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popress【Work & Life】働き方や生き方を考える
 

制服男子に萌え〜 私服時よりイケメン度アップ

金沢海上保安部 二等海上保安士 倉橋淳さん(22) 巡視船「はくさん」の通信士補。「保安学校の入学式では家族に写真を撮られまくりました」

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金沢市消防局 消防士 北川達哉さん(25) 消防士3年目。「現場では不安や緊張もあるけど任務遂行の使命感でいっぱいです」

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 佐川急便で働くイケメンドライバーを紹介した本「佐川男子」(飛鳥新社)のヒットで注目を集める制服姿の男性。爽やかな外見にキビキビとした動作、仕事への熱意はもちろんだけど、格好良さを引き立てるのに職業独特のユニホームも一役買っているのは間違いない。というわけで、今回は北陸の「制服男子」にご登場いただき、その魅力や意義を探ってみました。(担当・小椋由紀子)

つい目がいってしまう

 「制服って、選ばれた人というレアな感じがいいんですよね。警察官とか、普通のおじさんでも格好良く見える」。金沢市の女子大学生(21)は、はにかむ。スーツもいいが、職業特有の服装が好きで、街で見かけるとつい目がいってしまうという。

 石川県輪島市の40代女性は「ギャルソンのエプロンを締めるしぐさや、つなぎを着た整備士の開いた胸元が好き。ユニホームは働くぞという気合と身分の証しだと思う。態度や品格を損なわないようにとのプロ意識がすてきなんです」と熱く語った。

済生会金沢病院 看護師 島崎信彰さん(26) 高校時代、病院で一生懸命働く看護師を見て志した。「制服を着ると気が引き締まります」

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航空自衛隊小松基地第306飛行隊 二等空尉 山崎悟さん(28) モットーは、より強く。「パイロットスーツをやっと着られた時は本当にうれしかった!」

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 リクルートが運営する結婚情報サイト「ゼクシィnet」が今夏、20〜30代の女性102人に制服について聞いた調査でも、7割以上が男性の制服姿に「萌(も)える」と回答。警察官や消防士、パイロット、医師、自衛官などが人気の上位で、「私服よりもりりしく見える」「世の中を支える仕事の象徴」とたたえる声が上がった。

権限や機能性の側面も

 そんな女性をときめかせる制服だが、そもそも役割がある。階級や権限を示す指標だったり、機能性を伴う作業服だったり。企業イメージを打ち出すアイテムとしても注目されている。

 例えば警察官や海上保安官、自衛官は胸や肩にある星や線が階級を表す。職務上の権限も大きいため、制服の保管は特に厳重にされているそうだ。

 機能性を重視しているのは、消防士やシェフ。消防士の場合、火災現場に対応できるよう燃えにくい素材に反射材をつけたり、長靴の底にくぎが刺さらないよう金属板が入っている。シェフの白いコックコートは清潔感を保つと同時に、やけどから身を守る実用性も兼ね備えているという。

金沢東署北安江交番 巡査 吉田哲朗さん(22) 県警剣道大会2連覇。「少しの犯罪も見逃さず、地域には優しいお巡りさんを目指します」

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小松空港 ANA グランドスタッフ 若林拓也さん(25) ネクタイピンは飛行機形。「制服=ANAの代表。良い旅になるよう祈って接客してます」

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 空港スタッフやギャルソンは見た目を重視。企業カラーを取り入れたり、スタイリッシュに見えるように流行を意識するなど、それぞれに印象を良くするための工夫が施されている。

 最近ではユニホーム会社自ら「企業のためのスタイリスト」を名乗り、制服のコンサルティングに乗り出すところも。札幌市のサカエ福島産業には、電気設備業など従来はこだわりが強くなかった業種からも見直しの相談が増えているという。

 福島栄次社長は「企業カラーをワンポイントで入れたり、フレンドリーな印象を与えるため一新したりするところが目立つ。手軽にイメージチェンジできる手段として活用されているようです」と話した。

ホテル日航金沢「ル・グランシャリオ」 ギャルソン 原佑一郎さん(24) ソムリエナイフは必需品。「客層に合わせ、年上に見えるよう落ち着いた仕事を心がけてます」

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「オーベルジュぶどうの木」 料理長 田中勇一さん(35) 2年間、パリのレストランで修業。「食材の味を大切に。お年寄りにも食べやすい料理を」

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職業イメージ反映 あこがれかき立て

専門家が語る「魅力の理由」

 「制服マジック」と呼ばれるように、昔からユニホーム姿の男性に引かれる女性は少なくない。なぜ格好良く見えるのか。

 服が人の心理に与える影響を研究している文化学園大(東京)の大石さおり助教は「制服は社会的地位を表し、着ている人の個性よりも職業自体のイメージをじかに反映する。そのため、その職業へのあこがれをかき立てやすい」と指摘する。

 着る人にとっては、仕事への思いを深めるといったコスプレのような効果もあるという。「自分は能力が高いと思ったり、前向きな感情が増すといった海外研究も発表されている。見る人は、そんな自信にあふれた姿に引かれるのでしょう」と話す。

 また、大石助教らが取り組む意識調査でも、昨年初めて男らしさの要素に「スーツが似合う」など見た目の良さを期待する声が入った。「これまでは女性に求められてきた外観の良さが、男性でも重視されるようになっている。制服男子の人気も無関係ではないかもしれません」

 

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