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popress【Attention!】注目のトレンドから地元の話題まで
 

高さだけが魅力じゃない! 昇って体感 北陸タワー

 タワーとしては世界で最も高い634メートルを誇る東京スカイツリーが今年5月にオープンする。すでに団体入場予約が始まるなど、早くも盛り上がりをみせているが、実は北陸地方にも魅力的なタワーや展望台が数多く存在するのをご存じだろうか。高さだけでは計り知れない面白さを味わうため、実際に昇ってみた。 (担当・永井響太、佐藤航)

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地上100メートルの眺め

 そもそもタワーとはどんな建築物を指すのだろうか。全国のタワーを紹介するサイト「TOWER FANTASIA」の定義では、鉄骨や鉄筋コンクリートなどで造られた塔状の建物で、展望部分を備えているのが最低条件。北陸3県には12カ所あるという。その中で最も高いのは、118メートルを誇るクロスランドタワー(富山県小矢部市)だ。

 北陸自動車道小矢部インターチェンジを降りて約10分。ホールやミュージアムを備えた文化施設「クロスランドおやべ」のシンボルがそびえ立つ。三角柱の塔体の頂点に載る形で、円形の展望室が設けられている。見る角度によっては、展望室がせり出しているようにも見える。

 エレベーターに乗ると、地上からの高さを示す電子表示が目についた。10メートル、20メートル、30メートル…。昇っていく速度は分速90メートル。あっという間にてっぺんまでたどり着いた。

 地上100メートルの展望室から望めるのは、一面に田畑が広がるのどかな風景。ところどころに“小矢部名物”のメルヘン建築の姿も目に入る。訪れた日は運良く晴れて、北アルプス・立山連峰の雄姿を見ることができた。

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珍しい展望煙突

 続いて、常願寺川沿いの富山地区広域圏クリーンセンター(富山県立山町)を訪れた。富山県東部の5市町村のごみ処理を担う清掃工場だが、目当ては工場本体ではなく煙突。なんと、焼却後の排気を出す高さ100メートルの煙突に展望室が備わっている。全国でも4カ所しかないという珍しい「展望煙突」だ。

 さらに驚いたのは、入り口でスリッパに履き替えること。「施設の性格上、きれいなイメージを持ってもらうため」(同センター)だとか。土足厳禁の展望台はなかなかお目にかかれない。これはこれで貴重な経験か。スリッパの足音を響かせつつ、地上80メートルの眺めを楽しんだ。

昭和レトロも

 最後は、福井県の観光名所、東尋坊にある東尋坊タワー(福井県坂井市)まで足を延ばした。東京オリンピックが開かれた1964(昭和39)年にオープンした北陸最古の展望タワーだけに、外観は実にレトロ。青いラインが入った四角柱の塔の上に、これまた四角い展望室が載っかった姿は、まさに昭和そのものといった風情だ。

 エレベーターで展望室に着くと、観音様と布袋様が出迎えてくれた。自殺が多い場所だけに、観音様は絶壁に身を投じた人を供養するために作られたという。布袋様の周りには、御利益にあやかろうとさい銭があふれていた。

 少し残念だったのは、肝心の東尋坊が建物などの死角になって見えないこと。でも、それを補ってくれるのが日本海の眺めだろう。海に沈む夕日を堪能しながら、タワーを巡る旅を締めくくった。

 各タワー・展望台の高さは管理する各施設・団体への取材による。きのこタワー、アクアトム、へぐら愛らんどタワーの写真は、それぞれきのこの森、日本原子力研究開発機構、石川県輪島市が提供。

小規模でも見どころ豊富

 サイト「TOWER FANTASIA」管理人・豊科穂(みのる)さんの話 北陸の展望タワー12カ所のうち8カ所に昇りましたが、比較的小規模なものが多いですね。でも、アリーナとホールに挟まれて立つ「ありそドーム」(富山県魚津市)の展望塔や、エネルギーを学べるアクアトム(福井県敦賀市)の球体展望室など、珍しい展望タワーがたくさんあって魅力に富んでいます。

 特に、舳倉島(石川県輪島市)にある「へぐら愛らんどタワー」は魅力的ですね。島民の飲料水を供給する配水塔で、展望台も備わっているんですが、船でしか行けないので攻略しようという意欲がわきます。

 まずは地元に展望タワーがあることに興味を持ってほしい。景色はもちろん、建物の形や周辺の名所やお店などに注目してみるのも楽しいです。全国を回るのはなかなか大変ですが、中部や北陸など地域を区切って制覇するなど、目標を立てて巡ってみるのもおすすめですよ。

 

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