トップ > 北陸中日新聞から > popress > 特集 > 記事

ここから本文

popresspopress【特集】
 

18歳選挙権 10倍楽しむ

写真

 18歳選挙権の実現で来夏から、高校3年生たちも、誕生日を過ぎれば選挙に参加するようになる。「政治って難しそう」と戸惑う声も聞こえそうだが、せっかくなら楽しまなきゃもったいない。ポプレス編集部が独断でまとめた選挙を10倍楽しむ方法を紹介します。

☆張る瞬間を見逃すな

 選挙期間が始まると特設掲示板に一斉に張り出される候補者のポスター。掲示板は金沢市だけで597カ所もある。各候補者ごとに支援者で手分けしたり、業者に頼んだりしてあっという間に張っていく。張る瞬間を見られたら、結構レア。何かいいことあるかもね。

☆手のひらで手軽に

 2年前にインターネットでの選挙運動が解禁され、候補者らはネットでのPRを強化。政党の公式ゲームアプリがあったり、党のゆるキャラが会員制交流サイト(SNS)で発信したり。討論会がネット動画で中継されることも。手元のスマートフォンから気軽に政治に触れられる。

☆事務所 その中は!?

 選挙事務所に入って「候補者の勉強に来ました」と言えば、きっと大歓迎されるぞ。飲み物やお菓子を出してもらえるかも。事務所の飲食物の提供は禁止なんだけど、「その場で消費する程度」なら大丈夫。だから、飲み物は紙コップで出すところが多いらしい。

☆目指せウグイス嬢

 深く関わりたいなら、アルバイトという手も。選挙事務所でのコピー取りやはがきの宛名書きなどの単純作業は18歳未満でもできる。

 18歳以上なら選挙運動ができるようになるから、選挙カーのマイクを握る「ウグイス嬢」になるチャンスも。選挙運動のスタッフは原則無償だが、ウグイス嬢は専門性があるとして報酬をもらえる。大学時代に経験した女性記者は「町に自分の声が響くのは最初恥ずかしいけど、そのうち快感になる」。

 ※18、19歳が選挙運動をできるのは、来年6月に改正公職選挙法が施行された後、最初の国政選挙期間中からです。

☆ぎゅっと握手 感覚は?

 街角で候補者を見かけたら、ぜひ握手を。両手だったり、力強かったり、わりと人柄が出る。こわもてのおじさんの手が意外と柔らかい!! なんてことも。

☆あの人の得票 何位かな〜

 王道の楽しみ方は、結果予想だ。候補者が多いほど、票の獲得順位を当てるのは難しい。完璧に当てれば、思いの外うれしいぞ。世の中の流れや候補者の人柄、過去の得票数などの情報を集め、ピタリ賞を目指せ。答え合わせは、投票日翌日の新聞でどうぞ。

☆早起きは三文の徳

 投票日は早起きし、投票所に一番乗りしてみよう。何も入っていないことを確かめるため、投票箱の中を見る役目が任される。まあ、ただの箱なんだけど、プチ自慢にはなるかもね。

☆推しメン育てちゃえ

 選挙後には“育成ゲーム”を楽しもう。自分が投票をした「推しメン」を立派な政治家に育てるのは、君たちだ。当選した場合はもちろん、落選してもツイッターをフォローしたりして活動をチェック。地道に汗をかく姿に胸打たれれば声援を送り、期待外れなら推し変もOK。普段の姿を知るほど、次回の投票で込める気持ちは強くなる。

☆ツイッターが政治の入り口に

 全国の大学生らも高校生が選挙に関心を持てるようにと一肌脱ぐ。架空の市長選の体験授業「票育」を行うNPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」(東京)は出向く学校に応じて授業内容を工夫する。

 9月には候補者の思いや人柄の紹介のため、候補者のツイッターを見せる授業案を作った。新聞記事風に紹介するより生徒には身近。現実でも活動内容や意見の発信に使う政治家は増えており、選挙での活用もますます広がると考えた。

 副代表の青山学院大2年村山俊洋さん(20)は「ツイッターは政治家の普段の様子や、政治の話題への賛否両方の意見などがいろいろ見られる。政治を考える入り口になるし、見るべきだと思う」とお勧めした。

市長になったら何する?

 どんな町や国にしたいか、自分なりに考えてみるのも、選挙を楽しむこつだ。自分の考えに似ているかどうかで、誰に投票するかを選びやすくなる。というわけで、金沢の街角に立ち、高校生50人に聞いてみた。市長になったら何したい?

 最多の提案は10人が挙げたバスの増便や値下げ。通学にも遊びにも使う生活の足への関心は高く、混雑に悩む声も相次いだ。石川県かほく市の金沢泉丘高校3年桜井康太郎君(18)は「お年寄りが買い物などに苦労しているから田舎のバスを増やしてほしい」と高齢者を思いやった。

 次に多いのは、ライブ会場建設で4人。テーマパークは3人、大きな野球場も2人おり、娯楽施設は足りないと感じているようだ。

 同性婚を認める社会づくり、原発反対や若者の政治参加の呼び掛けなど全国的なテーマを挙げる生徒も。金沢大付属高校1年の男子生徒(16)は「18歳選挙権だけで若者が政治に関心を持つかは疑問。政治家の人らは学校に政治の話をしに来てほしい」と求めた。

写真

「もっとVOTE」来てね

 市長候補の気分を味わうなら12月6日に金沢市片町の金沢学生のまち市民交流館へどうぞ。金沢大生らのグループ「金沢18歳VOTE&BOAT」と北陸中日新聞が、カードゲームで市長選を体験するイベント「もっとVOTE」を開く。参加無料。理想のまちのアイデアを掲げて、トップ当選を狙え。詳細はFacebookのイベントページへ。

https://www.facebook.com/events/1051088218249135

 18歳選挙権 選挙権を得られる年齢を「18歳以上」に引き下げること。6月の公職選挙法改正で成立し、来夏の参院選で初適用される見通し。18、19歳の240万人が有権者に加わる見込みで、全有権者の2%を占める。18歳も市町村長や議員の選挙や住民投票に参加でき、選挙運動も可能に。若者の政治への関心が高まることが期待されている。

 一方、住民税が課せられ、飲酒、喫煙が認められる成人の年齢は20歳のままで、少年法が適用される年齢も20歳未満のまま。これらも18歳に引き下げるべきかは、議論が続いている。

 担当・福岡範行

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索