トップ > 北陸中日新聞から > popress > Spot & Place > 記事

ここから本文

popress【Spot & Place】北陸を中心に面白いスポットを発掘
 

レトロモダン 一巡り 富山 ポートラムの旅

写真

 ピカピカの路面電車に乗って、江戸時代から続く店や、明治の豪商の屋敷が連なる通りへ。昭和初めの門が残る運河沿いをゆけば、いかにも都会風に造られた公園に着く。富山市のJR富山駅から北、海沿いの岩瀬地区までのエリアは、過去と今が混じり合った街。去りし日の情緒と、現代の洗練と。時をぶらつく小さな旅に出掛けた。(担当・日下部弘太)

写真

【1】富山駅北口

 JR富山駅の北口を出ると、路面電車「ポートラム」の駅がある。電車は床が低く、丸みを帯びたチャーミングなフォルム。地面を滑るように走る姿は「未来〜♪」という感じだ。

     ↓

写真

【2】岩瀬浜駅「スヰヘイ社」

 まず向かった先は海に面した岩瀬地区。終点の岩瀬浜駅で降り、駅前の古道具店「スヰヘイ社」へ。時計の文字盤や薬瓶、木のメトロノームといった品々が並び、レトロ気分に引き込む。

     ↓

写真

【3】「七福亭」

 橋を渡り、昔の町並みが残る旧北国街道を目指す。通りに出る少し手前に、創業150年になるという和菓子店「七福亭」がある。

 名物は「飛(とび)だんご」。昔、武士が化け物と戦い、負けそうになった時に雲の間から団子が飛んできて口に入り、力を得て倒した伝説に由来するとか。

 富山産のコシヒカリだけで作り、きな粉とあんこの2種類。6畳ほどの小さな店は、平日の午前中でもひっきりなしに客が訪れる。「たくさんできんがやちゃ」と40年以上作り続ける店主の古部昌子さん(66)。米粉をこねたら、一晩寝かせる。「何でか分からん」けど、先代にそう教わったんだもの。

     ↓

写真

【4】廻船問屋の町並み

 舌鼓を打ったら、明治時代の建物が残る廻船(かいせん)問屋の町並みへ。日本海の荒波にこぎ出し、北海道から大阪まで、各地で物を売ったり買ったりして富を築いた商人たち。国重要文化財(重文)の「森家」をはじめ、繁栄ぶりを今に伝える。

     ↓

写真

【5】酒商 田尻本店

 ギャラリーや店舗になっている建物も多い。森家の土蔵を利用している「酒商 田尻本店」にはワインと日本酒がずらり。暑い日にはちょっと涼ませてもらえるスポットでもある。

     ↓

写真

【6】越中中島駅「中島閘門」

 町並みを抜けて、東岩瀬駅から再びポートラムに乗り、越中中島駅へ。10分ほど歩くと、岩瀬まで続く「富岩(ふがん)運河」に出る。そして頑丈そうな鉄の門が2基。1934(昭和9)年に造られた「中島閘門(こうもん)」。これも重文と聞けば、何やらありがたい気がしてくる。

 運河の上流と下流の水位差を調節し、船を行き来させるのが門の役割。今もばっちり現役で、観光船の体験ツアーもある。

     ↓

写真

【7】富岩運河 環水公園

 運河に沿って散歩道があり、暑すぎなければゆっくり歩くのもいいかも。20分くらいで、水辺に芝生の広がる「富岩運河環水公園」に出る。シンボルの「天門橋」は二つの塔を備え、手の込んだ構造。背景のビル群にも負けない存在感を放つ。

     ↓

写真

【8】スターバックス

 もう一つの見どころは、スターバックスコーヒーの店。その年度にオープンした世界中のスタバの中から選ぶ社内コンテスト「ストアデザイン賞」で、2008年度の最優秀賞に輝いた。

 鉄とガラス、れんがを使った現代的な造りで、運河や隣の桜並木との一体感が評価されたとか。旅を終える前にしばしテラスに座れば、自分も風景の一部になれる。

写真

あなたに会いに

 ばくが行ったのは1カ月くらい前なんだけど、かなり暑かった。体が黒いから熱を集めちゃうせいもあるけど。今から行く人は体調を崩さないように注意して。夕方からがいいかも。

 ポートラムは、運がいいと若い女性のアテンダントさんが乗ってるよ。「観光ですか?」なんて笑いかけてくれてパンフレットまでくれて、恋してしまいそう。次は「いえ、あなたに会いに」って言おう。

 ※次回は7月3日付Attention! 参院選の争点となっている憲法改正をめぐる動きを特集します。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索