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北陸中日懇話会

地方創生のビジョン こう描く 枝野氏、金沢で北陸中日懇話会

北陸中日懇話会で講演する枝野幸男代表=24日、金沢市内のホテルで(西浦幸秀撮影)

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「保育・介護賃上げを」

 立憲民主党の枝野幸男代表が二十四日、金沢市内のホテルで開かれた北陸中日懇話会(北陸中日新聞主催)の八月例会で講演し、低賃金で人手不足が顕在化する介護職員や保育士の賃上げが、内需の拡大や地方創生につながるとの考えを示した。「アベノミクスで強いものは強く、豊かなものは豊かになったが、中央と地方などの格差が広がった。地方はその地でしかできないことをやるしかない」と強調した。(田嶋豊)

 枝野氏は経済対策について「国内の消費を伸ばしていかなければならない。格差是正、将来への安心こそが景気、経済対策だ」と主張。人口が減少し、財源も限られる中で「地方にもニーズがある保育士と介護職員の賃金を上げれば消費につながる。人が生きていくプロセスの中で、経済が循環するベースを取り戻す。地方で支えていく構造もつくらないといけない」との考えを示した。

 安倍晋三首相が提案する自衛隊の存在を憲法九条に明記する改憲案に対しては「集団的自衛権の行使容認を追認することになり、絶対に反対だ」と批判。

 来夏の参院選に向けては「一人区は野党で候補者を一人にする」と述べ、他の野党との候補者調整にも意欲。「われわれの目指す社会は地方、農村地域にこそ一番理解され、そこで進めていかないといけない社会づくりだ。自分たちの力を積み重ねて政権交代する」と述べた。 

講演要旨

 立党から十月三日で一年になる。自民党ではない大きな塊、単なる非自民ではなく、こういう社会をつくりたいということを明確に打ち出した、あるいはその姿勢が、時間がなかった昨年の衆院選でご支持をいただけた要因だと思う。

 日本の経済をどうしていくか。国内の消費、個人消費を伸ばしていかないといけない。格差是正、将来への安心こそが景気、経済対策。年収百万円の非正規雇用者が年収三百万円の正社員になれば、消費は間違いなく増える。国民にばらまいても持続可能性はない。限られた財源で波及効果が一番大きいのは、低賃金の保育士、介護職員の賃金を上げることだ。

 内需を拡大しないと経済はなりたたない。地方都市はそうやって生き残っていくしかない。強いものを強くすればどんどん格差は広がり、人やカネが引っ張られていく。地方都市はその地でしかできないことをやるしかない。介護であり、保育だ。希望すれば子どもを産み、育てることができる生活ができれば、また循環していく。人が生まれ、学び育ち、働き、老いて亡くなっていくプロセスをお互い支え合う中で、経済が回っていく。その個人消費のベースを取り戻す。経済最優先だと、地方は結果的に切り捨てられてしまう。

 都市化や核家族化、近代化で家庭や親戚、地域で支え合う仕組みも壊れている。政治や行政の仕組みの中で不安を補い、安定的な社会をつくる。限られた財源をいかに多くシフトしていくかだ。

 北陸新幹線が開通し、金沢には観光面で大きなプラスになった。一概にこの手のことを全部やめろとは言わないが、やはり財源のシフトは考えないといけない。例えば、今あるインフラを安全に使えるように整備すれば防災などの効果も大きい。優先順位、メリハリをつけていかないといけないということだ。

    ◇

 九月例会は十九日午前十一時から金沢市堀川新町のホテル金沢で。ゴーゴーカレーグループ代表の宮森宏和氏が「挑戦なくして成長なし!」と題して講演する。問い合わせは北陸中日懇話会=電076(233)4643=へ。

 

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