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平成21年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2009年11月27日


 石川、富山、福井県で長年、ボランティア活動を続けている個人と団体を顕彰する平成21年度「中日ボランティア賞」(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団主催)の表彰式が11月28日、金沢市南町の中日ビルで開かれる。北陸3県の受賞者(10人と20団体)の活動を紹介する。

石川県の7団体

加賀市立山代中学校生徒会

 加賀市山代中学校の全校生徒五百三十二人からなる生徒会は、執行部とボランティア委員会を中心に、地域の清掃、障害者や独居の高齢者との交流を長年続けている。

 毎年六月の菖蒲(しょうぶ)湯祭りでのごみ拾いには、早朝にもかかわらず百人を超える生徒が参加。前期生徒会長の郷地拓也君(15)は「誰かの役に立つのはうれしいし、自分も気持ちいい」と笑顔を見せる。

 独り暮らしの高齢者との交流会ではゲームなどで楽しみ、笑顔が絶えない。年を追うごとにボランティアへの参加意識も高まっているという。

さつき苑ボランティア「さつきの会」 (金沢市)

 金沢市小将町のデイサービスセンター「さつき苑(えん)」利用者にとって、かけがえのない存在。会員約六十人が毎日交代で、入浴後のドライヤーや食事の配膳(はいぜん)、話の相手などを務めて喜ばれている。

 男性会員は送迎車両や車いすの後押し、ハーモニカや百人一首といった特技披露なども得意とする。自主研修にも取り組み、「介護予防サポーター養成研修3級」などを会員らが取得。活動の幅を広げている。

 中本章子会長(70)は「(利用者の)笑顔が何よりの励み。充実感は、逆に感謝したいほどです」と顔をほころばせる。

富樫校下婦人会 (金沢市)

 金沢市三馬の金沢赤十字病院デイケアセンターで週一回、患者の話し相手になったり、散歩の付き添いをする活動を続けている。

 一九七五(昭和五十)年にガーゼたたみのボランティアから始まり、二〇〇一年から現在の活動に。メンバー三十人が持ち回りで取り組む。

 平均年齢は六十八歳。「年下の患者さんも増えてきた。自分も一緒に楽しむ気持ちでやっています」と酒井志保代表(79)。会話の時も、散歩の時も、常に同じ目線で接することを忘れない。メンバーは「患者さんが“ほっとする”存在であり続けたい」。

花園小ブックママラベンダー (金沢市)

 「子どもたちに本を読む楽しさを」と毎月一回、金沢市花園小の各学級で朝の十五分間の本の読み聞かせを続けている。保育士や会社員など仕事を持つメンバーも多く、出勤前の慌ただしい時間を縫って活動している。

 学校側の呼び掛けで保護者の有志が集まり、七年前に発足。吉田一二美代表(47)は「子どもたちが毎回楽しみにしてくれるのがうれしい。読書量が増えるなど、少しずつ成果も出てきたかな」とほほ笑む。

 現在十三人が読み聞かせや図書室内の飾り付けも担当。「今後も地道に活動していきたい」と話す。

河内ボランティアの会 (白山市)

 「地域でできることは地域でする」をモットーに、白山市河内地域の四〇〜七〇代の女性三十四人が、国道157号沿いの花壇整備や施設慰問などに励んでいる。

 発足のきっかけは阪神大震災でのボランティアの活躍。当初は旧河内村婦人会内にグループがあったが、一九九八年に独立した。

 年末には地域の八十歳以上のお年寄りに手作りのおはぎと絵手紙を贈る。真田幸子会長(61)は「絵手紙を描くのは会員の楽しみにもなっている。こんなゆとりとふれあいを大切に、白山ろくならではの活動をしていきたい」と意気込む。

かげぼうし2の会 (小松市)

 「影法師のように一番近いところで寄り添っていたい」。そんな願いを込めて会は一九九二年、障害者の社会参画を応援しようと発足した。

 外出する機会の少ない重度の身体障害者と旅行やコンサートに同行し、県内の小中学校で障害者の生活を理解してもらう「ふれあい教室」を開く。

 一九七八(昭和五十三)年、市内の障害者施設の利用者の外出介助を手掛けたのが始まり。現在は約三十人で活動する。中出繁男代表(74)は「障害があってもごく当たり前の社会生活をする権利がある。受賞を励みに頑張りたい」。

珠洲わらんべ会 (珠洲市)

 一九六一(三十六)年、珠洲市内の真宗大谷派の住職らで結成。農繁期に設けられた託児所や寺院での行事で、子どもたちに手品や人形劇などを披露して楽しませた。託児所がなくなってからも年二回、保育士らとともに市内の保育所を巡回している。

 結成当時は十数人の会員がいたが、高齢化で存続が危ぶまれたことも。松原了啓会長(65)の呼び掛けで、現在は若手三人が加わり活動を続ける。

 保育所で上がる歓声を聞き、松原会長は「子どもたちの笑顔は昔から変わらない。これからも喜ばせてあげたい」と意欲を見せる。

石川県の3個人

三ツ出海人さん (加賀市)

 先天性の全前脳胞症で、見聞きはできるものの、会話や体を動かすことはできない。そんな重度の障害を抱えながら、母小百合さんとともに昨年秋から、加賀市内の高齢者施設などに赴くボランティアに取り組む。

 小百合さんが鍵盤楽器を弾くかたわらで、屈託のない笑顔を振りまく。「横に海人がいるだけで、皆さんが喜んでくれるんです」と小百合さん。

 小中学校と普通学級で学び、友人とともに学んできた。中学卒業後は、県内の小中高校に出向き、障害者と健常者がともに生きることの大切さを伝える活動を続けている。

佐藤美智子さん (小松市)

 一九八六(昭和六十一)年に音訳ボランティアグループ「陽(ひ)だまり会」を結成。小松市の広報や議会だよりなどに加え、説明書などの音訳の依頼にも応え、視覚障害者の“目”となってきた。

 夫の勧めで音訳ボランティアを始めて二十三年。「視覚障害者の方との交流で成長させてもらった」。目の不自由なお年寄りのために、十八時間かけて小説をテープに吹き込んだこともある。

 視覚障害者からのお礼の手紙、信頼できる仲間たち。活動を通して得た人とのつながりは宝。「もちろん、理解してくれた家族にも感謝しています」

越田幸子さん (小松市)

 独り暮らしのお年寄りに夕食を届ける「ふれあいグループ」で代表を務める。二十五年前から活動を始め、現在は月二回の調理と前日の献立づくりに欠かさず参加する。

 出来上がった弁当には、越田さんの心遣いがあふれる。魚は軟らかくするため照り焼きに。祭りの時や正月には赤飯、土用の丑(うし)の日にはウナギを選び、季節感を出すことも忘れない。

 「お礼の言葉が一番の励み」と笑う。花見団子を弁当に詰めた日、回収した弁当箱に手紙が添えられていた。「外に行けない私に、弁当の中で花見させてくれてありがとう」

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