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popress【Love & Sex】性、恋愛の問題をまじめに考える
 

増えてます 女の一人飲み クリスマスも寂しくない

カウンターでお酒を楽しむ女性=金沢市木倉町の「カドゥー」で

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 「おひとりさま」という言葉が定着し、女性の単独行動は珍しくなくなった。酒好きを公言し、一人飲みを楽しむ姿も増えた。ここ金沢でも、年末に向けにぎやかさを増す街のバーや居酒屋で、孤独にグラスを傾ける独身女子がちらほら。そんな“フリー”な人は必見のクリスマス直前企画第2弾。彼女たちは何を求め、どうして酒場に向かうのか。夜の繁華街で聞いてみた。(担当・小椋由紀子)

 金沢市香林坊で、女性にも人気の立ち飲み屋。常連の調理師の女性(26)は「1杯だけ飲んで、ちょっとしゃべりたい時に来る。やっぱり楽しい時間で一日を締めくくりたいじゃないですか」と笑った。

 故郷を離れ、仕事がつらくてどうしようもなかった時、知人と来たことのあるこの店を一人で再訪。以来、週1回は訪れるようになった。「年配の人に助言をもらったり、気持ちを切り替えられて楽になる。職場と家を往復する毎日で、こういう場は大切」と話す。

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縁談の“特典”も

 ママの仲介で客同士の縁談がまとまるという“特典”もある。女性もかつて、店で知り合った男性と交際。ほかにも結婚した常連客のカップルもいたといい、出会いの場にもなっているという。

 「別に男性との出会いを求めているわけじゃないんです。単に、いろんな人と話せるから」。そんな声もあった。木倉町のバーをよく一人で訪れる女性会社員(24)は、友人と通う店で店員と仲良くなったのをきっかけに一人飲みするように。「実家暮らしだけど、家でも親とはほとんど話さない。誰かに話を聞いてほしい気持ちがあるのかも」と漏らす。

酒量、時間自由に

 非日常を味わいたいというのは、30代から一人でバーにもふらっと入るようになったという女性会社員(36)。「バーには独特の空気感があって好き」と語る。普段会えない人と接して得られる刺激が魅力。仕事が夜遅くに及ぶことも多いが、「一人なら時間も飲む量も自分で決められる。自由がいいですよね」と付け加えた。

 店での過ごし方はさまざまでも、人のぬくもりを求めて通う独身女子たち。20代後半にもなると、仕事や結婚、出産などで周囲と予定が合いづらくなることも理由の一つになっているようだ。

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知識がなくても

 「10年前なら珍しがられたが、今では抵抗なく受け入れられていますよ」。酒の調査・研究をする酒文化研究所(東京)の狩野卓也代表(52)はそう説明する。背景には、働く女性が多くなり、男性並みに飲酒の機会が増えたこと、安全に過ごせるおしゃれな飲み屋が広がったことが挙げられるという。

 実際、今回訪ねた木倉町のバー「カドゥー」の店主井山幸誉(こうよ)さん(30)は「女性一人のお客さんも結構いますよ。お酒の知識がなくても大丈夫。カウンターに案内し注文をきっかけに店員が話し掛けます」。

 狩野さんは「わざわざ友人を誘わず、自由行動を好む若い人も多い。酒を飲むことそのものより、交友関係を広げたりコミュニケーションを取る場として利用するのでしょう」と分析している。

適量は男性の半分/身守ること忘れず

 仕事帰りに休日に、お酒をたしなむ女性たち。厚生労働省の二〇〇八年の調査では、飲酒する女性の割合が二十代前半で90・4%に上り、五年前から10・4ポイント増加。同年代男性の83・5%(6・9ポイント減)を上回り、若い世代で男女が逆転した。

 自由に、好きなお酒が飲めるようになったのはいいが、注意も必要だ。厚労省のサイト「e−ヘルスネット」などによると、女性は少ない量、短期間でもアルコールの害を受けやすいという。

 肝臓の容積が小さい上、体脂肪が多いことやアルコールの分解を妨げる女性ホルモンの影響で、体への負担が大きく臓器障害を起こしやすい。適量は男性の半分が目安だそうだ。また近年、アルコール依存症の女性も増加。男性に比べ依存に陥る期間が短く、発症年齢も低い傾向がある。

 ただでさえ、一人飲みは夜間の単独行動そのものが危険を伴う。飲む量を控え、身を守る緊張感を忘れてはいけない。

 ※次回は26日付Spot&Place。金沢の隠れた開運スポットを巡ります。

 

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