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平成23年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2011年11月18日


 石川、富山、福井県で長年、ボランティア活動を続けている個人と団体を顕彰する平成23年度「中日ボランティア賞」(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団主催)の表彰式が11月19日、金沢市の金沢都ホテルで開かれる。北陸3県の受賞者(11人と21団体)の活動を紹介する。

富山県の6団体

富山市立図書館よみきかせの会

子を物語の世界へ

 本に親しんでもらうため、乳幼児から小学生までを対象に富山市立図書館を拠点に、絵本の読み聞かせに取り組んでいる。図書館が主催するボランティア養成講座の修了生たちで二〇〇三年発足。現在、四十八人が年四百回以上活動している。

 読み聞かせに加え、わらべ歌や手遊び、紙芝居なども披露。丁寧な語り口や本を全員に見せるなど工夫しながら、子どもたちを物語の世界へ誘う。依頼があれば、幼稚園や保育所、小学校にも出向いている。

 代表の松崎訓子さん(55)は、「本が楽しいものと感じ、自分の頭で考えられる自立した人間になるきっかけになれば」と願いながら活動を続けていく。

ミックスファミリーバンド (富山市)

障害者の思い 演奏

 富山市桜町のおでん店「茶文」店主中村渉さん(60)が、常連さんと結成した六人組のアマチュアバンド。同市身体障害者協会青年部が毎年十二月に開くクリスマスコンサートに出演し続けて二十年になる。障害がある人々に歌詞を作ってもらい、オリジナルのポップス曲に乗せて歌う。

 ギターや作曲を担当する中村さんは「一度きりのつもりで引き受けたが、皆さんの豊かな反応がうれしくて」と相好を崩す。

 毎年十一月になると週末を利用して店の二階のスタジオで練習が始まる。メンバーは会社勤めなどで多忙だが「心のこもった歌詞。その気持ちに応えないと」と心を一つにしている。

ボランティアふきのとう (高岡市)

施設と地元つなぐ

 精神障害者の地域での自立した生活や就労を支援しようと、一九九六年から活動している。

 市中心市街地にある地域活動支援センター「ふきのとう」が活動の場。毎週月曜を中心に、利用者と雑貨を作ったり、利用者が製作した雑貨を、市内のイベントで一緒に販売したりしている。会員の麻生秀子さん(69)がパステル画を教えるなど、それぞれの特技も手ほどきする。

 利用者とは和気あいあいとした雰囲気。金刺涼子施設長は「孤立しがちな利用者が地域とのつながりを持てている」と会員に感謝する。会長の大野郁子さん(74)は「私たちの方が元気をもらっている。若い仲間が増えてほしい」と笑顔で話す。

紙芝居劇団モコモコぐるーぷ (小矢部市)

独自脚本 笑顔生む

 小矢部市を中心に、お年寄りや障害者福祉施設を訪問し、昔話を独自に脚本した紙芝居を披露したり一緒に歌ったりしながら、楽しく交流している。

 発足は二〇〇三年で、五十四〜六十九歳の主婦十人で活動。紙芝居は古事記やギリシャ神話、県内の民話などを基に独自に脚本を作り、模造紙に色鉛筆で描いている。登場人物の服装で紙芝居を演じた後、振りをつけながら施設の人たちと一緒に唱歌や民謡を歌い、幅広い年代の人たちに喜ばれている。

 代表の中島奉子さん(58)は「一緒に歌うと、皆さんの表情が明るくなります。楽しんでいる様子を見るのが励みで、これからも頑張りたい」と話している。

NPO富山SAVEふくしまチルドレン (砺波市)

被災者の移住仲介

 会員は二十人。東日本大震災による福島第一原発事故の影響で避難を望む被災者に、他地域への移住やホームステイを仲介する活動などを続けている。

 面談や電話相談を通じて「友達と隣の部屋に住みたい」「夏休みだけでも子どもを避難させたい」など、個々の被災者の要望にもできる限り応えてきた。設立した六月から十月までに四十四家族約百九十人に富山や石川など四県の滞在先を紹介し、うち十六家族は移住を決めたという。

 六月には、学校ごと避難した中学生の通学用に、全国から三百三十五台の自転車を集めた。被災地との間を約二十回往復している事務局長の川嶋茂雄さん(51)=砺波市=は「子どもの命と健康を守りたい」と活動への思いを語る。

