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平成22年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2010年11月26日


 石川、富山、福井県で長年、ボランティア活動を続けている個人と団体を顕彰する平成22年度「中日ボランティア賞」(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団主催)の表彰式が11月27日、金沢市の金沢ニューグランドホテルで開かれる。北陸3県の受賞者(7人と24団体)の活動を紹介する。

富山県の8団体

氷見市女良小学校

環境保全で虻が島守る

 五、六年生を中心に全校児童約三十人が、氷見市沖一キロに浮かぶ県天然記念物の無人島虻(あぶ)が島の環境保全活動や植物の分布状況調査に取り組んできた。一九七九(昭和五十四)年に始まった活動は今秋、学校統合のため最後となった。

 近年では島の上空を飛来するアオサギのふんや漂流するごみなどの影響で、タブノキやマツなどの植物が枯れ始めていることを地元の環境保護団体に報告。定期的にごみ拾いなども行い、自生する約八十種類の植物の生態系を守ってきた。

 児童代表の六年清水明香さんは「活動を通じて環境を守ることの大切さが多くの人に伝わってほしい」と期待する。

射水市中央図書館ボランティア「しおりの会」

「気持ち良く読書」に力

 射水市中央図書館を市民に楽しく利用してもらうために、敷地内のバラ園の手入れや毎週土曜日に絵本の読み聞かせなどを行う。二〇〇〇年から活動を始め、翌年に会が発足。今は七十五人の会員が活躍する。

 バラ園の手入れと読み聞かせに加え、視覚障害者に貸し出すための音訳やリサイクル図書、地元の新聞記事の整理など計七組が活動し、図書館の利用方法の幅を広げる。

 摂津浩二会長は「バラ園の開放的な雰囲気で、気持ち良く読書をして大きな視野を持ってほしい。知識を得るだけでなく、美を感じる力も養う場所になれば」と図書館が幅広い人間を育てることを期待する。

黒部・入善・朝日地区理容組合

障害児施設で出前理髪

 県理容生活衛生同業組合朝日支部長の水島吉範さん(64)の父が四十年以上前、知的障害児施設の県立黒部学園で理髪を無償で始めた。

 今は低価格の有償となったが、同組合加盟の黒部市、朝日、入善両町の理容師が持ち回りで休業日に活動している。

 水島さんは修業時代の十代から父と一緒に同学園で整髪。「行政の障害者福祉のお手伝い」と語る。老人ホームの依頼も受ける。

 「子どもたちは、以前は丸刈りだったが、最近は保護者の希望の髪形に沿うように整髪する」といい、福祉との長いかかわりを持つ経験から自然体で活動を続けている。

おはなしの会「おとぎの森」(魚津市)

人形劇上演 和みを提供

 子どもや高齢者が参加して、一緒に楽しめる人形劇や絵本の読み聞かせ、紙芝居などを続けて今年で十年。二〇〇〇年に会員三人で始めた活動も現在は十六〜七十六歳までの会員十二人に増えた。保育園で絵本の楽しさを伝え、思いやりの心をはぐくむ。老人福祉施設を訪ねては高齢者の心に和みを提供する。

 人形劇「おおきなかぶ」の公演で観客の園児や親が劇に参加、会場が楽しさで満ちあふれたこともある。小学校で読み聞かせもする纓坂鈴香代表(63)は「多くの人と一緒に楽しめる人形劇を続けたい。活動を通して本の楽しさを知ってもらえたら」と語る。

ニューリバー歌謡楽部 (魚津市)

