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初投票へ 政治を知りたい 富大生、候補者と「友達」になる

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 18歳から選挙に行くことができるようになって初めての参院選。若者と政治家って遠いイメージですよね。そんな距離感を縮めてみないかと、社会人の「友達」を増やそうとしている富山大3年の西多智徳さん(20)に持ち掛けてみました。初めて行く選挙。候補者も、投票日も知らない。選挙初心者の西多さんは候補者と「友達」になれるのか。トライしました。

春から「100人大作戦」

 「大学に入ってから、成し遂げたことってなにもないな。このまま卒業してもいいのかな」と、もやもやしていました。自分を変えたいと、4月から大人の「友達」100人大作戦を始めました。富山市内のカレー店や食堂の店主を突撃して、「20歳のとき何を考えていたか」などを聞き、自分のフェイスブックに投稿。作戦に協力してくれた人を「友達」と呼んでいます。

 今回の目標は政策の疑問点や学生時代にやるべきことを質問し、一緒に写真を撮ること! めっちゃ緊張するけれど、頑張ります!

新聞、ネットで下調べ

 候補者と「友達」になると意気込んでみたが、「候補者のことを何も知らなすぎる」と新聞などで各候補者について調べることにしました。

 授業やアルバイトの合間に、ホームページやSNSをチェックして、気になった政策や演説での言葉を手帳にメモ。SNSなどに投稿された写真などから、どんな性格の人なのかイメージを膨らませました。

 「画面の中だけではよく分からない」と、富山大の後輩と一緒に事務所に行って、ボランティアをしている学生にも「候補者ってどんな人?」と聞きに行きました。

陣営に交渉 さあ直撃

 「あれこれ考えた結果、やっぱりアポイントを取って会いに行くのがいい気がする」

 候補者を調べて抱いた各候補者の印象は、みんなまじめ。元教師だったり、バスケットボール部の主将を務めたりと、どの候補者も、礼儀がしっかりしていないといけない気がするという西多さん。今回は、しっかり手続きを踏むことにしました。そこで、各陣営に趣旨を説明。対応してくれる時間を取ってもらえるか、交渉しました。

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野上浩太郎さん(49)=自現

県議から転身 強い志

 分刻みの忙しさで富山県内を回る自民党現職の野上浩太郎さん(49)。街頭演説の直前の空き時間に会いに行きました。

 西多さんが気になったのは、野上さんが富山県会議員の任期途中で参議院選挙に立候補したこと。「もちろんリスクはあったけれど、富山のため、日本のために働きたいという志が勝った」と教えてくれました。

 「社会人の友達をつくることができれば、いろんな人の人生、価値観を学べるいい機会になる」と西多さんの行動力を褒めてくれました。そして、「たくさん話を聞いて、興味を持ったことに恐れず挑戦することで、君の志も見つかるはず」と力強く語りかけてくれました。

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道用悦子さん(50)=無新

実は先輩 優しく助言

 「厳しいけれど、話は聞いてくれそう」とイメージして向かったのは、野党統一候補で無所属新人の道用悦子さん(50)。笑顔で迎えてくれました。

 自己紹介をすると、道用さんが大学の先輩であること、西多さんが通っていた高校がある金沢市窪出身であることが判明。何かと共通点が多く、地元の話で盛り上がりました。

 奨学金や安全保障問題についての質問、西多さんの大学生活まで話題は尽きず、気付けば一時間も話し込んでいました。最後に、道用さんは「大学のときに抱くもやもやした不安は、何かをやり続けることで、そのうち道が見えてきて晴れてくるよ」と優しい富山弁で語りかけてくれました。

元教師 今でもパワフル

吉田かをるさん(61)=諸新

 諸派新人・幸福実現党の吉田かをるさん(61)とは、お昼ご飯を食べながら、西多さんが「大人の友達百人大作戦」を始めたきっかけを聞いてくれました。

 大学時代にしたほうがいいことは何かとの質問に「読書する時間を持って、勉強するくせをつけることが大切よ」とひと言。さすが、元教師。進路指導の先生のようにテキパキとアドバイスしてくれました。「60歳を超えても学ぶ意欲が強くて、びっくりするほどパワフル」と印象を強めました。

「政治家は怖い」誤解だった

 実際に会ってみると、印象が全然違っていました。みなさん、話をしっかり聞いてくれるんですね。

 演説では、市民の耳目を引くように厳しい言葉を使っているし、新聞も主張は分かるけど本人の雰囲気までは分からない。勝手に「政治家って怖い」という印象が出来上がってしまっていたなと思います。

 もし、就活や恋愛などで悩んだときに気兼ねなく相談できるかと言えば正直、勇気は必要。今回、候補者と話す機会を持てたことで、今後もどこかで会っても話し掛けやすいなと思います。

大事な一票 よく考えて

 期日前投票は9日まで。石川、富山両県の市役所などで一部を除いて午前8時半から午後8時まで。皆さんが住所を登録している自治体から送られた投票所入場券を持って行きましょう。投票日の10日は、午前7時から午後8時まで。また、北陸中日新聞は石川選挙区の候補者の政策や遊説の様子を紹介するウェブサイト「石川県政策マッピング」を開設しました。ぜひ、チェックしてみてください。

 担当・蓮野亜耶

 

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