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北陸中日懇話会

国のあり方 考える時代 石破前地方創生相

世界情勢の展望や安全保障、地方創生への思いを語る石破茂さん=11日、金沢市本町のホテル日航金沢で

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 北陸中日懇話会一月例会が十一日、金沢市内のホテルで開かれ、自民党衆院議員で前地方創生担当相の石破茂さん(59)が世界情勢の展望や安全保障、地方創生への思いを語った。(中平雄大)

講演要旨

 二十日にトランプ米大統領が就任する。正義や人権、法の支配、平等といった価値観が表に出ていた米国の政治・外交で、損得の価値観がより前面に出てくると思われる。同盟は相手の戦争に巻き込まれる恐怖、相手から見捨てられる恐怖の両方がある。トランプ大統領にとってどちらが得なのか。今までなかった判断がなされるかもしれない。

 米国の力が極東地域で落ちれば、どこかが中国との力のバランスをとらないといけない。尖閣諸島に中国が手を伸ばそうとしている。航空自衛隊小松基地からもスクランブルの回数が増えている。

 米国が引く分、日本や台湾が米国の武器を買わないとバランスが保てなくなる。米国のビジネスにとっては悪い話ではない。しかし日本は周辺国の動向を見ながら、本当に何が必要なのかを考えなければならない。日本人が日本人として、国のあり方を考える時代が初めて来たのではないか。

 自衛隊が領土を守っても、人口が減れば国が崩れていく。二十〜三十代女性や労働生産年齢人口が大幅に減っていく。これを止めないと将来はない。やりっぱなしの行政、頼りっぱなしの民間、無関心の市民が三位一体になった時、地方創生は絶対に失敗する。失敗した時は日本の終わりだ。

 地域に最も合った政策は霞が関や永田町では分からない。地域がどうやって生産性を最大限に伸ばすか。供給の過剰部分を削減して生まれた労働力をどのように生かすか。国民がもう一度この国を立て直そうという気持ちを、それぞれの地域で持つことが必要だ。

     ◇

 二月例会は十五日午前十一時から、金沢市此花町の金沢都ホテルで。講師は東京新聞(中日新聞東京本社)の久留信一・外報部長が「トランプの世界−米新政権の衝撃」と題して講演する。問い合わせは事務局=電076(233)4643=へ。

 

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