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平成20年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2008年11月28日


 石川、富山、福井県でボランティア活動を長年続けている個人、団体を顕彰する平成二十年度「中日ボランティア賞」(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団主催)の表彰式が11月29日、金沢市南町の中日ビル2階ホールで開かれます。同賞は中日ボランティア顕彰(成人対象)と中日あおば賞(青少年対象)を統合し、本年度からスタートしました。

福井県の8団体

福井県立病院ボランティアの会「絵手紙教室」 (吉江陽子・坂井市、山本雪江・福井市)

 福井市の県立病院で毎月一回、入院患者や病院関係者に絵手紙の指導を続けている。

 一九九八年に設立した同病院ボランティアの会の当初からのメンバー。「患者さんの心のケアになれば」と、当時の絵手紙スクールで同じだった吉江陽子さん(65)と山本雪江さん(64)が二人で始めた。

 「人の個性や感性はそれぞれ違うから」と教えるのは絵を描く楽しさ。その魅力に夢中になり退院しても教室を訪れる人は多い。「患者さんの元気が何よりも励みになる。これからも続けていきたい」と優しく見守っている。 (藤井雄次)

大野市開成中学校善意銀行委員会

 各学級から選出された三十五人の委員で構成する。ボランティアの実践だけでなく、各種ボランティア活動を企画して全校から参加者を募るほか、クラスボランティアのリーダーになるなど、活動の輪を広げる取り組みにも力を入れている。

 一九六四(昭和三十九)年に発足。今年は大野市内の亀山公園清掃や、独り暮らしの高齢者宅に届ける弁当のメッセージ入りカバー作りなどに取り組んだ。代表の坂本恵さん(15)と副代表の高田千種さん(15)は「やり遂げた後の充実感がよく、これからも続けたい」と意欲的だ。 (正津聡)

福井市大安寺中学校生徒会

 学校に近い老人ホーム「スプリングヒルズ」で、お年寄りの代わりにと、毎年夏休み中に、一日かけて部屋の畳干しと掃除をしている。二十五年前から続く学校の伝統行事。ことしは全校生徒三十人が三〇度を超す猛暑の中、汗とほこりにまみれながら畳五枚を干した。

 お年寄りはさっぱりした畳の上で寝ることができて気持ちがいい、部屋もきれいになったと喜ぶ。代表の三年、村上湧哉(ゆうや)君(14)は「畳でぐっすり横になってもらえてうれしい。今後も施設の人との交流を通して地域の役に立ちたい」と意欲を見せた。 (西本円)

福井県企業等ボランティア・社会貢献連絡会 (福井市)

 県内五十三の企業や団体と連携しボランティア活動を推進していく会。一九九六年に設立され、十二年がたつ。

 主な活動は、坂井市の海岸清掃。発足して間もない九七年に発生したロシア船籍のタンカー「ナホトカ」の重油流出事故では清掃活動に尽力した。現在、重油はほぼみられなくなったものの、ペットボトルやポリ袋の撤去など、清掃活動の企画は毎年の恒例だ。

 年二回の総会では「災害時、避難所で何ができるのか−」をテーマに、加盟企業、団体がアイデアを持ち寄り、地域貢献を考えている。 (川本光憲)

りんどうの会(福井市)

 福井市の県こども療育センター肢体不自由児入所施設(つくし園)に入る障害児の力になろうと、縫製作業を通じて奉仕している。

 福井市や近隣の四十−七十代の女性十八人が、交代で月三回活動。現在は裁縫技術を生かし、食事用の前掛けや不用衣料を使った汚れふき作りに精を出す。年数回の行事に参加して交流も深める。

 活動の励みは、子どもや保護者から毎年クリスマスにもらう「いつもありがとう」と書かれた感謝の手紙。中田和代代表(60)は「少しは役に立っているのかな」と、顔をほころばせる。 (原田晃成)

布おもちゃつくりボランティアサークル「こっとん」 (敦賀市)

 布製のおもちゃを作って、敦賀市内の保育園や幼稚園、病院などに貸したり、寄付する活動を続け、子どもらに喜ばれている。

 二〇〇二年に、市内の布おもちゃ作りボランティア養成講座の修了者らで発足。会員三十人が材料を持ち寄ったり、買ったりして手縫いで仕上げ、六年間で約二百点を作った。好評で貸出先なども増え、栄永(えいなが)皆子代表は「布製なので安全性も高い。子どもらの喜ぶ顔が原動力です」と話す。

 貸し出しの拠点施設を設けるのが夢。会員らは「今後さらに頑張っていきたい」と意気込む。 (立石智保)

福井県の4個人

佐々木理沙さん (福井市・啓新高3)

 「ありがとうの言葉がうれしい」。人の支えになりたくて、幼いころから、地域の祭りの手伝いなどに参加してきた。啓新高校福祉科に進むと、知的障害者や高齢者施設の訪問、募金や献血など多岐にわたる活動を率先し、青少年赤十字県高校生協議会長も務めた。

 奉仕活動で人に接するとき「相手の風習や大事にしていることを第一に考え、目を見て、手をつないで距離を縮めている。気を使われない関係になりたい」という。来年四月、福井市の高齢者施設に就職する。「自分の元気を分けられたら」と笑顔で語った。 (中西卓郎)

吉田敏實さん (越前町)

 三十年以上ボランティア活動に従事し、一九八六(昭和六十一)年からは、福井市の県立病院内にある県こども療育センターで活動する。「散歩のおじさん」として児童らから親しまれ、週一回、院内を散歩したりして交流を深める。

 点訳の講習会を受けた経験がきっかけでボランティアの楽しさに気付いた。行事の手伝いなどをするうちにライフワークになった。

 「子どもたちを喜ばすつもりが、自分が元気をもらっている」とやりがいを話す。「笑顔で接し合う楽しさがある。これからも続けていきたい」と抱負を語った。 (平林靖博)

宮野一朗さん (福井市)

 福井市内の公民館や老人ホームを巡り、自治会型デイホーム事業などでキーボードやハワイアン音楽で使われるスチールギターの演奏を披露。波の音が思い浮かぶようなハワイアンの心地よい音色で、お年寄りたちの心を癒やしている。

 「ただ演奏を聴いているだけではおもしろくない」と、布に歌謡曲や童謡の歌詞を書いて持って行くなど工夫を忘れない。「演奏するととても喜ばれ、生きがいを感じる。自分がありがたいという気持ちでいる」と話す。「楽しいから続けられる。自分ができる限りやっていきたい」とほほ笑んだ。 (加藤聖子)

門田吉雄さん (鯖江市)

 平均七十歳のボランティアグループ「シルバー青空会」をつくり、年間平均で毎週一回、鯖江市内外のデイサービス施設や老人ホームを訪問し、カラオケや演舞などのバラエティーショーを披露。利用者と触れ合い、交流を楽しんでいる。

 活動仲間も観客も同じ世代。家に引きこもりがちな人々が人と出会ってしゃべる機会を増やすことが必要と考え、活動の中でコミュニケーションを深める工夫を凝らしている。「ボランティアは心のおしゃれ。“今日一日”を明日も、あさっても継続していく喜びを共有したい」と、目を輝かせる。 (田中宏幸)

平成21年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

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