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popress【Work & Life】働き方や生き方を考える
 

海外展開で商機

北陸の特色ある企業をテーマごとに紹介します

(担当・奥野斐)

〔1〕欧州の展示会での商談風景〔2〕中東では民族衣装の生地に小松精練の製品が並ぶ〔3〕欧州のトップアパレルに認められた「ビンテージ繊意」=いずれも小松精練提供〔4〕2009年に完成した石川県能美市の本社〔5〕アウトドア商品にも使われている

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欧州アパレルも認めた生地

小松精練 石川県能美市

技術力 世界の信頼

綿よりもふんわりと柔らかく、滑らかな肌触り。加工次第で多彩な表情をみせ、扱いやすい機能性も備えた新しい生地は、ファッション業界にかつてない表現を生み出した。

 10年前、高い染色加工技術を駆使した新素材「ビンテージ繊意」が欧州の有名アパレル企業に採用され、ヒットした。それを機に業界が注目するフランス・パリの国際繊維見本市「プルミエール・ヴィジョン」に出展。ファブリックメーカーとして世界の信頼を獲得した。

 海外を見据え、本格的に動きだしたのは1990年代だった。バブル崩壊後、繊維産業は価格競争が激化。多くのアパレル企業は、安い輸入品を求めるようになった。品質は高くても、国内では値段の高い物は売れない。そんな状況から活路を求め、ファッションの本場のフランスやイタリアで売り込みを強化した。

 意外なところにも販売を広げた。中東の民族衣装「トーブ」用の白い生地は約半分が日本からの輸入品で、その9割近くに小松精練が関わる。「色や柄がない分、中東の人は素材や白へのこだわりが強い。微妙な違いを生む技術力が求められる」と北本亜紀広報課長(41)が説明する。

 強みは他がまねできない技術力。そこに新たな価値を添えるべく、研究と挑戦の日々が続いているという。

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若手の声

新素材に携わりたい

技術開発本部・西原正勝さん(28) 繊維製品というとファッション業界の需要が多いですが、例えば家電など産業資材としての新用途、新需要を開拓するため、研究に取り組んでいます。お客さんの元に直接出向いて打ち合わせたりもするので、「セールス・エンジニア」と呼ばれます。

 開発部門は、今はない素材、機能を創り出すのが仕事。お客さんの期待に応えられると大きなやりがいを感じますね。会社の未来を支える新素材の開発に携わるのが目標です。

会社データ

業務内容/衣料用素材、インテリアや車両内装材で使われる産業用資材の製造・販売など

所在地/石川県能美市浜町ヌ167

設立/1943年

資本金/46億8042万円

年商/372億1800万円(連結)

従業員数/約1300人(連結、男性約850人、女性約450人。契約社員、パートは除く)

平均年齢/39歳

求める人材

 あいさつや「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)」など、当たり前のことを当たり前にできることが基本です。営業職はもちろん、研究職でも自ら営業先に出向き、打ち合わせを重ねながら開発を進めるので、コミュニケーション力も必要ですね。インターネットやメール中心のやりとりでなく、きちんと会話できること。そして、失敗を恐れず、高い意識を持って挑戦できる人。営業職も技術職も求める人材は一緒です。(採用担当・工藤専一さん)

〔1〕中国での結婚式の様子〔2〕上海で運営する式場=いずれもかづ美提供〔3〕金沢市中屋にある式場の看板〔4〕イタリアから輸入したドレスも〔5〕式場に展示されていたカラードレス〔6〕人気の「時を結ぶ時計」。1枚の木からできた時計を両家と新郎新婦が使う

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中国で「日式」ウエディング  

かづ美 金沢市

招待客喜ばす演出

日本の結婚式場として2008年、いち早く中国・上海に進出した。質の高いサービス、招待客を喜ばす演出を盛り込んだ「日式」ウエディングは好評を博し、11年には2カ所目をオープン。約1000組が式を挙げた。

 北陸で式場「ヴィラ・グランディス ウエディングリゾート」を展開する同社。中国進出のきっかけは、04年の小松−上海定期便就航に合わせて企画した上海への社員旅行だった。

 経済成長著しい上海では、一人っ子政策の影響もあり、結婚式にかける費用が増大。「巨大な市場は魅力的でした。この旅行を機に築いた人脈があったから、中国で成功できたと思います」と中村卓也常務(47)が話す。

 日本流のきめ細かな接客をベースに、中国人が好む派手な演出にも対応する。時には爆竹を鳴らしたり、花火を打ち上げたり。絵を描くのが好きな新郎のため、腕前を披露しながら登場できる舞台装置を用意したこともある。日本と違って途中で帰る客も多く、飽きさせないための仕掛け作りも欠かせない。

 費用は現地の相場の倍だが、新郎新婦を「スター気分」にさせる式は若者に人気という。中村常務は「日式クオリティーは着実に認められている。今後も求められる地域に進出したい」と語る。

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若手の声

感謝の言葉うれしい

プロデューサー・中村彩乃さん(24) 結婚式の準備から当日、式後まで携わる、いわゆるプランナーの仕事です。土日や平日夜の勤務も多いですが、シフト制なのでそんなに負担は感じません。

 一組一組、そのカップルらしい式を実現するため、事前にイメージできるような具体的な説明を心掛けています。終わった後に「ありがとう」と感謝される時が一番うれしい。新郎新婦のご家族を含め、担当させていただくご縁を大切にしています。

会社データ

業務内容/結婚式場の運営、婚礼衣装のレンタル事業、レストラン・カフェ運営など

所在地/金沢市中屋2の88の1

設立/1986年

資本金/3300万円

年商/24億円

従業員数/105人(男性48人、女性57人。パートは含まない)

平均年齢/30歳

求める人材

 素直で明るく、「単純」な人。単純というのは、純粋にお客さまのことを考え、「こんな提案をしたら喜んでもらえる」と思える姿勢です。この仕事は華やかに見えますが、実際は細かな確認事項や打ち合わせなど地道な作業も多い。人が好きでないとできないと思います。結婚式をプランニングする上では、カップルのどんな要望も一度は受け止める懐の広さ、まずは「やりましょう」と言える積極性も大切ですね。(中村卓也常務)

 

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