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平成20年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2008年11月28日


 石川、富山、福井県でボランティア活動を長年続けている個人、団体を顕彰する平成二十年度「中日ボランティア賞」(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団主催)の表彰式が11月29日、金沢市南町の中日ビル2階ホールで開かれます。同賞は中日ボランティア顕彰(成人対象)と中日あおば賞(青少年対象)を統合し、本年度からスタートしました。

石川県の7団体

玉川苑介護ボランティア (金沢市)

 金沢市芳斉のデイサービスセンター玉川苑で、地元の主婦らが月曜から金曜までの週五日間、センター利用者の話し相手になったり入浴後の整髪や、お茶出しをしたりする。

 メンバー二十五人が持ち回りで活動する。平均年齢は七十歳。始めたのは、センター開設の一九九〇年四月。先進的な取り組みとして始まり、当初からの七人は今も現役だ。

 設立から十八年、会長を務める越田芳子さん(75)は「苦労したことは一度もない。誇りに思うだけ」とさらりと話す。介助の二時間は笑顔を絶やさない。「利用者が私たちの顔を見て、心が安らぐ存在でありたい」

喜多進さん・芳子さん (金沢市)

 「ただいま」「お帰り」。金沢市の花園小学校近くで、喜多進さん、芳子さん夫婦と同校の児童らがあいさつを交わす。四年前、夫婦は「花園小見守り隊員」に入隊した。

 芳子さんは五年前から、社会科学習のための米作り体験を手助けしようと、学校田の田起こしや水の管理を引き受けた。さらに、稲刈りや野菜作りの指導も続けている。

 子どもが安全に通学できるよう、見守り隊にも加入。定年退職した地域の人ら五人と活動する。児童の帰宅時になると、通学路の一角に姿を見せ、笑顔でハイタッチ。「子どもの笑顔を見るとうれしい」と意欲を見せる。

白山市湊町見守り隊 (白山市・居村利男さん、市村治男さん)

 十年ほど前から二人はそれぞれ、自宅近くの白山市湊町、湊小学校の通学路に立ち、登校する児童たちに、あいさつの声掛けや交通安全指導を続ける。二〇〇五年には二人の活動を軸に、地元老人会を中心に「湊町見守り隊」が発足。二人も隊の一員として活動するようになった。

 二人が立つのは朝の登校時。晴天の朝もあれば、雪や雨の日も。マナーの悪い車が通る日だってある。

 市村治男さんは「子どもたちとあいさつを交わすことが一番の楽しみ」。居村利男さんも「声を掛け合うことが元気と長生きにつながる」。子どもたちの笑顔が活動の糧だ。

七尾市立高階小学校

 小学校に登校する途中、七尾市の高階小児童らは道端に落ちているごみを一つ、また一つと拾い上げる。

 当初、月一回だった活動は、道端のごみが減ったことで回数を減らしたが、一九九〇年以来、今もしっかりと受け継がれている同校の“伝統”だ。

 児童一人一人が袋を手に登校。空き缶やペットボトルを袋に入れ、学校に着くと校門のそばに置かれた分別のかごで仕分けをする。

 児童会長の赤坂安弾君は「ごみがどんどん減っていくのが分かる」、前期児童会長の杉木真由美さんは「町がきれいになり、地域の人に感謝されることもあってうれしい」。

鵬学園インターアクトクラブ(七尾市)

 インターアクトクラブは結成から三十四年の歴史を刻む。地域の清掃や祭りの受け付け、社会福祉施設での利用者の誘導や交流、救護施設の「日曜喫茶」などに取り組んできた。

 一−三年生十七人の部員は、福祉科の生徒が大半だ。ことしは中国の四川大地震と岩手・宮城内陸地震が起きた際、生徒が呼び掛けて義援金の街頭募金活動をした。

 幹事の門口彩さん(三年)は「自分たちでもできることがあると分かり、うれしかった」。部長の新谷香菜さん(三年)は「ボランティアを通していろんな人と触れ合えて楽しかった」と、三年間を振り返った。

美川ジュニアボランティアグループ・スピリッツ(白山市)

