トップ > 北陸中日新聞から > popress > Interactive > 記事

ここから本文

popress【Interactive】若い読者モニターの声を受けたニュース解説
 

親子で新聞、どう読む

写真

 新聞やテレビなど旧来のメディアに加えてインターネットが普及し、無数の情報が氾濫する現代社会。子育て真っ最中の世代にとって、こうしたメディアに我(わ)が子をどう向き合わせるかは、頭を悩ませるところ。若者の新聞離れが指摘されている中、ポプレス編集部は「子どもに新聞を読ませたい」と思っている若い親たちに、新聞の特徴や紙面への要望について聞いてみた。

  ◇  ◇  ◇

 親たちが考える新聞の特徴とは何なのか。

 「新聞はよい意味で一方的に記事が出ている」と分析するのはムネタカさん。「嫌でも情報が入ってくるので、子どもがいろんなことに好奇心を持つきっかけになる」と話し、「ローカルな話題が多いので、身近な地域のことから世の中を勉強できる」と期待する。

 ダイスケさんは、自身も新聞を「話を聞いて理解し、伝える能力を養うツール」として活用しており、「頭の柔らかい子どもなら、より効果があるのでは」とみる。

想像力が育つ

 新聞のアナログな部分に好感を持つ親もいる。

 ナツミさんは「手にとって目で追い、紙をめくるなど、五感から情報が入ってくるので想像力が養える」と考える。ユキエさんも「デジタルに頼りすぎると人間は退化すると思う。新聞はアナログの最後の砦(とりで)」と話す。

 ところが、いざ新聞を子どもに読ませようとなると、「内容が難しい」との声が目立つ。特に政治や経済の記事は、慣れなければ理解しづらいという。遊び盛りの子どもにとって、どうしても「勉強」のイメージがつきまとうようだ。

難しい内容も

 シノブさんは「大人でも政治や経済の記事を理解していない人は多い」。ダイスケさんは「最近の新聞は写真や絵がうまく活用されて読みやすくなったが、まだまだ子どもが楽しく読むには難しいのでは。自分も子どものころ、ほとんど読まなかった」。

 新聞には、これまでに発生したニュースの続報が多く掲載されるが「昨日のニュースが分からないと、きょうのニュースが分からなくなる」(ダイスケさん)との指摘もあった。

 最後に、それぞれ新聞の紙面への思いや要望について聞いた。

写真

解説に重点を

 シノブさんは「例えば金利や株価、為替などの変化が身近な生活にどう影響するのか、子どもに分かりやすく」と、ニュースの解説に重点を置いた紙面を要望し「親も一緒に学べるような紙面がいい」と期待。ダイスケさんも「内容が大人向けなので、子どもが興味を持てるような話題を」と求める。

 ナツミさんは、複数の新聞を読み比べたところ、同じ内容の記事でも書き方や扱いが違うことに気がついた。「記事は人が書いている。絶対視はせず、情報源の一つとして使う」。紙面については「子どもの視点で書かれた記事があったら興味深い」と提案する。

マンガに注目

 ムネタカさんの子どもは、あまり記事を読まないが、社会面の4コママンガは必ず読むという。「各ページの最も大きなニュースを、4コマにかみ砕いてまとめてくれれば、子どもが興味を持つのでは」。新聞社の「常識」からすると、大胆な発想だ。

 一方、ユキエさんは「今のままの新聞でいい。ちゃんとした日本語で、精度の高い情報を載せてください」。

 <いずれも貴重な声ばかり。今後の紙面づくりの参考にさせていただきます>

  担当・河郷丈史、奥野斐

会話のきっかけに

 新聞を教育に活用する「NIE」の取り組みに詳しい渡辺裕子・白鴎大講師、NIE教育コンサルタントの話 新聞の役割の一つは、コミュニケーションのきっかけになること。家庭内では記事の内容を話題に、会話が弾むのでは。

 例えば、親子で新聞に載っているハッピーニュースを見つける。それを読んだ気持ちを伝えあえば、コミュニケーションが生まれ、言語能力も身に付く。ノートの左側に記事をスクラップし、右側に読んで思ったことを子どもに書いてもらうのもいい。

<ご意見をいただいた皆さん>

写真

ムネタカさん

住所…富山県小矢部市

年齢…40歳

職業…団体職員

子ども…長男(小6)、次男(小4)

こんな子に…何事にも興味を持ち、熱く生きてほしい。

写真

ナツミさん

住所…金沢市

年齢…31歳

職業…デザイナー

子ども…長女(小2)、長男(2歳)

こんな子に…自分なりの「真実」にたどり着ける子になって。

写真

ユキエさん

住所…富山県南砺市

年齢…37歳

職業…団体職員

子ども…長男、長女(いずれも小3)

こんな子に…人を助け、助けられる子になってほしい。

写真

ダイスケさん

住所…富山県南砺市

年齢…30歳

職業…公務員

子ども…長女(2歳)

こんな子に…人とのコミュニケーションを大切にしてほしい。

写真

シノブさん

住所…金沢市

年齢…34歳

職業…助産師

子ども…長男(小2)、次男(5歳)、長女(1歳)

こんな子に…社会人として生きていくため、世の中の動きを理解してほしい。

   ◇  ◇  ◇

 異動に伴い、今月からポプレス編集長は福田真悟から佐藤航(27)に交代します。編集部では引き続き親しんでいただける紙面づくりを目指します。よろしくお願いします。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索