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popress【Attention!】注目のトレンドから地元の話題まで
 

庭先で炎の祭典 戦車、鳥、タコ… おもしろ花火大集合

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 日本の夏といえば、花火! 夜空に打ち上げられる“大輪”の魅力は言うまでもないが、家族や仲間とやるこぢんまりとした「おもちゃ花火」にも格別の楽しさがある。パトカーや戦車形、紙の鳥が飛び出す仕掛けなど一風変わった商品は盛り上がること間違いなし。打ち上げ花火の観賞ポイントも合わせて紹介しよう。(担当・小椋由紀子)

新顔は毎年100点

 むにゅむにゅ伸びるへび玉や、四方を駆けるねずみ花火はもはや定番か。着火すると主砲から勢いよく炎が“発射”される戦車形や、舌が伸びる仕掛けのカメレオン形など物珍しい商品を集めてみた。

 これらは打ち上げ花火と区別され、おもちゃ花火と呼ばれている。火の玉のような炎が揺れたり、果物の香りがしたりするものもあるという。変わり種は主に専門店やインターネットで販売されている。

 おもちゃ花火は、江戸幕府の火薬製造所があった愛知県岡崎市の一帯を中心に生産されてきた。価格の安さなどを理由に、1965年ごろから中国製が輸入されるように。日本煙火協会(東京)によると、新製品は毎年100点以上が発売される。

産地が誇る技術

 技術や安全性も高まり、現在は中国からの輸入品が9割を占めるともいわれている。日本からは花火商社の担当者が年に数回、仕入れのため中国内陸部の一大産地に足を運ぶそうだ。

 中国製が台頭する中、愛知県幸田町の「三州火工」が手掛ける国産手持ち花火「たこおどり」は、30年以上続くロングセラー。中国産より少々値は張るが、長年愛されている。

 タコの上下にバネを使い、着火すると足が火を噴きながら踊るこの花火。稲垣泰克社長は「誰も思い付かないような一工夫した商品を目指し、先代が考案した。『中国で作らないの?』と言われるが、まねできない技術がある」と自負する。

 「ネーミングも勝負材料の一つ」というのは、岡崎市の「稲垣屋」だ。海をイメージさせる「海亀の失恋」、鳥が鳴くような音がする「ひよこ」など、特徴に合わせて社員が頭をひねる。名前が売れ行きを決めることも多いようだ。

音、煙より気軽さ

 ただ花火を取り巻く環境は年々厳しくなっている。少子化や遊び場の減少、娯楽の多様化で、国内市場は1994年ごろをピークに約半分に縮小した。「最近は音が大きいものや飛ぶものは敬遠されがち。煙が少なく庭先で気軽に楽しめる商品に人気が移っている」と稲垣屋の担当者は話す。

 とはいえ、宵に皆で楽しむ花火は日本の風物詩。節電の夏、今年はユニークなおもちゃ花火で、思い出に一花添えてみるのもいいかもしれない。

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お薦めは風上、目線45度

必読 プロの大会観賞法

 河原やビルの屋上で、ビールとうちわ片手に眺める打ち上げ花火は最高だ。7、8月には北陸でも多くの大会が予定されている=表参照。インターネットサイト「花火情報館」で、花火師の視点からワンランク上の大会観賞法を提案する金子花火(埼玉県)の金子明さん(52)にプロの見方を教わった。

 注目点は、花火が打ち上がった最上点(座り)と開いた時の円の形(盆)、燃え尽き方(消え口)の3カ所。花火が座りで大きく均整が取れたまん丸に開花し、パッと一瞬で消えるのが理想という。素人目にはなかなか分からないが、製造や打ち上げ過程で絶妙なバランスや技術が要求されるのだそうだ。

 観賞場所は、煙の掛からない風上が良い。打ち上げ現場近くは音の迫力が楽しめるが、首が痛くなるので花火を45度の目線で見えるところに席を設けたい。双眼鏡で花火や打ち上げ現場を見るのもお薦めだ。

 

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