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popresspopress【特集】
 

平成生まれ 金大生アカペラ Neon 昭和の歌で、酔わせます

片町スクランブル交差点でしっとりと歌う金沢大アカペラグループ「Neon」=金沢市で

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 ネオン街で、お酒を飲みながら聞きたいムーディーな曲を歌う若者がいる。金沢大アカペラサークル「MeloMelo」に所属するアカペラグループ「Neon」。昭和が終わる1989年前後を中心としたバラードをしっとりと歌う。石川県内外のステージに立ってきたが、24日に解散ライブを行う。平成生まれの彼らがなぜ昭和っぽいネオン街や渋い歌にひかれるのか。冬の金沢・片町のバーで熱い思いを語り合った。(督あかり)

 ※プロフィルの見方 (1)パート(2)ニックネーム(3)学類(4)出身地(5)趣味(6)好きな酒

酒好きを集め結成

 ♪中森明菜さんの「飾りじゃないのよ涙は」(1984=昭和59年)や寺尾聡さんの「ルビーの指環」(1981年)などのアレンジ曲を歌う姿がさまになっているNeon。なぜ渋い曲ばかり歌っているの?

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 鴨川 「見た目がおじさん」と評判の僕と木山が選曲している。高校生の時に父のCDでオリジナルラブの「接吻−kiss−」(1993年)を聞いてぐっときた。サークル内におしゃれでかっこいいグループはあったが、もっと渋くてアダルティーな曲に挑戦したかった。

 木山 昭和って古くさくて良いイメージがなかったけど、20歳でお酒を飲むようになってから良さが分かるようになった。哀愁漂う昔のバラードはお酒に良く合う。

 鴨川 サークルで活動する人は40人ほどいるけど、酒好きな人は少なめ。飲めるメンバーに声を掛け、2016年に結成した。

 青木 第一線で活躍する先輩と一緒にできてうれしい。

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 倉知 普段はあまり聴かないけれど、ムーディーな雰囲気にすぐにひかれた。

 今崎 母が実家近くでスナックをやっていて、大人がお酒を飲みながら歌う姿を見ていた。もともと渋い曲が好き。

高いメッセージ性 魅力

今の曲とどう違う?

 ♪今もバラードはあるが、昭和の曲とはどう違うのか? メンバーに魅力を聞いた。

 今崎 今の歌詞は「悲しい」「寂しい」ってすぐに言いがち。例えば中森明菜さんは19歳で「飾りじゃないのよ涙は」を歌った。歌詞の深みが違う。

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 倉知 私もその曲好き。歌うのは難しいけど。渋くてかっこいい雰囲気の女性に憧れる。

 青木 普段はアップテンポな曲を聴いているけど、昔の方が表現が奥ゆかしいイメージかな。

 鴨川 今のバラードは耳触りの良いフレーズを並べて意味があまり通じない印象。僕らのライブでは、歌詞を聴いてくれるお客さんが多い。昔の方がメッセージ性が高いと思う。

 今崎 男女の関係を歌った曲は過激なものも。例えば「部屋とYシャツと私」(1992年)は、結婚する相手が浮気をしたら毒入りスープを作るから気を付けるようにと歌っている。今じゃ問題になりそうですよね。

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 鴨川 最近は社会が過敏で問題になりやすい。センセーショナルな表現が許されていたおおらかな時代に魅力を感じるのかも。

ワインレッド 大人の心

衣装来てスイッチ

 ♪グループのイメージカラーは「ワインレッド」。女性はドレス、男性はシャツとスーツにこだわっている。学生生活ではなかなか着ない衣装に身を包む。

 鴨川 Neonの雰囲気には、ワインの色がぴったり。衣装を着ると、気合が入る。アダルティーな雰囲気を出すため、第2ボタンまで開けたのは初めて。

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 木山 グループ名を決めてから安全地帯の「ワインレッドの心」(1983年)も歌うようになった。男たちはインターネット通販サイトで安めのシャツを買ったけど、女の子はお金がかかっている。

 今崎 くすんだ赤にこだわり、シャツの柄はそれぞれ少し違う。

 青木 私は最初もっと赤いワンピースだったけど、メンバーに合わせて渋い赤に買い替えた。普段はパーカとジーパンでいたいから、ドレスを着ると恥ずかしい。でもしゃきっとする。

 倉知 この衣装を着ると自分に酔って歌うスイッチが入る。私も普段はパンツスタイルが多い。今では私服で歌う方が変な感じ。

飲みつつ聞いてね

 ♪これまで石川県内だけでなく愛知、岐阜などでホールや路上ライブで観客を魅了してきた。メンバーの卒業や就職活動などのため今月、解散する。最後のライブへの思いは。

 木山 僕は東京のIT企業に就職するので、これで一区切り。4年間やってきたことを出し切りたい。Neonらしくやっとお酒が飲める会場でライブができる。お客さんには打ち上げも参加してもらえたら。

 鴨川 このバンドをやるまで女性とのお付き合いがなく、男と女って何のこっちゃ? と分からなかったけど、今は大人っぽく色っぽく表現できるようになった。どっしりと構えたステージにしてお客さんを楽しませたい。

ポプレス撮影中に歌う動画を、QRコードから見られます

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24日 解散ライブ

 ◇Neon単独ライブ「Shuchinikurin」 24日午後3時半開場、4時開演。会場は、カフェバー「etc.link」(金沢市石引2の9の2)。前売り券800円(取り置き可)、当日券1000円。いずれも1ドリンク付き。Neonツイッターアカウント(@Neon_acp)で、参加の受け付けフォームから申し込める。メンバーが織りなすムーディーな音色はこのライブで聴き納めに。

 

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