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popress【Interactive】若い読者モニターの声を受けたニュース解説
 

新聞はなぜあのサイズ? 虐待を防ぐのに地域ができることは?

北陸中日新聞を読んだ若い人の「?」をばくっと食べ、解消します(回答者・ばく)

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若い読者モニターの疑問に答えます

【Q】新聞は大きくて読みづらいです。どうしてあのサイズなんですか?

輪転機輸入が契機

古野愛さん(23)富山県射水市、富山県立大大学院1年■よく読んだページ 経済面、国際面、こちら特報部■興味のあること 遺跡や史跡、神社や寺などが好き。就職活動中のため、経済や企業の話も少し気になる。

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 日本の日刊新聞の大きさは2種類で、本紙のような一般紙はブランケット判と呼ばれ、1ページのサイズがおよそ縦54センチ、横40センチです。この半分のサイズはタブロイド判と言われ、夕刊紙などで採用されています。

 さて「なぜ、この大きさなのか?」ですが、日本新聞博物館によると「始めに輪転機ありき」のようです。1890(明治23)年に、当時の東京朝日新聞がフランスのマリノニ社から高速輪転機を輸入、それに合わせて新聞の大きさが決まりました。その後、用紙が規格化され、多くの新聞社に普及、今日に至っています。

 「日本新聞通史」(春原昭彦著)によれば、マリノニ輪転機によって、印刷能力はそれまでの約20倍に向上。この年に日本で初の帝国議会が開かれ、迅速な報道が求められたことも導入の契機になった−とのことです。

 若い人には、今のブランケット判サイズが大き過ぎて読みにくいという声が多いと聞いています。電子新聞や携帯など、手軽に持ち運べるモノがもてはやされる流れから見ても、サイズダウンが受けるのでしょう。

 年配の人にとってタブロイド判は、ゴシップも扱う大衆紙がこのサイズを採用したため、否定的な連想をすることが多かったのですが、それも今は昔なのでしょうか。

 本紙は今年の新年号で「こども未来タイムズ」と題するタブロイド判を出しました。100年以上変わっていない新聞の大きさですが、今後読者のニーズで変わることもあるかもしれません。

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【Q】虐待を防ぐために、地域が連携してできることはありますか?

“小さな芽”共有が大切

−虐待を見つけたら。

 虐待は早期の発見、対応で子どもや親を救うことができます。「虐待かも」と思う事例を見聞きしたら、各市町村の健康福祉課や子育て支援課、地域の保健福祉センター、児童相談所(児相)に伝える。児相は24時間、情報を受け付けています。

 その場合、誰が連絡したかなどの秘密は守られますし、仮に情報が間違いでも責められることはありません。

−行政に対応を任せるだけで十分?

 児相は虐待の通報があると、48時間以内に調査。警察や市町村の担当者、学校の教員ら関係機関と連携して対応を協議し、解決に向けて動きます。しかし、多くの児相は人手不足で通報や継続事案に追われ、「虐待の芽を摘む」ことは難しい。

根本竜太さん(19)石川県穴水町大町、会社員■よく読んだページ 1、3面、社会面、生活面、スポーツ面■興味のあること 消防団に入っているので以前から救急手当の方法に興味があり、医療関連の記事に関心が向いた。

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 そこで、未然に防ぐ上で有効だとされるのが、市民ネットワークの充実。行政だけでなく地域の学校や病院、町内会、子育て支援団体といった親子が集まる場所の情報を共有することが望ましい。専門家によると、現状は個人情報やプライバシーの問題があり難しいそうですが、近年深刻化する虐待問題を考えると、法整備を含んだ広い議論が必要ではないでしょうか。

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 11/13夕刊「あの人に迫る」

 名古屋市のNPO法人「日本子どもの虐待防止民間ネットワーク」理事長の弁護士岩城正光さんは、子どもを救うため日々全国を飛び回る。家庭環境に悩んだ少年時代を経て、虐待問題に取り組み、「虐待の芽を摘むには市民ネットワークを充実させるしかない」と語る。

 

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