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popress【Love & Sex】性、恋愛の問題をまじめに考える
 

年の差夫婦 北陸の場合(下)  石川の川口孝則さん・明日香さん=仮名

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 10歳以上も年の離れたカップルのなれそめや円満の秘訣(ひけつ)を聞いてみたい−。北陸の「年の差夫婦」を訪ねる後編は、石川県中能登町の高校教諭川口孝則さん(51)・明日香さん(33)夫婦=仮名=の愛の物語に迫った。連れ添って15年を迎えた2人の年齢差は18歳。結婚した時は夫36歳、妻18歳の“ダブルスコア”だった。(担当・奥野斐)

愛妻は教え子 気分は同世代

先生に胸キュン

−2人の出会いは?

夫(孝則さん) 16年前、私が勤務していた高校です。赴任したばかりで、当時彼女は高校3年生。社会科の授業を担当しました。それと、私が野球部の顧問で、こっち(妻)がマネジャー。

妻(明日香さん) 私の一目ぼれなんです。マネジャーになったのも近づくため。最初の授業の時にビビっときた感じかな。突然、教室の後ろのドアから入ってきて、おもしろい先生だな〜って。

夫 ウケ狙いじゃないですよ(笑)。

妻 直感のとおり、優しくて、誠実で、生徒思いの人だって分かってどんどん好きになった。「オジサン」とは思わなかったし、年齢の壁も感じなかった。

夫 毎日のように学校で僕に会いに来ていたよね。5月には「先生、うちの面倒みてま!」って。その時は冗談だと笑っていたけど。

妻 本気でしたね。

「一生引き受ける」

−結婚までの道のりは。

妻 3年の夏、進路を決定するころに「卒業後はどうしたらいい?」って、私から話を切り出した。

夫 付き合っていたわけではないですよ。でも、「この子の一生を引き受けてもいいかなぁ」と思い始めてました。

妻 京都の専門学校に進学する予定だったけれど、離れたくなかったから。

夫 話し合って、卒業後に結婚を前提に交際することになりました。彼女は授業も頑張っていたし、野球部のマネジャーとしてかいがいしくやってくれていた。今思うと私へのアピールになっていたのかもしれません。

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夫と父4歳違い

−卒業後の6月に結婚。周囲の反応は。

夫 学校では全く感づかれていなかったですから、結婚すると言った時は同僚も「そんなこと、あるんか!」って驚いて。もちろん、「先生と生徒」という関係は自覚していた。特別扱いは一切しなかったし、当然肉体関係もなかった。

妻 父は「絶対ダメ」とは言わなかったね。

夫 お義父(とう)さんにあいさつに行った時、「分かった」と一言、渋い表情でね。それもそのはず、私とお義父さんの年が4歳差、お義母(かあ)さんとは3歳しか違わないから。自分と同世代に娘を託すお義父さんとしては、心の底から認める感じではないですよ。

妻 でも、孫が生まれたらすっかりいいおじいちゃん。子どもたち(中3、小5、年長児)もよく遊びに行く。

年齢差が18歳ある川口孝則さん(左)、明日香さん=ともに仮名=夫婦

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差の縮まり実感

−結婚後、年の差を実感することは?

妻 そんなに意識したことはないんですよ。

夫 彼女はしっかりしているし、価値観とか「怒りのツボ」が合うから、夫婦生活もうまくいってる。年齢差はあまり感じないね。

妻 でも、あなたは最近ふっと物事を忘れてしまうことがある。

夫 気持ちや体力面は若い方だと思うけど。子どものことを考えると元気でいないとね。

妻 最近は「僕の方が長生きする」って。

夫 そう。2人の間では、むしろ年齢差はどんどん縮まっていると実感しています。

円満の秘訣は?

プラス思考で違い乗り切る

平等な関係を心がけること

 年の離れた相手と幸せな結婚生活を送るには、どんな「コツ」があるのだろうか。本ページ(前編は五日付朝刊)で紹介した二組の夫婦の話から探った。

 まず、前編で登場してくれた富山県南砺市の十四歳差国際カップル、ヨシハラ・アドリアノ・ヒデキさん(27)、佳子さん(41)夫婦。ブラジル出身の夫は「楽観的で何事も簡単に考える性格」(佳子さん)だけに、夫婦間には気持ちの擦れ違いもあったという。

 大きなけんかも経験したが、ヒデキさんは「結局余計なことも言ってしまうから、そんな時はほっておく」。一方の佳子さんは「考え方で物事はどうにでも転ぶ。それなら、プラスの見方をした方が楽」という答えにたどり着いた。年齢差や国による違いもプラス思考で乗り越えてきた。

 「先生と生徒」だった川口夫婦は結婚後、その立場や年齢にとらわれない、平等な関係を心掛けている。「私は思ったことをすぐ口にするけれど、夫はいつも穏やか。上から目線で何か言われることはない」と明日香さん。

 掃除や洗濯、買い物も積極的に手伝う孝則さんは「生活の知恵は彼女の方が持っている。家事や育児は妻にご指導いただいて、やれることはする。お互い補い合っている感じです」と言い切る。共通するのは、年齢を理由や言い訳にしないことのようだ。

 

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