トップ > 北陸中日新聞から > popress > 特集 > 記事

ここから本文

popresspopress【特集】
 

記者が選ぶ イケてる 地方議員

マニフェスト大賞優秀賞を2度受賞した正統派イケメン

写真

 国会議員より身近なはずなのに、あまり目立たない地方議員。よくよく調べてみれば、イケメンや美人があちこちにいる。4年に1度の統一地方選を前に、選挙取材を担当する松本浩司記者(30・♂)と飯田樹与記者(28・♀)が独断と偏見で一押しの政治家を男女5人ずつピックアップ。外見と政治の関係性を考えた。

琵琶博之さん(43) 北海道蘭越町議、1期

「ハートが一番」

 男性5人のうち、琵琶博之さんは「北海道イケメン議員」を自ら名乗る。理由を聞いた。

 −1年半ほど前、「北海道イケメン議員 フェイスブック写真集」を無料配信した。なぜ?

 メディアにあまり出ない市町村議員の頑張っている姿を知ってもらいたかった。各議員が日ごろフェイスブックに上げている写真や議員に立候補した理由、まちの紹介も載せました。

 −反応は?

 「おもしろい」や「若い議員がいるのが分かって良かった」という声がある一方、「イケメンかは関係ない」という声もある。

 −写真集には琵琶さん自身も登場する。ずばり、自分をイケメンだと思う?

 イケメンではないですよ(笑)。批判覚悟で出版する以上、自分も出ないといけないなと。

 −外見は大事?

 住民のために成果を出すのが議員。写真集のメンバーは、まちづくりに頑張っていて、ハートの面でもイケているメンバーです。それが一番大事。けなされても、まちがより良くなるように批判を恐れず活動する人が本当のイケメンだと思う。

江村理紗さん(29) 京都市議、1期

「魅力的な人に」

こびない心の強さを感じる正統派の美人

写真

 女性5人のうち、今回はさわやかな笑顔が印象的な江村理紗さんを直撃した。

 −有権者の反応は良い?

 トラック運転手さんなんか典型的。街頭でチラっと見て、手を振ってくれる。票につながらなくても、やる気をいただく。若い女性として得だなと、ポジティブにとらえています。

 −ホームページで写真を多く掲載している狙いは?

 議員はどれだけ議会で仕事しても、有権者には見えづらく、評価につながりにくい。もっと人柄を出さないとって思います。ただ初めは、堅めに皆さんと接していました。売り出し方を間違えると、世の美人議員は「会いに行けるアイドル」になってしまう。それは違うなと。

 −学生が活動を手伝っているそうですね?

 若い世代への投資は少なく、暮らしが豊かになっていない。同世代だからこそ親近感を持ってほしい。

 −政治にとってビジュアルは?

 大事です。まず目を向けてもらって、政治家という職業や人間として魅力的だと思ってもらえるようにしたい。

議員インタビュー 学生グループ「セミヂカ」に聞く

親近感わくよう SNSで発信を

ビジュアルの大切さを話す吉田まりみさん(左)と高橋鶴樹さん=東京都渋谷区で

写真

 ビジュアルで政治と有権者の関係は変わるのか−。

 若者に政治を身近にしようと、議員インタビューのインターネット発信などを行う首都圏の学生グループ「セミヂカ」のメンバーは、「私たちの世代は政治はよく分からない。最初の印象として好感が持てる方がいい」とイケメンや美人議員に期待を掛ける。

 雑誌の読者モデルとしても活動する吉田まりみさん(22)はこれまで3人の国会議員にインタビューし、自分のブログでも発信した。議員には「言葉遣いが乱暴で偉そう。汚職とか会議中寝ている」イメージしかなかったが、実際に会うと対等な立場で話ができ、「一生懸命で芯を持ち、何かを変えようと行動している」と印象が変わった。

 政治家の本当の姿が届かないのはもったいない。それにはまず、有権者の興味を引くことが大切だ。「人気取りだけになってはいけないけれど、私生活のファッションや髪形とかを広く見せていったら面白いと思う」と提案する。

 セミヂカ創設者の高橋鶴樹さん(24)は「議員の政治的な部分だけを知りたい人は少ないはず。人間的な素を出して親近感を持ってもらうのが大事」と指摘。若者の政治離れを防ぐには有権者の努力とともに、生活者に近い地方議員がSNSなどで発信力を高めることが必要だと訴えた。

【左】青木功雄さん(37) 川崎市議、2期 白い歯と笑顔がまぶしいスポーツマン【右】神谷宗幣さん(37)元大阪府吹田市議、2期 爽やかな外見とは裏腹に、熱い大志を抱く

写真

選考を終えて

顔で判断されても…

 飯田 星の数ほどいる地方の男性議員から、好みの人を見つけるのは一苦労。正統派、ダンディー、スポーツマン系とバラエティーに富んだ人選になった。イケメンにもいろいろいるけれど男性から見ても鼻につく存在?

 松本 髪をセットしすぎたり、動きにくそうなスーツを着ていたりしなければ大歓迎。「こんな人でも議員になるんだ」、「きっと女性にモテるのに、なぜ議員になったんだろう」って、近寄りたくなるね。

【左】田崎哲寿さん(35)愛知県長久手市議、2期 キリッとした表情に誠実さもにじみ出る【右】相川博さん(66)東京都議、4期 ダンディーな大人の色気にクラクラ

写真

 飯田 正直、イケメンだとか、美しすぎる〜とか、メディアが外見重視で取り上げるのは、いかがなものかと思っていた。ひがみかもしれないけど! 実際に話してみたら「政治家として顔だけで判断されても…。中身を見て」と。政治家としての自負を持つ姿にむしろ好感が持てた。

 松本 大事なのは清潔感とか、話し方、声。全体ににじみ出る品の良さとか人なつっこさかな。

 飯田 「顔は履歴書。思いや過去の行動が表れる」という議員も。外見は取り繕えても、内面を変えるのは難しい。私も、気をつけないとね。

力強い姿にほれぼれ

【左】上田令子さん(49)東京都議、1期 自ら「お姐(ねえ)」と呼ぶだけあってパワフル【右】岩永久佳さん(38)東京都多摩市議、4期 優しげな雰囲気に癒やされる

写真

 松本 美人議員としてこの5人を選んだのは、それぞれの写真の印象と人柄がぴったり一致したから。ホームページなどで生い立ちや経歴、最近の活動の紹介に写真をふんだんに使っているのが“選考”の基準になった。ファッション誌と見まがうようなカットにはドキッとした。

 飯田 ブログも、母親や働く女性の視点で書かれていて親近感が湧くな。

 松本 ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をこまめに更新し、ノリがいいのか、あねご肌なのか、ふんわり優しい系なのかよく伝わる。議員を目指したきっかけやポリシーが分かると、にわかファンになるね。

 飯田 美女だからこその弊害や苦労を飲み込んで「社会を良くしよう!」っていう力強い姿にはほれぼれするよね。

【左】水野友貴さん(32)元千葉県我孫子市議、1期 雑誌に出てきそう。良い意味で議員と思えない【右】大島もえさん(38)愛知県尾張旭市議、3期 キュートで明るく元気。政治が楽しくなりそう

写真

 松本 普段取材する石川県議会だと、ネットを使っていても、長く更新しなかったり、誰でも言えるスローガンを並べたりといった議員が多い。特定の後援者以外に興味を持ってもらう工夫がないと、接点の少ない若者はますます政治離れが進む気がするね。

  担当・松本浩司、飯田樹与

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索