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北陸中日懇話会

成長持続 誘客、新事業を 政投銀・鈴木支店長

「北陸地域の成長に向けて」のテーマで講演する鈴木博竹さん=17日、金沢市内で

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講演要旨

 北陸中日懇話会の三月例会が十七日、金沢市内のホテルであり、日本政策投資銀行北陸支店の鈴木博竹(ひろたけ)支店長が、人口減少の中で北陸新幹線開業による外国人観光客増加といった経済効果を取り込み、新規事業も創出して北陸の成長を持続可能にする重要性を話した。(網信明)

 二〇一五年三月の北陸新幹線金沢開業で北陸を訪れる人が増えているが、開業一年間の石川県への経済波及効果は北陸支店の推計で約六百七十八億円あった。観光客一人当たり消費額は日本人が約三万円。外国人は三倍の約九万円で、十一人で県人口一人分の年間小売販売額に相当する。消費額が大きい外国人客を取り込んで地域の成長に生かすことが必要ではないか。

 訪日外国人への調査では、北陸に期待する上位五位に強みであるはずの「雪景色」「日本酒」「伝統工芸」などが入らずミスマッチがある。「夜の観光」「伝統工芸体験」への不満も。人は日常に飽き、非日常の付加価値の高いサービスを望んでいる。観光客をひきつける生活文化体験を強化し、滞在日数と消費が増えるようにしてはどうか。目指すべきは客数増加ではなく再訪率の向上だ。

 人口減少時代では、外発的には交流人口増、内発的には高付加価値な新規事業が地域に発展をもたらす。

 北陸は伝統文化や技術など本物に満ちあふれている。今ある事業を違った切り口で料理したり、昔からあるデザインを現代風にして新しい価値を生むことがブランド化につながる。一個一個は小さくても強みを生かせばたくさん出せる。高付加価値事業を増やして労働生産性を上げれば地域の持続的発展につながる。

     ◇

 四月例会は十八日午前十一時から、金沢市南町の金沢ニューグランドホテルで。元キリンビール代表取締役副社長の田村潤氏が「変革は地方から〜キリンビール高知支店の奇跡」と題して講演する。問い合わせは事務局=電076(233)4643=へ。

 

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