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popress【Love & Sex】性、恋愛の問題をまじめに考える
 

ふんどし女子、メンズブラ・・・ 下着 薄れる性差

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 今、ふんどしを愛用する女性が増えているらしい。大手メーカーが3年前に発売した女性向け商品は、かわいいデザインが人気を集め、定番アイテムになっている。一方で最近は、男性の中でもブラジャーを着ける人が出現。数年前に登場した「メンズブラ」は現在も売れ続けているという。中性的なファッションが受け入れられるようになり、性別を越えた下着も一部で定着しつつあるようだ。(担当・奥野斐)

♀かわいく快適「解放感」

♂「きつめ」で気分ビシッ

 「ゴムの不快感とか締め付け感がなくて、気持ちいいんです」

 5年前からふんどしを使っている金沢市の主婦アコさん(38)=仮名=はそう言って、記者(女性)に新品のふんどしを見せてくれた。紅白の梅がデザインされ、見た目は意外とかわいらしい=写真。

 これは、「もっこ」という種類のふんどしを改良した手作り品だ。1本の腰ひもに長い布が垂れた、一般になじみ深い「越中ふんどし」とは異なり、着けると股上が浅いショーツのようになる。

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 きっかけは友人の薦めだった。「もともと、ショーツは着けている間にゴムが食い込むので嫌だった」というアコさん。試してみると「下着をはいていないような、解放感が良かった」。

 ただ、最初は不便に感じる場面も少なくなかった。トイレで毎回ひもを解くのが面倒だったり、細いジーンズをはくと股の辺りで布がかさばったり。そこで、さまざまなふんどしを研究し、ショーツのように上げ下げできる形に改良。ひもの取り付け位置にも工夫を凝らし、布がだぶつかないようにした。夫にも「スッキリしていて、ふんどしっぽくない」と好評だ。

 アコさん手作りのふんどしを記者も着けてみた。布でふわっと包まれた感覚で、肌に触れる面が少なく、なるほど締め付け感はない。最初は落ち着かなかったが、動いてもずり落ちたり、布で擦れたりすることもなく、思いのほか快適だ。

 最近はアコさんの友人にも愛用者が増え、4人ほど仲間がいるという。「自分に合う下着を追求したら、ふんどしに行き着いたという人は結構いると思う。肌に触れるものだし、妥協せずに選びたい」と語る。

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 アコさんに限らず、ふんどしは数年前から幅広い世代の女性にじわじわ広がっている。

 大手下着メーカーのワコール(京都市)は2008年に女性用ふんどし「ななふん」(1260円〜)を発売。1年間で1万5000枚を販売する「予想外の大ヒット」(同社広報課)になった。「究極の自由と解放」をテーマに開発した斬新な商品は、ボーダーやチェック柄の高いデザイン性も人気を呼び、その後も売り上げを伸ばしている。

 今では定番商品として色、柄も豊富に展開。商品を取り扱う「ウンナナクール金沢フォーラス店」(金沢市)でも、ピンクや水色、黄色のカラフルなふんどしが並ぶ。「恥ずかしい」との声もあるというが、「風呂上がりや寝る時にちょうどいい」と話すリピーターも増えている。

4年ほど前に発売され、売れ続けている「メンズブラ」(ウイッシュルーム提供)

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 締め付けを嫌い、解放感を求めてふんどしを愛用する女性たち。それとは対照的に、安定感を得るためにブラジャーを着ける男性も出てきている。

 「気分が引き締まるとか、安心する、という声をよく聞きますね」と話すのは、男性用ブラジャーを販売する「ウイッシュルーム」(東京)の土屋将之社長(46)。都内にある同社のショールームにはスーツ姿のサラリーマンも目立つ。購入客の多くは機能性を重視し、女装や性的興奮を得るために着けるわけではないという。

 4年前、顧客の要望で販売を始めた男性用ブラジャー(1995円〜)。サイズはAカップのみで、胸囲別に5種類あり、今も1日6枚程度は売れている。「きつめがいい」と1サイズ小さいものを買っていく人もいるのだそうだ。

 最近では、ブラジャーだけでなく、男性用キャミソールやネグリジェ、女性用にブリーフの販売も始めたが、どれも売れ行きはいいとか。土屋社長は「下着を楽しみたいという人が増えてきた印象。それぞれ女物、男物を身に着ける抵抗感が薄れてきているのでは」と実感する。冬のこの時季、厚いコートやセーターの下でも、見えない下着にこだわる人は少なくないようだ。

 

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