トップ > 北陸中日新聞から > popress > 特集 > 記事

ここから本文

popresspopress【特集】
 

#今ドキ金箔 #おしゃれ金箔 若手が新しい魅力発信「箔座長町」

写真

 金沢と言えば、全国99.9%のシェアを誇る金箔(きんぱく)の生産地。神社仏閣、仏壇などの装飾に使われ、私たちの生活からはちょっと遠い存在? いえいえ、そんなことはありません。現代のライフスタイルに合わせて、おしゃれな箔の使い方を提案する企業がある。若い感性を活かして、箔の新しい魅力を発信しようと、若手社員が奮闘している。きらめく世界を一緒に覗いてみませんか。 (督あかり)

伝統的配色が新鮮 インスタ映えも

 箔の製造販売会社「箔座」(金沢市森山)が、長町武家屋敷跡の一角で開く「箔座長町」の店内。印象的な紫色の壁は、兼六園に隣接する成巽閣の「群青の間」に由来し、金箔の色合いがよく映える。

 かすれた金箔が施されたビンテージ風のガラス瓶や、箔押しされた天然石、純金とプラチナの合金箔が肌なじみの良いネックレスなど、現代的な箔の商品が並ぶ。

写真

 「箔のアクセサリーは派手じゃなく、柔らかくて上品な色合いで、若い世代の方にも似合いますよ」。入社6年目の社員の吉田奈央さん(29)が、声を掛けてくれた。

 編集長が箔座長町を知ったのは、インスタグラムで。ポプレス編集部とフォローし合い、お互いの投稿に「いいね」と反応する間柄だった。吉田さんは「私がきれいだと思う写真を紹介してます。紫色の壁が写真映えするんです」と語った。

写真

自分の感性で自由に表現

箔座長町リーダー 吉田奈央さん(29)

Q なぜ箔に関わる仕事をしようと思ったのか

A 私は金沢出身。富山大人文学部の日本文学専攻でした。留学生を支援する活動をしていた時、金沢の有名なものを聞かれて、金箔と答えました。でもよく知らなくて調べたのがきっかけで興味を持ちました。

 箔の魅力は

A 「箔座長町」には、さりげなく箔を使ったアクセサリーや箔押しした天然石などがあります。きれいな物を見ていると落ち着き、居心地が良いです。

Q 仕事で心掛けていることは

A 4月から1人で店を任され、インスタグラムも担当しています。最初は不安だったけれど、私なりに良いと思う形で自由に表現しています。投稿した写真に「すてき」などと反応があってうれしい。みんなが写真を撮りたくなる空間を目指しているので、ぜひ見に来てください。

写真

一つ一つ違う表情 親しみ

箔押職人 河越和徳さん(29)

Q なぜ箔に関わる仕事をしようと思ったのか

A 金沢出身で、金沢美術工芸大で絵画を学びました。もともと焼き物や織物、染織など伝統工芸品がすごく好きで、金箔にも興味がありました。絵画とは違う世界ですが、人々を感動させる美しさを目指すのは同じだと思います。

Q 箔の魅力は

A 私は箔を貼る仕事をしていますが、人の顔のしわや表情と同じように一つ一つ違います。例えば、このお皿は木の目が透けて見えたり、金箔のマス目があったり。作業をしながら親しみを感じています。

Q 仕事で心掛けていることは

A 「慣れはいけない」と戒めています。箔はものすごく繊細ではかないもの。少しの気の緩みや人間の弱さが貼り方に影響してしまう。学びながら、もっと良い物を作りたいと考える日々です。

写真

Let's Try!

 12月9、10の両日、午前10時〜午後5時に箔座長町で、クリスマスオーナメントに金箔を貼るワークショップが開かれる。サンタクロースや雪の結晶などの形をした透明のオーナメントは、1個540円。1人324円の体験料とオーナメントの個数の代金がかかる。予約は不要で、1個の体験につき10〜15分かかる。店は水、木曜日休み。(問)箔座長町076(204)8930

箔って?

 金属を1万分の1、2ミリまで薄く打ち延ばしたもの。金や銀などの配合率によって、色味が違う。加賀藩祖・前田利家が1593年に陣中より、七尾で金箔を、金沢で銀箔を打つように命じたとされ、400年以上の歴史がある。

写真

箔座の高岡美奈社長(46)からのメッセージ

身構えず 暮らしの中に

 「箔座長町」の店舗は、箔と共にある暮らしをイメージしてもらえるような空間にしました。「おしゃれ」で「かっこいい」雰囲気に。伝統工芸品として箔を眺めるだけでなく、丁寧に扱いつつ身近に感じてほしい。若い人へのおすすめは、金箔のチャームや箔のアクセサリー。身に着けたら、ちょっとした特別感が出ます。あまり身構えず、ファッションアイテムとして感覚的に手に取ってもらえたらうれしいです。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索