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popress【Interactive】若い読者モニターの声を受けたニュース解説
 

バク・トゥ・ザ・ティーチャー 家計編 予期せぬリスクに“先手”

高岡市、テツヤさん(仮名)/年齢:26歳/職業:自営業/家族構成:妻と2人暮らし/趣味:野球/一言:毎日経済面の記事は読む。友人の名前が載ってることもあるので、結婚や出生欄もよく見る。

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 将来、お金に困らないためにはどうしたらいいのか。「バク・トゥ・ザ・ティーチャー」家計編ではこれまで、収入をきちんと把握する方法や、子どもの教育費、住居費などの人生の節目における大きな出費に備える心構えを学んできた。今回は、死亡、病気、火災、地震、津波といった予期せぬリスクにどう向き合うかをテーマに、若者の保険に関する疑問に答える。

ばく先生:今回は富山県高岡市の自営業、テツヤさん。家計について不安はある?

テツヤ:保険に入っているんだけど、生命保険や入院保険、その他もろもろで月数万円にもなる。少し高い気がするので、見直しを考えているんだけど、どう思う?

金額より保障

ばく先生:保険とは、人生のリスクへの対処法の一つ。だから、金額よりもまず自らにどんなリスクがあって、それに対してどういう保障がほしいか、という観点から考えたほうがいいだろう。

 リスクには、死亡やがんなどの3大疾病、そのほかの病気、けが、事故、失業、火災、地震、津波などがある。テツヤは、どのリスクへのどんな保険がほしいと考える?

テツヤ:俺の場合、もし自分が死んだら妻に生活費を残したい。病気やがんで入院した時も、治療費の足しになるぐらいはほしいかな。

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ためる?捨てる?

ばく先生:なるほど。生命保険や入院・がん保険に入るという方法が考えられるね。では「保険料をできるだけ安く抑える」という要望にも沿って作ったモデルケース=図=を見ながら説明していこう。

 まず、死亡リスクへの対処。生きていれば60歳になる年まで、妻に毎月15万円が支払われる生命保険を選んだ。病気リスクに関しては、がんで入院した場合は、診断されたらすぐに一時金として200万円、入院1日1万円の給付をもらう−との内容の保険にした。

 これらの保障を受けるため、毎月どの程度の支払いが求められるのか。積み立てタイプに比べ、安く抑えられる掛け捨てタイプにしてみたところ、ある会社では計9000円となった。

 仮に、この生命保険に60歳まで加入すると、総額約160万円かかる。入院保険のほうは80歳までで総額約320万円に上る。

「安心」を買う

テツヤ:月々9000円かあ。今よりだいぶ安いけど、一生払うとなると、結構な額になるね。その分を貯金した方がいいんじゃない?

ばく先生:図のケースは掛け捨てなので、確かにリスクが発生しなければ、その分はそっくり損することになる。「万が一の時の安心を買っているので仕方がない」と思うか、「リスクが起きた時は起きた時。あるだけの預貯金で対処する」と割り切るか。もしくは「もう少しお金を出してもいいから、もっと保障を受けられる保険のほうがいい」と思うか。考え方次第なので、それぞれの家族で話し合うしかないだろうね。

豊富な選択肢

 今回のは、あくまでもモデルケース。保険の中身はもちろん、保険会社によって保険料もさまざま。例えば、がんなどで長期療養になってしまい、保険料が支払えなくなっても保障が続くというオプション(特約)がある場合も。どんな保険が望ましいかは、専門家に意見を聞くのもいいだろう。 担当・奥野斐

コール&レスポンス

回答者:石川県金融広報アドバイザー 小山正宏さん

保険のこと、教えてください

【テツヤ】 震災後、地震保険の加入者が増えたと聞きます。どんな保険ですか? 入った方がいいですか?

【回答】 結論から言うと、賃貸住宅に住むテツヤさんは家財道具のみ加入できる。地震、噴火、津波が原因の火災や損壊を補償する保険で、居住スペースがある建物と家財が対象だからだ。全損、半損、一部損に応じて保険金が支払われる。

 保険料は、地震の起きやすさや建物構造で地域ごとに異なる。地震が起きる確率が低いとされる石川、富山県は、木造住宅の場合、年間保険料1万円で1000万円の補償(地震で自宅が全損した時)。東京や神奈川、静岡は同じ補償を得ようとすると、保険料が3倍以上になる。

【テツヤ】 保険料は掛け捨てと積み立て、どちらのタイプが得ですか。

【回答】 積み立てと呼ばれる貯蓄機能がある保険は、保険料が高い分、将来全額が戻ってくるものもある。ただし、保険会社が倒産したり、経営状態が極めて悪くなったりすると、支払った分を回収できずに損をする可能性も。加入する際は、一般に公表されている保険会社の財務力などの格付けも参考にしたい。

 また、保険料を一定期間払い込むと保障が一生涯続く「終身保険」は、若い時に加入すると保険料が安い。ただし、更新時に特約を付けることで保険料が上がることも。病気になってからは加入できなかったり、保険料が高くなったりすることもあるので注意したい。どちらにしても損得でなく、リスク対処の考え方で選んだ方がいいだろう。

【取材協力】 石川県金融広報アドバイザー・ビッグ保険センター(金沢市)営業部長 小山正宏さん

 

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