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popress【Attention!】注目のトレンドから地元の話題まで
 

めでる楽しさ増殖中 キノコニ トリコノ オンナノコ

「キノコフィリア」をテーマに不思議な世界観が表現された伊勢丹新宿本店のショーウインドー(同店提供)

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 ちまたで今、キノコをモチーフにしたグッズやアート、書籍などがじわじわ広がっている。かわいいだけじゃない、どこか不思議で妖しさを感じさせる形やデザインに、はまる女子たちが“増殖中”。展覧会やイベントも盛況という。採ったり食べたりもいいけれど、今回はめでる楽しさに目を向けて、めくるめくキノコの世界にご案内−。

ポップな企画展 次々

 この秋、東京・新宿のデパート「伊勢丹」のショーウインドーが、一面キノコ柄で彩られた。ディスプレーのテーマは「キノコフィリア」。ブランドの新作をまとったマネキンを、妖艶なキノコのイラストや写真が取り囲み、不思議な世界が表現された。東急ハンズ渋谷店でも10月5日まで、グッズフェア「きのこワンダーランド」が開かれている。

 博物館でもここ数年、ポップなキノコ展が相次いで開催されている。2008年、国立科学博物館で「菌類のふしぎ」展が、翌年には大阪市立自然史博物館で「きのこのヒミツ−きのこで世界はまわってる」展が開かれ、話題を集めた。この夏休みには標本や写真のほかグッズも集めた「大きのこ展」が鳥取県立博物館で催され、担当者は「採ったり研究したりする従来の愛好家に交ざって、若い女性の姿も目立っていました」と振り返る。

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グッズや写真集 人気

 人気の広がりは、グッズや書籍の発売でも分かる。

 カプセル玩具、いわゆるガチャポンに2年前に登場したキノコストラップは、10〜30代女性を中心に販売個数を伸ばしている。ベニテングタケやシメジなど、リアルなデザインで16種類あり、累計150万個を突破。メーカーの奇譚(きたん)クラブ(東京)は「正直、こんなに売れるとは思ってなかった」と驚く。

 種類や生態から最新グッズに至るまで、知識や情報を得るツールも充実。キノコの文化的楽しみ方を説いた書籍や、造形の美しさに目を向けた写真集に加え、昨年9月に出版された「乙女の玉手箱シリーズ きのこ」(グラフィック社)はかわいい雑貨や料理、写真を掲載し、サブカル系女子に受けている。

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 さらに、1月にはキノコ写真で有名なアーティスト鈴木安一郎さんが編集長のフリーペーパーも創刊された。

女子大生が観察合宿

 イベントに足を運んだり、雑貨や本を手にして楽しむキノコ女子たち。女子美術大(神奈川県)には同好会が誕生し、約20人が合宿でのキノコ観察やグッズ作りに励んでいる。

 生産販売大手のホクト(長野県)も4月に、女性を意識した情報サイト「きのこらぼ」を開設。レシピや健康・美容情報のほか、珍しい種類やグッズを紹介するサイトには月平均10万〜20万アクセスがあり、若い女性から予想以上の反響があるそうだ。

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全容解明まだ数%…

 なぜ、キノコに吸い寄せられるのか。グッズコレクターとして知られるとよ田キノ子さん(35)は「『キノコ趣味』自体は昔からある。ブームというより、キノコに例えると、地下でじわじわ広がった菌糸が時々ぽこっと花咲くのと同じようなイメージかな」と独特の言い回しで語る。

 地球上の菌類は150万種ともいわれ、明らかになっているのはそのうち5%にも満たないという。動物でも植物でもないし、生態には謎が多い。「不思議で奇妙で妖しい。何だかよく分からないから、おもしろいんです」

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アート心 刺激!?

北陸にも愛好者

 北陸にも、キノコにひかれる女性たちがいる。

 ラジオ局エフエム石川のパーソナリティー松岡理恵さんは、同局のキャッチコピーにからめた「Hello Five!キノコ」を公式キャラクターにしようと日々奮闘。手づくりのぬいぐるみをゲストに持ってもらい、撮った写真をブログに載せたりしている。「リスナーの方やスタッフからグッズを頂き、うれしいですね」と笑う。

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 金沢市のニット作家ala(アーラ)さんはキノコのキーホルダーを制作、雑貨店などで販売する。キノコの姿もだんだんリアルになっているといい、「かわいらしいのに毒もある。そこにひかれています」。

 富山県射水市の陶芸家たこあつこさんは、手のひらサイズのカラフルなキノコ形の陶器作品を制作し、人気を呼んでいる。

 担当・小椋由紀子 ※次回は22日付Love&Sex。秋のお薦め恋愛本特集です。

 

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