 白山市美川中学校の卒業生でつくる高校生ボランティアグループで、一九八四(昭和五十九)年に設立以来、二十四年の長きにわたって引き継がれた。

 地域でのあいさつ運動や清掃、催し運営への参加、子どもたちとの交流など、その活動は多彩だ。

 中学生の「スピリッツジュニア」に入会から六年間、続けてきた湊香寿美さん=加賀高三年=は「いろんな人の交流が勉強になる。上や下の年代の人とも自然に話せるようになった」。会長の笠嶋哲仁君=小松高三年=は「大学生になっても、スピリッツのような団体をつくりたい」と意気込む。

羽咋市点訳ボランティア点灯虫

 「視覚障害者の灯(あか)りになりたい」。そんな願いから羽咋市の点訳奉仕グループを「点灯虫」と命名した。

 一九九六年四月、通信教育で点字を学んできたメンバーの竹本信子さん(65)、玉田幸さん(57)ら四人で発足。今では市内の主婦ら有志十人がメンバー。毎週火曜の午後一時半から、市文化会館一階のボランティアセンターで活動に励む。

 羽咋市広報の点字版発行と、市内小学校での福祉教育、目の不自由な人との交流−が三つの柱。市内循環バスの時刻表や、絵本の点字訳も手掛ける。代表の本吉明子さん(52)は「受賞を励みに今後も頑張りたい」と話す。

石川県の4個人

木本芳さん (金沢市)

 自宅近くの金沢市西南部小学校で、木本芳さんは三年前から、学校体験農園の粗起こしや畝作りを始めた。運動場やプール周りの草むしり、側溝のどろ掃除なども一人で黙々と続けている。

 夜明け前の散歩が日課で、路上や公園のごみも拾う。一日でも休むと、翌朝には家庭ごみがたまり、ため息が出る。「公共のものは大事にせんならん。誰かがせなんだら、汚くなってしまう」との思いが活動を支える。

 もう一つの原動力は子ども好きの性格だ。児童から贈られた感謝の寄せ書きに、「子どもは正直。体力のある限りは続けたい」と顔がほころぶ。

高橋正弘さん (加賀市)

 加賀市社会福祉協議会に一九九九年一月、ボランティア登録をして以来、高橋正弘さんは市内の車いす利用者を車に乗せる運転ボランティアを続ける。「少しでも人の役に立てれば」との思いだ。

 外出しにくい車いす利用者をリフト付きのワゴン車に乗せ、病院やリハビリ施設などへ安全運転で向かう。利用者から喜ばれると、自分もうれしくなるという。

 定年を機に始めたボランティアは、生きがいの一つだ。「この活動をすることで、自分の健康維持にもつながっている。自分が元気でいられることにも感謝したい」と笑顔を浮かべた。

上出真弓さん (加賀市)

 加賀市片山津温泉の児童養護施設「伊奈美園」を、上出真弓さんが訪問し、子どもたちの遊び相手や、勉強の指導などに当たっている。

 「ボランティアをしたい」と二〇〇五年から訪問を始めた。当初は土曜日午前中、小学生の学習が中心だったが、今年から月曜日の夜、中学一、二年生八人の学習指導も始めた。会社勤務の後、数学と英語を教える。

 園生にとって悩み相談にも乗ってくれる優しいお姉さん。「子どもたちは予想も付かないことをしたり、言ったり。驚きの連続です。仕事で疲れていてもみんなに会うと元気が出ます」と頼もしい。

南進さん (志賀町)

 志賀町の高齢者向け転倒予防教室「健幸(けんこう)教室」の講師を務めて七年。その教室で南進さんが受賞を報告すると、九十八歳の男性から「おめでとう」と声がかかった。

 学校や公民館、母親学級などに年間百五十日から百七十日、足を運ぶ。体を動かし、食の大切さを伝える。「生きるとは何か。本質に基づいて生活せんなんね」という思いは日に日に強くなる。

 元高校長。「心臓や肺を患い六十五歳まで入退院を繰り返した。生かされている命。させていただく幸せを感じる」。依頼の電話には、「私にできることであれば」と即、手帳を開く。

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