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美しさ 紙ってる 新聞アート

新聞紙で制作されたアート作品=いずれも中日新聞北陸本社で

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 「新聞を使ってガラス張りの空間をかっこよく飾り付けてくれない?」。大通りに面した中日新聞北陸本社のミーティングルームに新聞を使った作品を展示して、新聞の魅力を伝えるギャラリーにしようとひらめいた編集長。美的センスのない編集長に代わって金沢美術工芸大2年の大山るり葉さん(20)と岸洸実(ひろみ)さん(22)がすてきな空間にしてくれました! 新聞だけでここまでおしゃれにできるなんて感動です!  (編集長・蓮野亜耶)

 テーマは「切る」「折る」「重ねる」。高さ4メートルのガラス窓を額縁に見立て、新聞で作ったドレスやドームなど、テーマに沿ったオブジェを設置。新聞を細かく切って作った飾りも天井からつるしました。

作品の展示準備をする岸洸実さん(左)と大山るり葉さん

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 小さいころから新聞で工作することが好きだった2人。美大生となった今、新聞を用いて全力で作品を作るとどんなものができるか試してみたいという思いもあり、私のむちゃぶりに応えてくれました。

 「切る、折る、重ねるといった技法の違いだけで、どれも違った雰囲気の作品になった」と2人。道行く人たちの目を引き、読む以外の新聞の楽しみ方を伝えてくれています。

折ってまとう

ふんわりとしたドレスを表現した「折ってまとう」

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 トルソーに新聞をまき付け、何度も蛇腹に折った新聞紙を重ねてカチッカチッとホチキスで留めていく。すると、スカートに細かいプリーツをたっぷり使ったドレスの出来上がり。まるで、高級ブランドのオートクチュール。ため息が出るほどの美しさです。

 けっしてカラフルではない新聞紙。「折ったときにできる影や、形とボリュームで、新聞からは連想しにくい派手さや豪華さを表現しました」と岸さん。

 ライトを浴びるドレスをまとったトルソー。まるで、ショーウインドウに飾られているようですね。

重ねてのぞく

【上】新聞をくりぬいて作った「重ねてのぞく」【下】中をのぞいたら遠藤関が!

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 ちぎった新聞紙を貼り合わせて、真ん中に穴をあけたような新聞を重ねてつるした大山さんの作品。穴をのぞくと、大相撲力士の遠藤関が見えるお楽しみも! 重ねて立体感を出すことで、見たことのない斬新な作品になりました。

 新聞は毎日、読むことで知識、情報が蓄積されます。一方で読み終われば、玄関などに無造作に積み重ねられることもあります。自然と「重ねる」がテーマに挙がりました。「新聞を読むという行為が日々の積み重ねだということが伝わればいいな」。大山さんの思いです。

切ってうかべる

 クラゲ? それとも雲? ぷかぷか浮かぶ無数の新聞のモビール。重力を感じさせないふわふわとした世界を作り上げました。

 新聞は難しくて、とっつきにくい−。多くの人が抱く新聞のイメージを変えたいという発想から生まれた作品です。

重力を感じさせない「切ってうかべる」

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 新聞紙にコンパスで何重にも円を描き、カッターで細かく切り込みを入れていくと、果物を包むような網に似た飾りが完成。人がそばを通ったり、空調の風が当たるとゆらゆら動き、殺風景だったミーティングルームを彩ります。

4月2日まで展示中 中日新聞北陸本社1F

がけっぷち日誌

 「新聞紙で空間をオシャレにデザインしよう」と岸さんと大山さんに声を掛けたのは昨年12月。それから、2人とアイデアのやり取りを始め、完成したのが今回の展示です。

 2人は展示のタイトルを「読むより見て、覧(み)て」としました。新聞は難しいというイメージから離れて、まずは手に取ってもらいたい。2人がつけてくれたタイトルはまさに、私が常に願っていることです。

 展示は4月2日まで。紙面で見るより、実物を見た方が何倍も素晴らしい作品です。入場はもちろん無料ですよ。 (蓮野)

 

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