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popress【Attention!】注目のトレンドから地元の話題まで
 

楽しい? 面倒? SNS

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 情報収集や発信のため、ここ数年利用者が急増しているTwitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)などのインターネットサービス。SNSと呼ばれ、個人の近況報告だけでなく、企業の販促、就職活動まで利用が広がる一方、それらを使うことが原因の「ソーシャル疲れ」に悩む人も出てきた。どう付き合えばいいのだろうか。(担当・奥野斐)

市場分析や就活に利用

「返信しなきゃ」重荷に

 「何が『いいね!』なのか、もはや分からないですよね。『誕生日おめでとう』とか、いちいちコメントするのも煩わしくて…」

 金沢市のパート従業員の女性(35)は最近、ほとんどフェイスブックに書き込まなくなった。始めたころは近況や旅行の思い出を頻繁に書いたが、次第につながりたくない人から友達申請が来て悩んだり、友人のコメントに「いいね!」と反応し返さなくてはいけないという義務感が重荷に。結局、人間観察のための「上質な暇つぶし」に落ち着いた。

 1年前からツイッターを使う金沢大の男子学生(22)も、近ごろは「今○○と遊んでる」「○○を見た」といったつぶやきを控えている。ニュースで芸能人の目撃情報の投稿が問題になったのを見て、影響力の大きさを痛感。「友達のリアルタイムの様子が分かるのが良かったけど、いろいろ考えると気軽じゃない」と吐露する。

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 そんな「面倒」なつぶやきも、ビジネスではメリットが大きいようだ。石川県野々市市の会社員大西哲平さん(29)は、会社で運営するカーシェアリングのPRや催しの告知をフェイスブックで発信。「お客さんの感想や車関係の情報が得られて役立つ」と実感する。

 マーケティングにもつながる。大西さんが会社のページに「いいね!」と反応してくれた人の年齢や性別を分析すると、当初想定していた若い年齢層とは違う層からも注目されていた。「営業や広報の際のデータにもなる」と利点を挙げた。

 さらには、就職活動でフェイスブックなどを活用する「ソー活」が、北陸でも見られるようになってきた。

 「面接に来た学生のフェイスブックはチェックしています」。そう公言するのは、金沢市の不動産会社アーバンホーム。学生が普段どのような活動をしているのか、写真やコメント内容から人柄などをみているという。

 面接で学生と話せる時間は限られる。採用担当者は「静かでおとなしそうな子が、実はサークルのリーダーで大勢を仕切っていたりと、フェイスブックは人を多面的に見られる有効なツールの一つ」と説明。「学生にも自己アピールの場になるし、双方にプラスの面が多い」と言い切る。

 企業の目を意識してか、学生もソー活“対策”に乗り出した。友達を増やして人脈の多さを見せたり、逆に採用にマイナスになるような写真やコメントを削除する人もいるとか。金沢大の女子学生(21)はそんな状況をいぶかしがる。「ボランティア活動などの写真ばかり載せている人もいる。ちょっと違和感ありますよね」

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上手な使い方は 

自分なりのスタンスを

レスの有無気にしない

 個人や職場、自治体にも広がるSNS。「毎日チェックするのに疲れた」「友達のリア充(現実の生活が充実していること)の様子を見てへこむ」などの声も聞かれる。セミナーで活用法を教える「石川県ソーシャル・ネットワーキング研究所」主宰の山内司さん(45)は「まだ試行錯誤している人も多い」と話す。

 トラブルも少なくない。山内さんによると、使い方が分からず個人的な連絡を公開してしまう、面と向かって言えない不満や悪口を投稿され、傷つけられた−などはよくある例。一方で「過剰に気にすると『今日の昼ご飯は○○でした』といった無難な投稿ばかりになる」と漏らす。

 では、どう付き合えばいいのか。山内さんは「自分なりの使い方のスタンスを決め、見返りを求めないこと」と強調する。「『いいね!』やコメントを誰もしてくれない」と考え始めると疲れるという。そして「出所の分からない写真や投稿を安易に広めないことも大切」と付け加えた。

私たち こう使ってます

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