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制服男子に萌え〜 私服時よりイケメン度アップ
佐川急便で働くイケメンドライバーを紹介した本「佐川男子」(飛鳥新社)のヒットで注目を集める制服姿の男性。爽やかな外見にキビキビとした動作、仕事への熱意はもちろんだけど、格好良さを引き立てるのに職業独特のユニホームも一役買っているのは間違いない。というわけで、今回は北陸の「制服男子」にご登場いただき、その魅力や意義を探ってみました。(担当・小椋由紀子) つい目がいってしまう「制服って、選ばれた人というレアな感じがいいんですよね。警察官とか、普通のおじさんでも格好良く見える」。金沢市の女子大学生(21)は、はにかむ。スーツもいいが、職業特有の服装が好きで、街で見かけるとつい目がいってしまうという。 石川県輪島市の40代女性は「ギャルソンのエプロンを締めるしぐさや、つなぎを着た整備士の開いた胸元が好き。ユニホームは働くぞという気合と身分の証しだと思う。態度や品格を損なわないようにとのプロ意識がすてきなんです」と熱く語った。
リクルートが運営する結婚情報サイト「ゼクシィnet」が今夏、20〜30代の女性102人に制服について聞いた調査でも、7割以上が男性の制服姿に「萌(も)える」と回答。警察官や消防士、パイロット、医師、自衛官などが人気の上位で、「私服よりもりりしく見える」「世の中を支える仕事の象徴」とたたえる声が上がった。 権限や機能性の側面もそんな女性をときめかせる制服だが、そもそも役割がある。階級や権限を示す指標だったり、機能性を伴う作業服だったり。企業イメージを打ち出すアイテムとしても注目されている。 例えば警察官や海上保安官、自衛官は胸や肩にある星や線が階級を表す。職務上の権限も大きいため、制服の保管は特に厳重にされているそうだ。 機能性を重視しているのは、消防士やシェフ。消防士の場合、火災現場に対応できるよう燃えにくい素材に反射材をつけたり、長靴の底にくぎが刺さらないよう金属板が入っている。シェフの白いコックコートは清潔感を保つと同時に、やけどから身を守る実用性も兼ね備えているという。
空港スタッフやギャルソンは見た目を重視。企業カラーを取り入れたり、スタイリッシュに見えるように流行を意識するなど、それぞれに印象を良くするための工夫が施されている。 最近ではユニホーム会社自ら「企業のためのスタイリスト」を名乗り、制服のコンサルティングに乗り出すところも。札幌市のサカエ福島産業には、電気設備業など従来はこだわりが強くなかった業種からも見直しの相談が増えているという。 福島栄次社長は「企業カラーをワンポイントで入れたり、フレンドリーな印象を与えるため一新したりするところが目立つ。手軽にイメージチェンジできる手段として活用されているようです」と話した。
職業イメージ反映 あこがれかき立て専門家が語る「魅力の理由」「制服マジック」と呼ばれるように、昔からユニホーム姿の男性に引かれる女性は少なくない。なぜ格好良く見えるのか。 服が人の心理に与える影響を研究している文化学園大(東京)の大石さおり助教は「制服は社会的地位を表し、着ている人の個性よりも職業自体のイメージをじかに反映する。そのため、その職業へのあこがれをかき立てやすい」と指摘する。 着る人にとっては、仕事への思いを深めるといったコスプレのような効果もあるという。「自分は能力が高いと思ったり、前向きな感情が増すといった海外研究も発表されている。見る人は、そんな自信にあふれた姿に引かれるのでしょう」と話す。 また、大石助教らが取り組む意識調査でも、昨年初めて男らしさの要素に「スーツが似合う」など見た目の良さを期待する声が入った。「これまでは女性に求められてきた外観の良さが、男性でも重視されるようになっている。制服男子の人気も無関係ではないかもしれません」 PR情報
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