トップ > 北陸中日新聞から > popress > Attention! > 記事

ここから本文

popress【Attention!】注目のトレンドから地元の話題まで
 

個性派 富山カレー 食べられ〜

写真

 近ごろのB級グルメブームにも乗って、全国各地で盛り上がりをみせる「ご当地カレー」。北陸では金沢カレーが有名だが、実はお隣の富山にも熱いカレー文化が根付いている。世帯当たりのカレー店数が全国的にも多いという富山県。北陸一のカレー好き記者を自任する大野暢子(まさこ)(25)が、うわさの「富山カレー」を食べ歩いた。

「やさたま」具の宝箱

写真

 最初に紹介するのは富山が発祥の地といわれる「やさたまカレー」なる一皿。「やさたま」とは野菜卵の略で、タマネギなどの野菜入りのオムレツをのせたカレーをそう呼んでいる。県内では数店が出しているが、まずはその中の一店「かれ〜屋伊東」(富山市)に足を運んだ。

 ここの「やさたまカレー」(600円〜)は、オムレツの上に特製ソースとマヨネーズがかかっていて、見た目はお好み焼きのようだ。まろやかな卵にマヨネーズ、ソース、スパイシーなカレーが混然一体となり、口の中で濃厚な味わいが広がっていく。

 ちなみに野菜卵は数あるトッピングの一つ。店内を見ると、カツやハンバーグなどと合わせてがっつり食べている人も多かった。

写真

チャーハン絶妙ペア

 一風変わったカレーを食べたいという人には、富山市の喫茶店「ロニアン」の「チャーハンカレー」(750円)はいかがだろう。一見ミスマッチなようだが、ぱらりとしたチャーハンがルーに絡んで意外なおいしさを生み出している。

 人気のカレーとチャーハンを一度に食べたいという常連の声から生まれ、今や店の看板メニューになっているとか。店主の小泉真人さん(62)は「老若男女に愛される味。近くに劇場や文化会館があるので、公演を終えた役者さんが食べてくれることもあります」と教えてくれた。

写真

氷見の“うま味”凝縮

 地域ぐるみでカレー熱を盛り上げている所もある。氷見市では地元の飲食店が「氷見カレー学会」という組織をつくり、それぞれ工夫を凝らした一品を提供。氷見産の煮干しをだしに使うのが氷見カレーの条件で、カレーライスだけでなくパスタ、うどん、ハンバーグなど豊かなバリエーションを誇っている。

 中でも目を引くのが、高級和牛の氷見牛を使った「氷見牛カレー」だ。焼き肉・しゃぶしゃぶの「牛屋」の氷見牛カレー(スープ付き780円)は、1日20食は出る人気メニュー。店主の細川好昭さん(39)は「氷見には魚を食べに来る人が多い。それは夜の楽しみにして、昼はがっつりカレーを食べてほしい」と呼び掛ける。

写真

ヘルシー派向け2皿

 隠れた「カレーどころ」の富山には、まだまだ魅力的なカレー店がある。高岡市の「マルナ」はスープカレーの専門店。店主の南奈奈さん(37)は旅行中に札幌で出合った味が忘れられず、自ら店を開くことを決意。現地で働きながら腕を磨いた。人気のチキンスープカレー(800円)は、「1日に必要な野菜の3分の1がとれる」というヘルシーさが受けている。

写真

 置き薬の老舗「広貫堂」(富山市)が営む薬膳カフェ「癒楽甘春々(ゆらくかんちゅんちゅん)堂」(同市)では、「薬膳カレー」(セットで945円)を食べることができる。薬膳といっても苦味はなく、クコの実やウコンなどの生薬が溶け込んだルーは、じんわりと体を温めてくれるような深い味わいだ。

店舗数全国3位 10万世帯あたり

 富山の人はカレー好き−。そんな事実を裏付ける?データがある。昨年11月に富山市中心部で「富山カレーフェスタ」を開いた実行委員会の調べによると、富山県内の本格派カレー店数は10万世帯あたり約6軒。東京、愛知に次いで全国3位だったという。

写真

 実行委の一人で、富山県立大工学部講師の岩本健嗣さん(36)=写真=は「老舗ののれん分けが進んだことや、自動車関連で富山に働きに来る外国人が多いことが影響しているのでは」と推測。「金沢カレーが進出する一方、『やさたま』のように独自に進化したカレーや、県産品を使ったご当地メニューも。これだけ多彩なカレーを食べられる土地柄はあまりない」と話す。

 昨秋のフェスタは地元の人気店など9店が出店し、2日間で約5000食を売り上げる大盛況となった。今年秋には第2回のフェスタを計画しているという。

富山カレーフェスタのイメージキャラクター「カレーちゃん」(絵師ねぎタンさん作)

写真

特産品使ったレトルト充実

 富山ではホタルイカや氷見牛、シロエビなどの県産食材を使ったレトルトカレーも数多く売り出されている。大和富山店(富山市総曲輪)は昨夏から特設コーナーを設け、約10種類をそろえている。

 人気商品は「氷見和牛カレー」(タカズミ、630円)や、「やくぜんカレー ビーフ」(広貫堂、610円)など。値段は1人前600円前後と少し高めだが、自宅で手軽に本格的な味が楽しめるとあって人気という。

 担当・大野暢子  ※次回は19日付Love&Sex。「北陸の結婚式事情」を特集します。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索