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自分らしい人生 バブルに学べ アイドル「ベッド・イン」 金大生と対談

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今、若者の間でバブルが熱い。赤いルージュ、太眉などファッションだけにとどまらず、巨大な携帯電話を手にした芸人の平野ノラさんがバブルネタで大ブレイク。今回は、ボディコンに身を包んだ金沢大2年の中山奈奈さん(20)とバブル文化が大好きなアイドル「ベッド・イン」が対談。バブル期のイケイケで、デーハー(※1)な女性を目指して、好きなことを好きだと堂々と言える、自分らしい生き方について語っちゃうゾ 他人の目が気になり、言いたいことが言いにくい今だからこそね。(蓮野亜耶)

 ベッド・イン 「バブル」を愛する益子寺かおりさん(31)=上写真(左)=と中尊寺まいさん(29)=同(右)=が2012年に結成。セクシーなボディコンに身を包み、羽の付いた扇子を振り回して歌うライブには多くの若者が来場する。

 中山奈奈(20) 高校3年の時、バブル時代を生きた母親の死を機に、当時人気だった英国のバンド「シャーデー」「ワム」などの音楽や原色を多様する洋服にかっこよさを感じ、バブル時代に魅了される。

周りの目は気にせず

 まい 1980年代後半に流行したトレンディードラマに登場する女性は酒も飲むし、男性を自分から誘うし、欲望に正直よね。

 かおり 女性が社会進出し始めた時でもあり、男性と肩を並べて生きていく強さを感じるっていうか。チンカチンカの肩パッド(※2)もその象徴かも〜。

 奈奈 バブルの女性のように周りを気にせず、好きなものを好きと堂々と言えるのはかっこいい。どうやったらなれるの?

 かおり 昔から周りの目を気にせず「好きなものは好き」って貫いてきたかな。趣味でも仕事でも、なんでもいいから心から好きなもの大事MANにする(※3)。そうすることで自信になったかな。

 奈奈 私、高校生のときにパンクが好きだったんです。破れたジーンズに、安全ピンとかたくさんつけたTシャツを着た格好をして学校に行ったら、「なんなの、あいつ」と言われたことがあって。それが嫌な思い出なんです。

 まい ゲロゲロ〜(※4)。そんなの気にしないでいいよ。今のヤングな子って、周りから浮かないようにすごく気を使っているよね。でも、自分が好きなことまで制限しちゃいや〜。

 かおり 私たち、母親の影響でバブル期の音楽やドラマ、ファッションが好きになったの。活動を始めたころは、バブルってダサいというイメージが強かったんだよね。ここ数年でバブルってナウいよねっていう雰囲気になってきて、マンモスうれピー(※5)。でも私たちは最初から認められたいという意識でやっていたのではなく、好きで楽しくてやっただけ。

 まい 2010年に、「ビーチでハイレグ水着を着て決めポーズ」みたいなバブル臭ムンムンの写真集を自費出版したの。ロケ地から衣装、メークも自分たちで決めたんだよね。作ったはいいけれど、置いてくれる店もないし、誰も買ってくれない。まさに自己満足の産物だよ〜。

 かおり でも、純粋な気持ちで好きなものに向き合い続けたら、自然と仲間が見つかるのよね。

 まい わたしたちの活動もそう。昭和の香りというか、バブルの文化が好きでおもしろがって活動していると、「一緒にイベントやってみたい」と声を掛けてくれる人が増えてきて。それが、デビューにつながったんです。クリビツテンギョのイタオドロ(※6)よ〜。

語れる同志を探して

 かおり あとね、共通の趣味で話し合える同志を見つけるといいかも。私は学校で奇抜な格好をすると周りから浮いていて寂しいなと感じたこともあった。だから、学校の外に共通の趣味の子をつくっていたんです。それで、好きなことについてたくさん語り合って、勇気をもらって学校に戻っていたかな。

 奈奈 同じ趣味で語る仲間というと年上になってしまうんですよね。当時のことは知らないし、仲良くなれるか不安。

 かおり いいのよ、聞けば。How to してもらいな〜。

 まい 奈奈ちゃん、ゲロマブ(※7)だから、絶対教えてくれるよ。

 かおり 実は、わたしたち大学卒業後は会社員だったの。仕事が忙しくてもバンド活動はずっと続けていたんです。バンド活動をやっているときが自由になれるときだったな。

 まい 仕事でつらいことがあったり、人間関係でつまずいたりしても、自由になれる場所があったから、好きなことをあきらめなかったし、好きでい続けることができたかな。

 奈奈 日常的に好きなものに触れることで自由になれるのかも。

ベッド・インに質問する金沢大2年の中山奈奈さん。2人にバブル時代のメークをほどこしてもらった=いずれも東京都渋谷区で

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自信があってキラキラ

―対談を終えて― 中山さん

 私は、友人が知らないようなバンドや古着などちょっと変わった洋服が好きです。だから、「流行に乗れていないのでは」と思い込んだり、話しても分かってもらえないと思って、誰かに自分の好きなものについて話したことはありませんでした。そんな私にベッド・インの2人はアドバイスをくれました。

(1)好きな自分を許す

(2)同じ趣味の同志を見つける

 2人と話していると、自分らしさは「好き」という気持ちを大事にすることでにじみ出るものなんだと実感しました。それはとてもシンプルなこと。ですが、SNSなど自分の知らないところで私の趣味について悪く言われることもあります。それが簡単に広まる世の中では、人と違うことを好み、表現するのは大変だと感じています。

 でも、自分らしく生きる人は、自信があってキラキラしていて堂々としている。まさに、ベッド・インの2人がそうでした。

バブル期用語解説

(※1)デーハー 派手の意味

(※2)チンカチンカの肩パッド カチカチの肩にいれるパッド。ジャケットなどの肩にパッドを入れるのはバブル期に大流行した

(※3)大事MANにする 大事にするの意味。バブル期に人気だった「大事MANブラザーズバンド」が元ネタ

(※4)ゲロゲロー ゲロが出るほどテンションが下がっている様。とんねるずの石橋貴明さんがはやらせた言葉

(※5)マンモスうれピー バブル期にアイドルとして活躍したタレント酒井法子さんが話す「のりピー語」。マンモスはとてもの意味

(※6)クリビツテンギョのイタオドロ びっくり仰天驚いた!

(※7)ゲロマブ 超いい女の意味

 

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