なずなグループ (上市町)

町の広報など音訳

 視覚障害者のために、町の広報、町関連の新聞の記事、健康に関する本などを選び、テープに吹き込む「音訳ボランティア」などに取り組んでいる。

 一九八二(昭和五十七)年三月に発足。月一回、上市町生涯学習会館で集会を開き、発声練習で読み方の向上にも努めている。

 「読むことが好き」と話すメンバーたちは「テープを聞いてくれた人から『よかった』と反響の電話が来ることもあります」とやりがいを語る。

 代表の山口和子さん(62)は「(聞き手の)関心の高いものを発掘しようとしている。私たちの心も膨らむので、ずっと続けていきたい」と笑顔をみせた。

富山県の5個人

五十嵐ひかるさん (富山市)

車いす介助手伝う

 中学一年のとき、リハビリ施設で働く父親に誘われ、車いす利用者がバーベキューやスキーを楽しむイベントを手伝うように。仲良くなるうち、人の目や不便さなどから家にこもりがちになる人の多さを知り、外出時の介助を始めた。車いす用トイレが意外に少ないこと。同じ目線で話し掛けないと、車いす利用者は圧迫感を感じやすいこと−初めて知ることの連続だった。

 「よかれと思ってしたことが利用者さんの思いと違ったときもあったりして勉強になる。大人になってもかかわっていけたらと思います」と真摯(しんし)な表情で語った。

袋井怜子さん (富山市)

障害者の自立支援

 NPO法人れいんぼーみさき(富山市)で、一九九八年四月の設立当初から、障害者の自立支援に携わってきた。

 毎日のように通い、通所者の話し相手やタオルたたみの仕事をともにしている。二十〜三十代の若者が多い通所者から「お母さん」と親しまれ「逆にみんなからパワーをもらっています」とほほ笑む。

 通所者が社会に旅立っていけるように、ただ優しくするだけでなく、ときには「そういうことを言ってはだめよ」と注意することも。「多くの通所者が社会に自立していけるように」と今後も尽力する考えだ。

坂田●子さん (富山市)

老人ホームで華道

 「友人に会いに来ている感じで、私の方が幸せにしてもらっています」

 富山市西番の老人ホーム「市立慈光園」で月に一回開かれる「お花クラブ」の講師を約四十年間務めている。現在は約十人に指導。華道の難しい方法は行わず「材料の花を組み合わせてどう美しく見せるか」にこだわり、作品は園内に飾られる。

 入所するお年寄りは、クラブで趣味を持つことの楽しみや生きがいを感じている。数日前から職員に繰り返し開催日時を確認する人も。「老後のちょっとした楽しみになれば」と今後もクラブを続ける考えだ。(●は、木へんに貞)

東海麻由さん (氷見市)

子どもの交流演出

 子ども向けサイエンスショーや、障害児と健常児の交流事業などを展開しているボランティア団体「ヤングネットワークとやま」(富山市)で、さまざまな催しを企画している。

 高校生のとき、地元の児童館祭りで輪投げゲームを作って喜ばれ、手づくりの遊びの楽しさを大勢の子どもに知ってもらいたいと考えるようになった。

 電磁石を使った理科実験や、得意の英語を生かした本の読み聞かせなどの子ども向け催しのアイデアを練っている。「年齢に関係なくいろいろな人と出会うことで、自分の視野も広がる」と活動の魅力を語る。

湖東政光さん 芳子さん (氷見市)

特養訪れ花束贈る

 夫婦で毎月、氷見市柳田の特別養護老人ホーム「すわ苑」を訪れ、誕生日を迎えた施設利用者に花束を贈るほか、全員にヨーグルトなどをプレゼントする。「こちらが元気をいただいている」と声をそろえる。

 芳子さんの伯父が施設にいた縁で、衣類の寄付を始め、一九九八年から毎月の誕生会に出席。政光さんが筆で利用者の名前をカードに記し、花束に添えて贈る。芳子さんは得意の演歌や踊りを披露し、利用者一人ずつと握手することも。

 「訪問が私たちの楽しみとなっている。これからも夫婦そろって活動を続けたい」と意気込む。

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