トップ > 北陸中日新聞から > 北陸中日懇話会 > 過去の講演要旨 > 記事

ここから本文

北陸中日懇話会

製品シェア1位自信に 野路コマツ取締役会長

講演するコマツの野路国夫会長=26日、金沢市大手町のKKRホテル金沢で

写真

 北陸中日懇話会(北陸中日新聞主催)の三月例会が二十六日、金沢市大手町のKKRホテル金沢であった。建機メーカー・コマツ取締役会長の野路国夫氏がモノづくりの方針や戦略を紹介。国内の大手メーカーで相次ぐ製品品質の不祥事に対しては「社長と社員の距離が短いことが大事」と指摘した。(織田龍穂)

講演要旨

 コマツの製品はシェア一位が五割くらいで、二位以上が九割。一番になることはやはり大事。開発と生産の社員にはシェアのことを厳しく言う。二番だと物まねばかりして技術革新は進まない。小さくてもどんな分野でも良い商品やシステムを作って一番になることで自信がつく。

 当社の開発方針は(1)エンジンなど建機の性能を左右する主要部品は国内中心で自社開発(2)(他社や大学など外部の力を活用する)オープンイノベーションで新技術を入れる(3)開発と生産の社員は同じ工場にいる−の三つ。社長が交代してもぶれない経営をするために決めている。

 エンジンや油圧器はコマツの技術だけでできるわけではなく、いろいろな会社から部品を買っている。日本ほどパートナーがいる国は他にないから日本でやり続ける。人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)など自社が苦手なことは自前にこだわらず他国から技術を導入している。

 開発と生産が同一場所なのは、製品の品質と原価を図面で作り込むため。そのおかげで、世界のどの工場で同じモデルを造ってもほとんど変わらない。例えば配線を間違ってつなぐことがあったら、一つの方法でしかつなげないような図面にする。そうすれば絶対に間違えない。そこまで再発防止をする。

 今、製造業の品質問題が騒がれているが、いろいろなことは必ず起きる。百パーセントうまくいくことは、当社でもあり得ない。品質関係では、早く社長まで話が行くかどうかが焦点。社長が工場に行った時、工場長に何でも話してもらい、現場を見ながら早く対策することが大切だ。

     ◇

 四月例会は十七日午前十一時から金沢市本町のホテル日航金沢で。「デフレの正体」などの著書で知られる日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介氏が「人口減少時代、地方都市生き残りの処方箋」と題して講演する。問い合わせは北陸中日懇話会=電076(233)4643=へ。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索