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popress【Love & Sex】性、恋愛の問題をまじめに考える
 

わき毛どうしてる? きになる夏に考える

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 日に日に暑さが増す今日この頃。薄着になるにつれて気になるのが腕や脇、脚の“ムダ毛”だ。中でもわき毛処理は、日本女性にとって当たり前のように定着している。男性でも最近は、清潔志向や美意識の高まりから脇をツルツルに除毛・脱毛する人がいるという。毛への嫌悪感が少し行き過ぎているのでは? 専門家の話を交え、わき毛の処理事情をまとめた。(担当・奥野斐)

「見えたら残念」

 「夏場、女の人の脇にそり残しを見つけちゃうと、気付いてないのかなって残念な気持ちになりますね」。金沢市の男子大学生(20)はつぶやく。この時季、電車でつり革を持つ女性の脇が自然と目に入るが、毛を見て幻滅することもある。

 日本では、和装から洋装へと変わった戦後、エチケットとしてわき毛を処理する人が増えたという。今では夏を控えた春先から女性誌でエステサロンの広告が増え、ドラッグストアにケア用品が並ぶ。

 インターネット調査会社「インターワイヤード」(東京)が一昨年、10代以上の男女計約8000人に実施したアンケートでは、女性の7割超がムダ毛を気にしていると回答。20代では約9割に上った。箇所別では脇を処理する人が最も多く、冬は約7割、夏は9割以上の女性が脱毛や除毛をするという。男性から見て気になる女性の毛は、腕や脚よりも脇が断トツで多いことも分かった。

男性も永久脱毛

 近ごろは、男性にも専門家に頼る処理が広がっている。大手エステサロンが経営する男性向け「MEN’S TBC」(東京)ではここ数年、わき毛を半永久的に生やさなくする「永久脱毛」をする人が目立つ。金沢市の金沢ヴィサージュ店でも利用者が徐々に出てきている。

 かつては「濃すぎる毛を自然な薄さにしたい」と間引き施術をしたり、服からはみ出る部分のみ脱毛する人が大半だったが、最近は「無くせるなら無くしたい」という人も。一見普通の会社員で年齢は20代が多いという。

 理由には、例えば「オシャレなTシャツを着た時に脇から毛が見えるのが許せない」といった美意識もあるらしい。同社宣伝部の永田智洋さん(26)は「男性がファッションを楽しむ機会が増え、同時に女性がきれいな男性を求めるようになった。男性も化粧水を使いハンドケアをする時代、毛の処理はその延長にあるのでは」とみている。

 「わき毛は処理すべきもの」という意識が浸透する日本。“無毛”への憧れ、毛への嫌悪感が高まり過ぎているのではないだろうか。

 金沢市の女性(28)は「少しぐらい生えていてもいいという雰囲気だったら、どんなに楽かと思ったことがある」と本音を漏らす。同市の男性会社員(24)は「別に女の人のわき毛が少しあっても気にならない。むしろセクシーだという声も聞く」。

海外は未処理も

 実際、海外ではわき毛がある女性を見かける。来日10年の中国人女性(32)は、日本に来て処理する人の多さに驚いた。10年前は、中国の大都市でも若い女性は特に手入れはせず、自然の状態の人も多かったという。今は日本や欧米の影響もあり、若い女性は処理する人も増えた。

 金沢市の欧州出身の男性は「わき毛は処理する人が多いけど、個人的な立場や好みの問題だよ」と笑った。

専門家に聞く 処理の注意点

清潔さ保つには必要

赤みなど出たら受診

 そもそもわき毛を処理することに、身だしなみ以外の効果や意味はあるのだろうか。

 公立能登総合病院(石川県七尾市)形成外科・美容外科の山城薫医師(45)は「わき毛があることで起きる病気はない。強いて言えば、わきがの人は清潔を保つために特に夏場は処理をした方がいい」と話す。毛があることで、においのもととなる細菌が繁殖しやすい状況をつくってしまうからだ。

 最近は潔癖傾向や無臭信仰が強く、汗のにおいに過敏に反応する人も多い。白いTシャツに黄色い汗染みができただけで、わきがではないかと来院する人も。山城医師は「夏場は誰でも汗染みが黄色く残ることがある。わきがと決め付けず、形成外科や皮膚科で医師の判断を仰いで」と強調する。

 自己処理にも注意が必要だ。カミソリで毛をそったり市販の脱毛クリームやワックス、シートなどを使ったりすると、皮膚を傷つけ、炎症から黒ずみなどの色素沈着を起こす恐れがあるという。クリームの成分でアレルギーが出たり、毛が埋没して皮膚の下で感染を起こす場合も。「赤みやかゆみ、汁が出たらすぐに皮膚科の受診を」と呼び掛ける。

 

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