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popress【Interactive】若い読者モニターの声を受けたニュース解説
 

バク・トゥ・ザ・ティーチャー 政治編 番外 統一選で初当選 30代地元県議に聞く

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”等身大”の言葉で発信

 このページでは過去3回にわたり、「バク トゥ ザ ティーチャー政治編」を掲載した。若者の政治への関心を高めるのが狙いだったが、彼らが身近に感じやすい同年代の政治家の声を聞くことも有効なはず。そこで、今月の統一地方選で生まれたばかりの石川、富山の30代県議にインタビュー。素顔に迫るとともに、若者の「政治離れ」を防ぐにはどうしたらいいか、尋ねた。

おくの・えいこ 富山市生まれ。学生時代、陸上など部活に明け暮れる。2003年3月に順天堂大スポーツ健康科学部卒、同年4月富山テレビ放送に入社。記者として活躍後、県議選出馬のため、10年8月に退職。

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富山 奥野詠子さん(30) 

同世代の窓口に

 −なぜ、若くして政治の道へ

 記者の仕事は第三者の目線だし、もう一歩踏み込んで社会と接したいから、政治の道を選んだ。

 印象に残っている仕事が、魚津の限界集落に住む80代のおばあちゃんたちを2年間、追い続けたドキュメンタリー。必要なものがほとんどなくて、畑がサルに荒らされても「サルも食べないといけないからね」とおばあちゃんは言う。足りないモノだらけなのに、不便を感じない価値観に感動した。

 ただ(テレビだと)視聴者から「よかったよ」とか反応はあるけど、それでもうおしまい。そこから動きはないけど、政治なら少しは実行できるかな、と思った。

 −若者と政治

 若者は政治に期待していない。投票に行くのが面倒くさいのではなく、意義を感じていない。自分でどうにかすればいいやって。

 政治離れうんぬんの前に、若者に一言いいたい。私は一人で何もできないから、みんな一緒になってやるんだよって。政治家は旗振り役だけれど、多くの人と行動しないと何も変えられない。

 20、30代が何か要望があって、実現しようとした時、年代が近い私となら少しはやりやすいと思う。私がこの世代の窓口みたいになれれば。

 聞き手・山田晃史

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「ばっちりメーク」復活

 政治家を志すようになってから、一番変わったのは美容面。富山テレビの記者時代、入社2年目から挫折していた「ばっちりメーク」を復活させた。

 「記者時代は仕事だからって許されたかもしれないけど。びしっとスーツで決めた人たちの前でスッピンはないでしょ」。最近では、毎日化粧を欠かさないという。

私流! 政治離れ防止策

 政治家が、生活と政治がつながっているということを、分かりやすい言葉で若者に見せることが必要。私は記者時代に「ニュースは中学1年が耳で聞いて分かるように」と教わった。確かに難しい言葉を使うと、周りは「先生」って偉いと思うかも。でも、それじゃあ住民との距離は縮まらない。政治には難しい部分も確かにあるから、そこをかみ砕いてかみ砕いて、みんなに伝えたいと思う。

もとよし・きよと 石川県羽咋市生まれ。関東学院大経済学部卒、宇部三菱セメントに入社。関東地方で2年余りサラリーマン生活を送り、2004年8月に父の経営する中央生コン(同県中能登町)へ。07年から社長を務める。

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石川 本吉浄与さん(31) 

全く興味なかった

 −政治の道に進んだきっかけ

 数年前まで、政治には全く興味はなかった。ただ地元に戻ってきて6年間、仕事やプライベートでいろんな方に話を聞く中で、閉塞(へいそく)した状況を何とかしてほしいという声を聞き、政治に興味を持ち始めた。

 −閉塞した状況とは

 若い人たちがどんどん街を出ていってしまうという話を聞きました。確かに同級生もあまりおらず、地元に活気を取り戻したいと思うように。今回、(地元の)県議が引退し、チャンスだと思い立候補しました。

 −政治という未知の世界への挑戦。難しくなかったか

 いろんな話を聞くとか、本を読むとか。そんな難しいことはやっていない。

 −若者と政治の距離感

 若い人は自分の生活で一生懸命。政治、選挙まで意識が及ばないと感じる。ただ、子ども手当など、生活に密着している分野には興味がある。まだまだ勉強中だが、31歳だからこその発想もある。若い人の代表として、政治に関心を持ってもらえるように取り組んでいきたい。

 聞き手・福本英司

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妻が“最後の一押し”

 未知の世界に飛び込むにあたり、大きな存在だったのが妻典子さん(29)=写真(右)。「初めは家族が難色を示したこともあり、迷ったけど、最後の一押しをしてくれたのは妻の『戦うときには戦うべき』という一言」と明かす。

 典子さんは「私ができるのは料理を作ってあげることぐらい。いつまでもサポートしたい」。共通の趣味は散歩。「兼六園を歩いたりして、いつもたわいもない話をしている」とほほえむ。

俺流! 政治離れ防止策

 会社の20代前半の従業員からは「政治は使う言葉が難しすぎて、ごまかされている気がする」という話をきく。中学生や高校生でも分かるような言葉で解説してくれる人がいてくれれば、少しは興味を持てるのでは。例えば、県議会の活動だよりをわかりやすくして出すとか。池上彰さんがテレビでやっているようなことが、県政レベルでできれば。

 

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