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popress【Work & Life】働き方や生き方を考える
 

子育てに優しい企業

北陸の特色ある企業をテーマごとに紹介します

 (担当・奥野斐、佐藤航)

〔1〕エンジニアが働く職場風景。女性社員も目立つ〔2〕仕事と子育ての両立支援に取り組む認定企業の「くるみん」マークを掲げる杉本課長〔3〕金沢市増泉にある本社〔4〕本社入り口にある社名〔5〕子育てに優しい企業として表彰された際の賞状や楯など

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看護休暇、時短勤務 サポート制度充実  

富士通北陸システムズ 金沢市

出産後復帰柔軟に

スーパーや病院、企業、市役所など今やあらゆる場所でコンピューターは欠かせない。そのシステム開発や運用サポートなどを担う富士通グループの子会社。社員の仕事と子育ての両立支援に熱心に取り組む企業として2007年、厚生労働大臣から石川県で初めて認定を受けた。

 育児休業はもちろん、復帰後も終業時間を早めることができる短時間勤務制度や子の看護休暇を子どもが小学校卒業まで利用できる。これまでに女性社員約140人のうち44人が育休を取り、現在24人が短時間勤務で働く。各部署で会議の開始時間を早めたり仕事を分担したりして柔軟に対応している。

 制度を充実させる背景には、「専門技術を身に付けた社員に出産後も活躍してほしい」という会社としての思いがある。社員の大半を占める約700人はエンジニアで、女性も130人ほどいる。かつては有能な人材が出産を機に辞めてしまうこともあったが、近年は離職率も下がった。

 今後は、男性社員も子育てに積極的に参加できる職場づくりが課題だ。3年前には社内で「パパ子育て講座」も開催。人事教育部の杉本仁史担当課長は「家族との時間や余暇が充実すると、よりよい仕事ができるはず」と期待を込める。

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周囲の理解助けられ

 データベースサポート部・千田法子さん(28) 長男を出産後、約1年の育児休業を経て昨年10月に復帰。今は短時間勤務制度を利用して、通常より2時間早い午後3時30分に帰社できるようにしています。制度があって良かったと実感する毎日です。仕事は出産前と変わらず、データベース製品に関する質問への回答やトラブル処理など。今はまだ子どもも小さく、両立どころか仕事と子育て、家事の三つでいっぱいいっぱい。同僚や家族の理解があってなんとかやっています。

会社データ

業務内容/コンピューター関連機器の基本ソフトウエア研究、開発など

所在地/金沢市増泉3の4の30

設立/1983年

資本金/1億2000万円

年商/167億円

従業員数/736人(男性601人、女性135人。契約社員、パート除く)

平均年齢/39歳

求める人材

 (1)変化に対応できる(2)チャレンジ精神が旺盛(3)コミュニケーション能力にたけている−の3点を重視して選考しています。採用はエンジニア職が多く、世の中の変化を予測・察知しながら新技術の開発、習得に常に挑戦し続ける姿勢が求められますね。技術面は、入社後の研修も充実しているので採用段階で備わってなくても問題ありません。実際、文系出身の人も活躍していますよ。(人事教育部担当課長・杉本仁史さん)

〔1〕カンガルーハウスで過ごす子どもたち〔2〕玩具も多くそろえられた室内〔3〕小さな滑り台などの遊具〔4〕七尾湾を望む加賀屋

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もてなし「日本一」 働く女性の安心から  

加賀屋 石川県七尾市 

客室係の子を保育

質の高いサービスや豪華な施設環境で、「日本一」の呼び声も高い能登半島・和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」。充実したもてなしを維持するため、従業員の大半を占める女性へのサポートに力を入れている。

 代表的な取り組みといえるのが、企業内保育園「カンガルーハウス保育園」の運営だ。旅館から歩いて10分ほどの女子社員寮の1階にあり、現在はゼロ歳児から小学6年生までの17人が母を待つ時間を過ごしている。

 保育時間は午前6時から午後11時20分。宿泊客をもてなす客室係の変則的な勤務時間に対応するため、8人の保育士が交代で早朝から深夜まで子どもの面倒をみる。朝夕の食事から入浴まで、一日を通した細やかな保育を続けているという。

 カンガルーハウスがスタートしたのは1986(昭和61)年だが、前身となる「白鳥の家」の開設は35年前にさかのぼる。長い歴史を持つ子育て支援の背景には、常に高水準のサービスを求める旅館の姿勢がある。

 広報を務める企画販売促進課の張原滋課長は「安心して子どもを預けてもらうことで、お客さまと接する時間を大切にしてもらいたい、仕事の質を高めてもらいたい、と考えている」と話している。

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「ありがとう」励みに

 客室係・照井哉江さん(源氏名・百々江) 「また来るね。ありがとう」と言っていただけた時が一番うれしいですね。そのためには、お客さまがどんな目的で訪れているのか、ということを察するようにしています。

 何かのお祝いごとなのか、あるいは観光なのか。お客さま一人一人の目的に応じた接客を心掛けています。お茶を出すときなどに、コミュニケーションを取って、リラックスしてもらえるような接客を考えていますね。

会社データ

業務内容/旅館業

所在地/石川県七尾市和倉町ヨ80

設立/1958年4月(創業1906年9月)

資本金/5000万円

年商/120億円

従業員数/800人(男性200人、女性600人、パート含む)

平均年齢/41歳

求める人材

 毎年30人前後を採用しています。やはり旅館は接客が中心なので、お客さまに喜んでもらえるのが好き、ということが一番の資質になってくると思います。その次にくるのが、「笑顔の良さ」といった点でしょうか。

 最近は、アルバイトで接客を経験している学生さんも多いですね。面接で「どのようにお客さんと接していたのか」と尋ねれば、だいたい接客に向いているかどうか分かります。(総務人事課長の的場一豊さん)

 

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