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popress【Interactive】若い読者モニターの声を受けたニュース解説
 

TPPって何? 富山の医療観光、薬の伝統をどう生かす?

北陸中日新聞を読んだ若い人の「?」をばくっと食べ、解消します(回答者・ばく)

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若い読者モニターの疑問に答えます

村上侑紀さん(27)富山市畑中、飲食店長■よく読んだページ 1、3面、社会面、経済面、生活面、文化面、「こちら特報部」■興味のあること 食に関する分野

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 【Q】TPPって一体何ですか。言葉だけ聞くと難しそうなので、分かりやすく教えてほしい。

地域絞り関税撤廃

−TPPの意味とねらいは。

 環太平洋連携協定(Trans Pacific Partnership)の略称で、太平洋を囲む国々が自由に貿易をするためのルールを定めています。多国間でモノやお金の流れを自由化し、経済を活発にするのが目的です。2006年に結ばれたシンガポールなど4カ国の協定に、現在はオーストラリアや米国など5カ国が加わるかたちで交渉しています。背景には一昨年から続く世界的な経済不況への反省があるようです。

−何をするの?

 加盟国間で取引される、ほぼすべての品目で関税撤廃を目指しています。関税とは国内産業の保護のために輸入品にかけられる税金のこと。近年は貿易の「障壁」となる関税をなくし、欧州連合(EU)のように多国間で自由な取引を可能にして経済発展を目指すルール作りが各地域で進められているんです。

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−日本は参加する?

 急速に発展するアジア市場に着目した米国が加わり、日本でも参加の是非が議論されています。隣国の韓国はすでにEUなどと連携を強めており、貿易自由化の面で日本は遅れがち。菅直人首相は停滞する日本経済の活性化を図ろうと、昨年10月に「参加を検討する」と表明しました。

 ただ簡単にはいかない事情があります。日本は国産農産物を守るため、米や小麦などの輸入品に高い関税をかけています。もし撤廃されると、外国産の安い農産物の輸入が拡大され、農家が価格競争に勝てないとの懸念が農業団体などにあります。

 一方で自動車や電気製品などの輸出産業は海外で売りやすくなるため、経済界は早期参加を求めています。TPPでは農産物の関税のみを維持するといった例外は、今のところ認められていません。政府は6月をめどに参加の是非を判断する考えです。

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 11/10朝刊29面「TPP協議開始閣議決定 北陸の農家『大打撃』経済界『早く参加を』」

 環太平洋連携協定(TPP)について、政府が関係国との協議を開始すると閣議で決定した。TPP参加を農家らが懸念する一方で、経済界は「早期に」と呼び掛ける。

天野美由紀さん(22)富山市五福、富山大経済学部4年■よく読んだページ 1、3面、社会面、経済面、生活面、「こちら特報部」、地方版■興味のあること 4月から社会人なので、いろんな人の働き方や仕事、企業の経営など

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 【Q】医療観光に、富山の薬の伝統をどう生かし、外国人を誘致していくのですか?

薬膳料理や名所で誘客

−医療観光とは。

 医療観光(メディカルツーリズム)はがん検診や健康診断、治療などのために外国に行き、滞在先で観光も楽しむこと。世界的に市場は拡大しており、観光庁によると、タイでは医療観光での外国人受け入れが年間約60万人(2007年)に上ります。日本も政府が外国人観光客の誘致策として推進し、高水準の医療を売り物に取り組みが広がっています。

−富山の薬の伝統はどう生かすのですか?

 県によると、薬膳(やくぜん)料理を提供する店や昔ながらの薬作りを実演する薬店、売薬の資料館などをツアーに組み入れることを考えているそうです。立山黒部アルペンルートや世界遺産の五箇山などを観光し、薬膳料理で体の中から健康になってもらう−。そんな「癒やし」や「健康」をキーワードにしたプランで誘客を狙います。

 ただ、現状では外国人への「薬の富山」の認知度は低く、ツアー商品化には通訳者の確保や医療機関の外国語表記の問題、料金設定など課題もあります。

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 11/7朝刊1面「医療観光勝算あり」

 医療観光に富山県が力を入れ始めた。きれいな水と空気に加え、同県の薬の伝統を生かそうという取り組み。昨年10月からは、最先端のがん検査と県内の観光地巡りをセットにした半年間限定のツアーを販売している。今後は、富山空港との間に定期便がある中国・上海、大連の富裕層など外国人の誘致にも意気込む。(掲載は富山県のみ)

 

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