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popress【Spot & Place】北陸を中心に面白いスポットを発掘
 

ドラえもんに会えるまち 藤子・F・不二雄先生の故郷

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 来週の9月3日は何の日か、ご存じだろうか。そう、あの「ドラえもん」が誕生するちょうど100年前なのだ。この記念すべき年に、せんえつながらポプレスでも2回にわたってドラえもんを特集する。第1弾は、作者である藤子・F・不二雄先生の出身地、富山県高岡市を巡り、ゆかりのスポットを訪ねた。

銅像

 ドラえもん関連スポットをじっくり味わえる高岡は、ファンにとっていわば「聖地」。県外からも多くの人が訪れるという。

 まずは、JR高岡駅近くにある登場キャラクターたちのブロンズ像に会いに行こう。駅北側の複合ビルの広場「ドラえもんの散歩道」に着くと、高岡銅器でできたおなじみの仲間の像が12体。のび太にジャイアン、しずかちゃん…。みんなニコニコと楽しそうだが、なぜかスネ夫だけ逆立ちしている。

 一体一体、いろんなアングルで撮影を楽しんだら、ビル内の市中央図書館へ。ここのドラえもん漫画の充実度は目を見張るものがあるが、なんと作品の初出雑誌のコピーや単行本の初版本、関連書もそろっている。2人の藤子不二雄先生のコーナーがあり、一日中こもって作品の世界に浸ることができるのだ。

 周辺にはほかに、藤子先生がかつて通ったという文苑堂書店があり、店内にはサイン色紙も飾られている。作品の投稿で利用した高岡郵便局や生家跡、2人が出会った母校の定塚小学校もある。

裏山

 マニアックな地を満喫した後は、のび太たちの憩いの遊び場「裏山」をほうふつとさせる場所がある、高岡古城公園に向かった。公園は眼下に街を見下ろせる。昔は木も少なく、見晴らしが良かったらしい。なんとなく裏山の雰囲気を感じ取れた。

 公園内の動物園には、154人の漫画家が描いたかっぱの絵を集めた筆型のモニュメント「絵筆塔」も。なぜかっぱ…?と疑問も湧くが、頭にお皿の載った鉄腕アトムや甲羅を持ったドラえもんなど一風変わったキャラクターに出会える。

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空き地

 そして、最後はあの有名な空き地がある「高岡おとぎの森公園」。広大な敷地の一角には、おなじみの土管の周りで遊ぶドラえもんやのび太、ジャイアンら仲間たちの姿が! 子どもから大人まで、楽しそうに記念撮影していた。笑顔でドラえもんにしがみつく子も。そう、そう、そうでなくっちゃ。

 ちなみに、昨年この高岡聖地巡りをしたという「早稲田大ドラえもん研究会」の塩出孝弘幹事長(20)の話を思い出した。「公園に着いて空き地が見えた途端、みんな早足になって。すぐに童心に帰れるのが、ドラえもんのすごさですね」。人気者であることを再確認し、ほっこりした気持ちで高岡を後にしたのだった。

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万葉線では特別切符

 富山県高岡、射水の両市をつなぐ万葉線では、ドラえもんを描いた特別切符を2005年から売り出している。

 今年は、車掌の帽子をかぶったドラえもんに、アイトラム(路面電車)をあしらった「一日フリーきっぷ」を夏休みに合わせて発行。残念ながら今年分はほぼ完売したという。

 販売担当者によると、例年買い求める熱心なファンもいるとか。好きな券番を指定できるため、「ドラえもんの誕生日(9月3日)の数字が入った切符は真っ先になくなります」。

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どら焼き 昔からおなじみ

 ふんわり、甘〜いどら焼き。実は高岡では昔から慶弔菓子としてなじみが深いようだ。ハスの花の絵を焼き印して法事で山盛りに飾ったり、寿の文字を入れて結納で近所に配ったり。直径20センチの大きなものもあるという。

 高岡市の和菓子店「大野屋」の9代目大野隆一社長は「高岡には寺が多く、信仰も厚い。法事を頻繁にやるため、まんじゅうに比べて安くボリュームのあるどら焼きが定着したのでは」。ドラえもんのどら焼き好きは偶然ではない!?

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昔の面影残す街並み

ばくのつぶやき

 「私が、ここ高岡市で生まれたのは、昭和8年のことです。このふるさとの自然の中で遊びながら、私の体と心は育ちました」。ドラえもんのブロンズ像近くに、藤子・F・不二雄先生の言葉を記した碑があった。巡ってみて、もっと大々的に故郷としてのアピールができればとも思ったけど、昔の面影を残した落ち着いた街並みもばくは好きかも。

 担当・小椋由紀子 ※次回は9月1日付Attention!「のび太という生き方」を考えます。

 

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