合唱や踊り 施設で披露

 魚津市内で老人福祉施設などに訪問活動を行い、合唱や詩吟、踊り、手品の披露など施設利用者が楽しむ時間を提供している。

 一九九九年に同市加積地区のカラオケサークルとして発足、二〇〇〇年に団体名を現在の「ニューリバー歌謡楽部(くらぶ)」とし、〇一年から本格的に訪問を始めた。

 現在メンバーは六十〜八十代の男女十五人。一カ月の活動回数は十四、五回で、昨年度の福祉施設の訪問数は、延べ百五十六回と精力的に活動している。

 林実代表(63)は「施設職員や利用者に支えられてきたことを忘れず、今後も愛されるボランティアを続けたい」と話している。

射水市大島小学校児童会

あいさつで校内に笑顔

 児童会を構成する全校児童数は七百五人。毎朝、学校に着いた児童が次々と玄関に立ち、続いて登校してくる子どもに「おはようございます」とあいさつする。校内に笑顔の輪が広がる。春と秋には五日ずつ、近くの大門高校の生徒が訪れ、一緒にあいさつ活動に取り組む。

 赤い羽根共同募金や、エコキャップ回収の呼び掛けも続けているほか、夏休み前には地域の清掃活動もしている。

 前期児童会会長の六年小松将伸君は「あいさつで皆が笑顔になるのがうれしい。奉仕活動で体の不自由な人たちに車いすなどを届けられるのもやりがい」と話している。

富山三つ星山の会 (富山市)

障害者登山 支えて交流

 障害者のアウトドア活動を支援し、北アルプス・立山をはじめ県内外での登山に力を入れる。主に視覚障害者と健常者が一緒に自然を楽しみ交流を深める目的で、一九九九年に発足。会員は百五十五人にのぼる。

 登山は三人一組。障害者は前を歩く健常者のザックに付けたロープを持ち、後ろにいる健常者から頭上の木や足元の段差などの指示を受けて登る。支え合いながら登ることで達成感と信頼関係を生み出す。登山以外にもウオーキングやスキーなどにも取り組む。

 自らも目が不自由な坂田清代表(63)は「視覚障害者が閉じこもらず、外に出て仲間と触れあえる喜びを伝えたい」と受賞を励みに活動を続けていく。

北陸コカ・コーラボトリング (高岡市)

社員や家族 道路美しく

 県内と石川、福井、長野の各県の事業所で働く社員とその家族らが、一九七九(昭和五十四)年から毎年九月第一土曜に休日を返上し、道路脇などのごみ拾いをしている。

 今年は約二千人が参加。海岸や主要道路沿いで、四十〜五十リットル入りごみ袋で六百五十二袋分を集めた。たばこの吸い殻や弁当の空き容器の投棄が多かったが、この取り組みを始めた当初の願いだった空き缶ごみの減少は進んでいるようだという。こうした成果とともに、地域住民からの感謝の言葉も社員たちの励みに。

 広報環境部の木山孝夫さん(51)は「社員の総意で続けてきた活動が評価されてうれしい」と受賞を喜ぶ。

富山県の2個人

斉藤ミサ子さん (南砺市)

サロン提供 高齢者支援

 高齢者に集いの場を提供するサロン活動を、福野地区で一九九六年から続けている。月一回、健康指導の体操、生きがいづくりの手芸のほか、犯罪被害に遭わないように振り込め詐欺対策など、多彩な情報提供をしている。

 二〇〇七年からは、集落単位でもサロンを開設。より地域に密着した活動の結果、近所の高齢者同士が親しくなり、閉じこもり防止や介護予防にもつながっている。ヘルスボランティアや母子保健推進員としても活動。「とても楽しくやっています。このまま肩ひじ張らずに続けていきたい」と話している。

上野孝男さん (南砺市)

お年寄りの生活手助け

 「『してあげてる』ではなく『させてもらってる』の精神で活動してきた」

 「ふれあい電話友の会」の一員として一九九九年から、独り暮らしの高齢者に電話をかけ、安否を確認したり悩み相談に応じたりしてきた。

 二〇〇〇年からは外出支援サービスをする「はばたけ会」で、車いす利用者らを医療機関などに送迎する運転ボランティアとしても活動。会長も三年間務めた。

 老人福祉施設の慰問活動もしている。「笑顔や感謝の言葉をかけてもらったときの満足感で続けてこられた」と振り返る。

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