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北陸中日懇話会

社会の安全 捜査で貢献 元警視庁課長・光真さん

捜査の社会的意義や技術の進歩などについて語る光真章さん=金沢市のANAホリデイ・イン金沢スカイで

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 北陸中日懇話会の十一月例会が九日、金沢市内のホテルで開かれ、元警視庁捜査一課長の光真(みつざね)章さん(68)=石川県珠洲市出身=が「警察捜査の社会的役割」と題して話した。要旨は次の通り。(日下部弘太)

 一九六六(昭和四十一)年に入庁し、四十一年間勤務。大半は捜査をしてきた。三十年余りは公安警察で、過激派や右翼の取り締まり。九六年から刑事部で捜査の指揮官の道を歩んだ。

 捜査一課は強行事件、つまり殺人、強盗、誘拐など社会的反響が大きい事件を扱う。捜査員は私の時は三百人、今は三百五十人。いろんな事件をたくさん捜査するので、組織としての実力は全国ナンバーワン。一課長はマスコミ対応を含め激務だが、社会の注目を浴びることは一生懸命仕事をする原動力にもなる。

 パロマのガス湯沸かし器の事件も手掛けた。調べたら、湯沸かし器が不完全燃焼する可能性があると分かった。事件捜査もしなきゃいけないが、経済産業省を通じて回収や修理を早急に進める必要があると警鐘を鳴らした。医療過誤でも、刑事責任を問えるか捜査し、二件で医師を逮捕した。

 警察が介入して原因を明らかにする中で、社会の安全がつくられていく。そういう機能を果たしながら、悪いやつはきちんと捕まえなきゃいけないというのが捜査の原点だ。

 DNA鑑定、防犯カメラなど科学的捜査が進展したが、取り調べも大事。死体遺棄事件で、遺体がどこにあるかは犯人しか知り得ない。心情や犯行手段も重要な証拠。今後、取り調べに偏重しない方向にはなるだろう。科学技術で証明する方法が出てきていることは、捜査側の力になる。

 大規模災害などで身元確認に使うための「足紋」を紹介したい。身元確認は普通、DNA、指紋、歯形。だが指紋は捜査に使われるので採取に抵抗感がある。歯形もカルテがないとできない。DNAは子どもやきょうだいら、対照する人が必要。

 足にも、個人識別できる紋がある。終生不変。この足紋を普及する活動を、石川県から始めた。

     ◇

 十二月例会はプロ通算二百十九勝を挙げた元中日ドラゴンズの名投手、山本昌さんを招く。十二月十三日午前十一時から、金沢市香林坊の金沢東急ホテルで。問い合わせは北陸中日懇話会=電076(233)4643=へ。

 

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