トップ > 北陸中日新聞から > 北陸中日懇話会 > 過去の講演要旨 > 記事

ここから本文

北陸中日懇話会

五輪招致へ情報意識 猪瀬直樹さん講演

「この国のゆくえ」をテーマに講演する猪瀬直樹さん=14日午前、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で

写真

 北陸中日懇話会の六月例会が十四日、金沢市内のホテルであった。作家で元東京都知事の猪瀬直樹さんが、都知事時代に携わった二〇二〇年の東京五輪招致の勝因や、インターネット会員制交流サイト(SNS)の持つ力などを紹介した。(中平雄大)

講演要旨 

 一六年五輪の招致で負けた後、勝つ方法を考えた。各競技団体や東京都、国も縦割りでバラバラだった。招致は「戦争」。勝つために情報の中枢機構をつくろうと意識した。情報を共有できずに戦争に勝てるわけがない。

 招致でアピールした「おもてなし」とは何か。東京マラソンではスタート地点の都庁前に三万五千人が集まり、服や荷物を預けて走る。全員分の荷物がゴール後に正確に戻ってくる。これが日本人の仕事。頭を下げるだけではない。

 東日本大震災で、宮城県気仙沼市の公民館に津波から避難した四百人以上が取り残された。その中にいた障害者施設の女性園長はロンドン滞在の息子にメールを送った。息子は母のいる場所や状況を的確にまとめた文章をツイッターで発信。それを偶然読んだ都内の男性が全く面識のない都の副知事、僕に送った。僕は都の防災担当者に相談し、東京からヘリコプターを出して全員が助かった。

 偶然の連鎖のように見えるが、これは必然。それぞれが自分の持ち場でしたことを付き合わせると、必ずそこに論理的な展開が生まれてくる。一人一人に役割がある。それをきちんとやれば奇跡が成り立つ。

 ◇ 

 次回は七月十四日午前十一時から、金沢市香林坊の金沢東急ホテルで。北陸先端科学技術大学院大の敷田麻実教授が「地域からのエコツーリズムと観光資源の再発見」と題して講演する。問い合わせは、北陸中日懇話会=電076(233)4643=へ。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索