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北陸中日懇話会

準備継続つかんだ好機 元中日・山本昌さん

「継続する心」のテーマで講演する山本昌さん=13日、金沢市香林坊の金沢東急ホテルで

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講演要旨

 北陸中日懇話会(北陸中日新聞主催)の十二月例会は十三日、金沢市の金沢東急ホテルであり、プロ野球界で数々の最年長記録を持つ中日ドラゴンズ元投手の山本昌さん(51)が「継続する心」と題して講演。好機をつかむため、準備の大切さを伝えた。(押川恵理子)

 転機を振り返ると、三つのキーワードがあった。「準備」「出会い」「どん底の中に変わるチャンス」

 中学はずっと補欠だったが、夕食後に四キロ走り、素振り百回を毎日続けた。高校もたいした成績を挙げられず、甲子園は遠い夢。先輩投手に誘われ、毎朝六キロ走り、週一回は二百球を投げ込んだ。

 プロに入り、投手の練習を初めて見た時、膝がカクカクした。無理だ。その予想が的中し、四年間は勝ち星がなかった。五年目は最後のつもりで頑張ろうと決めたが、オープン戦で7失点KO。十一月まで米国留学を当時の星野仙一監督から言い渡された。

 非常にショックを受け、初めてやる気をなくしていた時、故アイク生原さんと出会った。ふてくされていては駄目だと思える指導をしてくれた。「基本をしっかりしなさい」と教えられた。「新しいボールが必要」とも口酸っぱく言われた。ある時、内野手がキャッチボールで面白い変化球を投げていた。教えてもらい、翌日の試合で思い切って投げたら、三振が取れた。その球を一生懸命練習し、成績も上がった。夏、優勝争いをしていた球団に呼ばれて帰国し、五年目で初勝利。アイクさんとの出会いがプロ野球選手として一人前にしてくれた。

 晩年、心を砕いたのは緊張感との付き合い方。五百八十試合以上、マウンドに上がったが、食事も喉を通らなかった。唯一の方法は、しっかり準備すること。シーズン中は修行僧のような生活。運が向くようにと、道徳的なことも大切にした。球場でつばを吐いたことも白線を踏んだこともない。グラブとスパイクはピカピカに磨いた。

 四十五歳を過ぎると体が動かなくなった。どうしたらプロでいられるかを考え、休みを減らし、毎日少しずつ練習を続けた。最後の五年間はシーズン後に三日間だけ休みをもらい、元日も練習した。徐々にやれば、必ずできるようになる。またユニホームを着て日本一を目指すことを願い、日々勉強している。

     ◇

 一月例会は十一日午前十一時から、金沢市本町のホテル日航金沢で。講師は石破茂衆院議員。演題は「今年の政治課題、政治情勢について」。会員制。問い合わせは事務局=電076(233)4643=へ。

 

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