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popress【Love & Sex】性、恋愛の問題をまじめに考える
 

男だって美肌

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 肌の手入れに熱心な「美容男子」が20代を中心に増えている。洗顔後の化粧水や乳液はもはや当たり前。顔のパックを週に1度の習慣にしている“達人”だっている。実は記者(26)も朝晩の肌のケアを欠かさない一人。北陸の街で、美意識が高い男子たちの実態を探った。(担当・加藤健太)

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朝夜必ず化粧水

 朝起きてひげをそる。次に手にするのは化粧水。夜も、湯上がりの肌にたっぷりと染み込ませてから寝る−。金沢市の会社員男性(27)の日課だ。

 化粧水は長年愛用するこだわりの男性ブランド品。薬局では売っておらず転勤で金沢に赴任した昨年4月、街中を歩き回って取扱店を見つけた。肌のケアを始めたのは社会人になった4年前。「営業職なので清潔感を出したくて。今では相手に対しての礼儀のように感じます」。短髪に爽やかな笑顔で語る。

 美肌効果があるとされるヒアルロン酸入りのものを選んでいる人も。金沢医科大5年の江口祐輝さん(26)は「肌にいいって聞いたので」と、合わせて3000円近くする化粧水と保湿クリームを10年間使い続けている。中学生のころ、顔の保湿のため化粧品を使い始め、次第に「美肌」を意識するように。いろんな商品を試した。5年前からは週に1度、顔パックまでしている。

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毎日歯磨き感覚

 記者自身も、友人の影響で大学時代から朝晩、顔に化粧水を付けている。歯を磨く感覚で、今や日常に組み込まれた動作の一つ。今回、江口さんもしている顔パックを試してみた。保湿液がじっとりと染み込んだ顔形のシートを手に取り、顔に載せる。慣れないからか、ぬるぬるとして肌に触れると少し気持ち悪い。確かに肌はしっとりとしたが、自分はここまでは…。

 街では、顔パック以上のケアに取り組む男子にも出会った。金沢市の会社員宮本健司さん(25)は、小鼻の汚れや黒ずみを取る「鼻パック」を毎週欠かさず、爪も磨いている。「僕の中では髪形をセットしたり、歯を磨いたりするのと一緒で、特別なことをしている意識はないですね」とさらっと言い放った。

イケメンに刺激?

 実際、美容に関心が高い男性は若い世代に多いようだ。美容関連の調査研究機関ビューティ総研(東京)によると、一昨年12月の首都圏でのアンケートで25〜29歳の男性100人のうち78人が「外見を整えることに関心がある」と回答。「美容男子の増加は時代背景が関係しています」と総研の野嶋朗センター長(48)は分析する。

 野嶋さんによると、彼らが高校生だった10年前は「イケメン」や「カリスマ美容師」といった言葉が流行した時代。「美容やファッションに刺激を受ける機会が多かったのでは」と話す。また、共学化や女性の社会進出も要因だとか。「学校にも職場にも常に女性がいる。女性の視線を気にし、清潔だと思われたい気持ちも高まっているのでしょう」

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専門エステや化粧品

男性向けに増加

 肌のケアに一生懸命な男子の増加を受け、美容業界は新たなターゲットとして男性の取り込みを図る。北陸でも、メンズ専門のエステサロンや男性化粧品コーナーを新しく設ける店が出てきた。

 金沢市百坂町のメンズエステサロン「Pure」は3年前にオープン。「成長していく市場だと思ったので」とオーナーの高崎愛織(さおり)さん(30)が話すように、客は開店時の約3倍に増え、月平均で60人が利用している。脱毛やダイエット施術のほか、肌の手入れや若返りが目的の客には、洗顔フォームの泡立て方や正しい化粧水の付け方など基本からアドバイスしているという。

 1月から海外人気ブランドの男性化粧品を並べた店もある。金沢市下柿木畠のギフトショップ「gateBlack」では、試しに7個仕入れた洗顔フォームが1週間で完売。化粧水や香りの良いせっけんの売れ行きも好調だ。

 自身も美容男子という店員の北村稔さん(24)は「男だって美を追求したいんです」と同世代の思いを代弁。肌の調子を整えるだけでなく、美容グッズをおしゃれアイテムとしてそろえる人もいるそうだ。

 ※次回は13日付HumanRecipe。こうじ料理研究家の小紺有花さんが登場します。

 

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