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popress【Love & Sex】性、恋愛の問題をまじめに考える
 

北陸の最新「デートホテル」探訪 寄ってく?2人だけの空間

最新の設備が充実するホテルウォーターゲート=石川県白山市で

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 二人っきりで大切な時間を過ごしたい−。そんなささやかな願いをかなえてくれるのが「デートホテル」だ。クリスマスに新年、バレンタインと、カップルにとって楽しみなイベントが続く季節。クリスマス直前企画の第1弾は、北陸地方の人気ホテルを訪ね、最新事情を探った。(担当・角雄記)

女性目線「気軽に入れる」

 入り口のドアを開けると、ケーキバイキングやドリンクバーが目に飛び込んでくる。7月にリニューアルオープンしたばかりの石川県白山市の「ホテルウォーターゲート」は、入ってすぐから楽しげな雰囲気。チェックインカウンターの背景には飲食メニューの見本がずらりと並び、まるでファミレスのような品ぞろえだ。

会員だと無料で使える高級ブランド化粧品=いずれも石川県内灘町のボン・ボヤージュで

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♂非日常性♀

 「ロビーを楽しい場所にしようと思って。『非日常性』が狙いです」と、運営会社の三上仁さん(42)が解説してくれた。時期によってはカラーボールの抽選会などのイベントを企画。入浴剤やシャンプーも好みのものを選んで部屋まで持って行ける仕組みという。

 露天風呂や天蓋(てんがい)ベッドといった最新の設備も充実。だが、三上さんは「新しいホテルをつくるならば、当然の設備」と話す。食事はテレビなどで有名な料理人がプロデュースし、140種類に上る豊富なメニューを用意。アロマやヘッドスパといった“癒やし系”のサービスにも力を入れている。

【上】女性に人気のブランドのパジャマ【下】ロビーに置かれたクレーンゲーム機

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♂お手伝い♀

 「カップルがお互いの理解を深め、距離を縮めてもらうお手伝いができれば」。ホテルの担う役割をこう表現するのは、同県内灘町の「ボン・ボヤージュ」を経営する男性社長(56)。こちらは「リッチ感」や「満足感」を重視している。

 休憩、宿泊料金とも相対的に高めだが、「価格は満足感とのバランス。カップルにもステージがあり、特にこれから付き合っていこうという二人に恋愛の楽しさを提供したい」と話す。

 ムードを盛り上げる仕掛けにこだわり、部屋に備えているビンゴカードやスクラッチカード、帰りにロビーで楽しめるクレーンゲーム機のコインなどは必ず2枚セット。うまくいけば次回の割引券が当たるサービスで、カードには「お二人で仲良く考えてね」との言葉も添えている。

利用も多いブランド物のベースメーク用品

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♂ブランド♀

 さらに、貸し出しのメークにはシャネル、クリスチャン・ディオールといった高級ブランドを常備。定番のコスプレのみならず、女性に人気のブランドのパジャマを借りられるのも売りだ。

 社長によると、業界では「ホテルは男性が選び、部屋は女性が選ぶ」という分析があるという。

 だが、女性こそが恋愛や性に積極的といわれる時代。「選択権を持つ女性をいかに取り込むか。女性目線のサービス提供を考えている」と明かす。

 高級感やきめ細かいサービスで、新たな客層にアピールするデートホテル。金沢市の女性(26)は「女性からみると行きづらかったりするけれど、こういう雰囲気ならふらっと入れるかも」と話す。

 一方、「シティホテルよりリーズナブルだし、サービスもいろいろあって便利」というのは同市の女性看護師(28)。予約していなくても宿泊できるため、恋人と出かける際にたまに利用するという。もはや、気軽に立ち寄って泊まれる場所にもなっているようだ。

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郊外型 加賀が発祥 「安くて充実」いい時代

「ラブホテル進化論」著者 金益見神戸学院大非常勤講師

 デートホテルの発展と北陸地方には、少なからぬ縁がある。神戸学院大非常勤講師で、現役女子大学院生による本格研究として話題を集めた「ラブホテル進化論」などの著書がある金益見(キムイッキョン)さん(33)によると、郊外型ホテルの原型と呼べるのは、1963(昭和38)年に石川県加賀市でオープンした「モテル北陸」だそうだ。

 もともとは長距離ドライバーや家族向けにつくられたモーテルだったが、利用者の9割以上をカップルが占めたという。こうしたニーズを受け、カップル専用のモーテルが全国で次々と建てられていった。

 また、金さんは「ホテルはマスコミとの関係で変化していったんです」とも語る。ホテルといえば、西洋のお城風の外観や回転ベッドを思い浮かべる人も多いだろうが、こうした話題は週刊誌を中心に取り上げられた。話題をマスコミに提供することで広告代わりになる、という考えが背景にあったという。

 一方、90年代に入り、情報誌でホテルごとのサービスを一覧表でまとめるような実用的な特集が組まれると、きめ細かなソフト面のサービスが充実した。

 金さんによると、現代のホテルは、漫画喫茶やカラオケ店など二人で利用しやすい場所が増えたこともあり、若い人の利用が減っているという。それでも、こう力説する。「居心地の良いホテルは増えている。値段は安くてサービスも充実。ホテルは今、一番いい時代なんですよ」

 ※次回は22日付Love&Sex。クリスマス直前企画第2弾 フリーの独身女子に贈る「一人飲み事情」を特集します。

 

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