)

笑顔で院内案内や介助

 敦賀市ボランティアセンターが開いた「病院ボランティア養成講座」の受講者たちが、二○○五年に結成。現在の会員は十六人で、毎週月−金曜の午前中、二、三人ずつが市立敦賀病院で活動する。

 受け付けの手続きや精算機の使い方を説明したり、各診療科へ案内したり。車いすの介助も行う。「人と接することで若返る気がする。つらかったら続かない」と言う会員らの笑顔が病院の雰囲気を明るくし、訪れた人の心をなごませている。野津昇造代表(78)は「ありがとうと言ってもらえるのが何よりもうれしい」と話す。 (松田士郎)

若狭東高校放送部 (小浜市)

ハンセン病理解へ奮闘

 ハンセン病回復者との交流を通じて、二年前からドキュメンタリーを制作。人権をテーマにした作品は、今年の全国高校放送コンテストでも連続入賞した。部員数は八人。

 交流が始まったのは二〇〇五年。岡山県瀬戸内市の療養所への訪問を重ね、映像作品だけでなく紙芝居も作って小学生に紹介。ハンセン病への理解に努めている。

 前部長の三年米田清華さんは「差別について目を向けるようになった」と活動を振り返る。部長を引き継ぐ二年の和多田智君と北川悟君も「先輩以上に活動を盛り上げたい」と話す。 (池上浩幸)

福井県の3個人

長谷川輝さん (福井市)

高齢者らの家で雪かき

 福井市社会福祉協議会の雪かきボランティアに登録。高齢者や障害者宅を回って、雪かきに精を出した。「腰が痛くなった」と苦笑いするが、「人のために何かすることに生きがいを感じる」と目を輝かせる。

 幼いころから福祉に興味があり、福祉科のある啓新高校に進学した。県立福井養護学校のボランティア養成講座に参加し、高齢者や障害者と積極的に触れ合った。高校のインターアクトクラブで、カンボジアでの海外研修にも取り組み、視野を広げた。「将来は福祉科の教師になりたい」と前を見据えた。 (林朋実)

笹木貞一さん (勝山市)

親子招いて畑仕事体験

 困っている人を見掛けると放っておけない性格。民生・児童委員を十八年間務めた経験もあり、地元の勝山市長山町で、住民の力を借りて高齢者宅の除雪作業などに尽力。一人暮らしや体が不自由な高齢者宅を示すマップ作りにも貢献した。

 約三十年間、町内の親子を自宅の畑に招き、いろんな作物の苗植え、収穫体験を指導する。「畑仕事を知らない人もいるし、喜んでくれる」と自身も交流を楽しむ。「地元の皆さんの協力で活動を続けることができた。これからも地域に貢献していきたい」と意気込んでいる。 (中西卓郎)

澤田峯子さん (大野市)

福祉施設で会話の慰問

 大野市の介護老人福祉施設で約八年間、認知症の利用者と歌や会話を通して交流し、見守りや水分補給も手伝っている。

 昨年まで五十年余、市内の呉服店に勤務。そのころの経験など、利用者との話題は尽きない。「人との交流が大好き。帰り際に利用者から『今度はいつ来るの。また来てね』と言われるのがうれしい」と笑う。幼いころから近所の子どもの面倒を見ており、看護師になる夢があったことも活動につながっている。「体が動く限り利用者とお話しして、いろんな友達をつくりたい」と元気満々だ。 (中西卓郎)

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